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京都フォーライフ〜「自信」と「誇り」をもって働くために〜
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小さな失敗と まっすぐな努力の先に[2025年05月26日(Mon)]
私が担当している シーパック商事鰍ナの施設外就労に取り組む 従業員(利用者)のAさん。
少しおっちょこちょいなところがある彼は、ある週に、携帯電話をバスに置き忘れ、交通系電子カードを落とすという出来事を立て続けに経験しました。
いつもなら戻ってこないかもしれない大切な持ち物・・・
しかし、不思議と、どちらも無事に彼の手元へと戻ってきました。
「自己管理が甘い!」と、我々 支援員やお母さんから注意を受ける場面もありましたが、彼の表情には、どこかホッとした安堵の色が浮かんでいました。

作業の現場でも、彼は毎日一生懸命です。
少し注意されると、「ああ、そういうことか!」とすぐに理解し、改善しようと努力します。
でも、次に別のことを注意されると、前に注意されたことが頭から抜けてしまう・・・
また 「そういうことか!」 と気づき、“次こそは!” と意気込みます。
けれど また別の注意が飛ぶと・・・あれ?・・・ さっきの注意はどこへ?まるで時間がループしているかのような日々。
それでも、彼は諦めません。
失敗しても、笑われても、叱られても、毎日まっすぐに作業と向き合い続けます。

そんな彼の姿に、私たち支援員も 何度も励まされています。
支援する私たちが 意見を統一できていないことで、混乱させてしまったこともあります。
だからこそ、私たち自身がもっと連携を深めなければと気づかされました。
注意がループしても、努力もまたループしていく。
そして、その輪が少しずつ、着実に前へと進んでいく。
彼が教えてくれたのは、『失敗の中にこそ成長がある』ということ。
そして、誰かが 本気で見ていてくれる場所があることの力強さでした。
今日もまた、彼の 「そういうことか!」 が、小さな一歩を生み出しています。

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