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京都フォーライフ〜「自信」と「誇り」をもって働くために〜
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初心忘るべからず[2025年06月09日(Mon)]
宇治市のご理解とご支援のもと、宇治市文化センター内で運営している『For the life Café』。
そのカフェで、これまで接客業務のパート職員として働いてこられたYさんが、今春から新たに「支援員」としてフルタイム勤務を始められました。
現在は、カフェのバックヤードで働く従業員(利用者)の支援を担当してくださっています。

Yさんは、真面目で誠実、そしておだやかな優しさを持った方。
これからきっと、信頼される支援者として歩んでいかれるのだろうと感じています。
今は支援対象が少人数であることもあり、Yさんなりにじっくりと向き合ってくださっていますが、ふとした時にこう漏らされました。
「たった1人の支援でも、こんなに難しいんですね……」
その一言に、私は思わずハッとさせられました。

私たちは日々、複数の従業員(利用者)さんと接しながら、支援を行っています。
けれどその中で、ひとり一人とどこまで丁寧に向き合えているだろうか。
言葉の選び方、声のかけ方、支援の在り方……。
日常のなかで当たり前になってしまっていることを、Yさんは、あらためて立ち止まり、真っすぐに見つめ直そうとしています。
少人数だからこそ見える気づき。
初めてだからこそ抱く迷いや不安。
Yさんの姿に、かつての自分の足取りが重なりました。

私もこの仕事を始めたばかりの頃は、わからないことばかりで、上司に何度も質問していました。
“福祉の常識は、社会の非常識”――そんな言葉に戸惑いながら、世の中の当たり前と福祉の現場とのギャップに悩み、
自分の言動は本当に正しいのかと、何度も自信をなくしかけました。
今、Yさんが感じている迷い、葛藤、そしてやりがい。
そのすべてが、私自身が歩んできた道のりであり、支援者として大切にすべき感覚でもあります。
『初心忘るべからず』
Yさんとともに、あらためてその言葉の重みをかみしめています。
そして私も、まだまだ学びながら、支援者としての成長を重ねていきたい――
そう、心から思える日々です。

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