
こだわり[2023年04月03日(Mon)]
「自閉症」
発達障害の一つで、一般的には 人とのコミュニケーションが苦手で 物事に強いこだわりがあるとされています。
私が担当させて頂いている「シーパック商事梶vでの施設外就労の現場に居られるMさんも 「自閉症」 と診断された従業員(利用者)の一人です。
対人援助に於いて、我々支援者の行動規範の基礎となる考え方の一つとして 「個別化の原則」 というものがあります。
端的に言えば、人それぞれ どれだけ似ていても違う問題を抱えており 「同じ問題は存在しない」 という考え方です。
今回の場合 「自閉症」 のイメージや、定義されている特徴に引っ張られ過ぎずに支援する事が 重要となると言えます。
そういった考えのもと、初めてMさんと話す際も 先入観にとらわれ過ぎないようにと 私は意識をしていました。
しかし 失礼ではあるかもしれませんがMさんは “絵にかいたような” という言葉がしっくりときてしまう程 「自閉症」の方 特有の「こだわり行動」が 多々見受けられました。
Mさんは 普段 袋詰めされた野菜の出荷作業に携わっています。
Mさんの梱包したコンテナ内の商品は ひとつひとつが寸分の狂いなく並べられており、日々 何千袋という商品を扱いますが 入数の間違いもありません。
また 商品の野菜にある どんなに細かい傷も決して見逃さず、少しでも違和感があるときは 納得するまで とことん「これは大丈夫ですか?」と 私達に尋ねて来てくれます。
こうした徹底的なこだわりもあり われわれ支援員もMさんに絶大な信頼を寄せており、同僚の従業員(利用者)さんからも 一目置かれています。
しかし 商品の個数が1袋でも数が合わない時はもう大変です。
支援員が制止する間もなく、これまで作業してきたコンテナを全てひっくり返す勢いで 再検品を行おうとします。
問題が解決した後でも その日の終業まで 何度も 「あの時の数は大丈夫ですか?」 と支援員に確認に来ます。
また検品にこだわる余り 作業が溜まってしまうこともしばしばで、私たちから声掛けしても改まらない場合もあり、その度に私は 「長所は短所、短所は長所」と 自分に言い聞かせます。
そんなMさんですが 休憩時間は楽しそうにスマートフォンでゲームをしており 非常にリラックスをした様子がうかがえます。
休日は 毎週決まって お気に入りのカフェでお気に入りのメニューを頼み、映える写真を撮るのがマイブームのようで、支援員に嬉しそうに撮った写真を見せてくれます。
こうした仕事と休憩・休みのメリハリの付け方というのは 私たちも大いに見習うべきなのかもしれません。
障がいがある方たちの支援に携わるうえで 教科書通りではない、場面場面で柔軟な対応が求められることが ではほとんどです。
ですが、それは「障がい」についての特性や 支援してゆく上での基礎的な知識が 備わっていればこそ、と 実感しています。
現場の作業支援を通して 今後も一層 知識・情報の習得に励んでいきたいと思います。
発達障害の一つで、一般的には 人とのコミュニケーションが苦手で 物事に強いこだわりがあるとされています。
私が担当させて頂いている「シーパック商事梶vでの施設外就労の現場に居られるMさんも 「自閉症」 と診断された従業員(利用者)の一人です。
対人援助に於いて、我々支援者の行動規範の基礎となる考え方の一つとして 「個別化の原則」 というものがあります。
端的に言えば、人それぞれ どれだけ似ていても違う問題を抱えており 「同じ問題は存在しない」 という考え方です。
今回の場合 「自閉症」 のイメージや、定義されている特徴に引っ張られ過ぎずに支援する事が 重要となると言えます。
そういった考えのもと、初めてMさんと話す際も 先入観にとらわれ過ぎないようにと 私は意識をしていました。
しかし 失礼ではあるかもしれませんがMさんは “絵にかいたような” という言葉がしっくりときてしまう程 「自閉症」の方 特有の「こだわり行動」が 多々見受けられました。
Mさんは 普段 袋詰めされた野菜の出荷作業に携わっています。
Mさんの梱包したコンテナ内の商品は ひとつひとつが寸分の狂いなく並べられており、日々 何千袋という商品を扱いますが 入数の間違いもありません。
また 商品の野菜にある どんなに細かい傷も決して見逃さず、少しでも違和感があるときは 納得するまで とことん「これは大丈夫ですか?」と 私達に尋ねて来てくれます。
こうした徹底的なこだわりもあり われわれ支援員もMさんに絶大な信頼を寄せており、同僚の従業員(利用者)さんからも 一目置かれています。
しかし 商品の個数が1袋でも数が合わない時はもう大変です。
支援員が制止する間もなく、これまで作業してきたコンテナを全てひっくり返す勢いで 再検品を行おうとします。
問題が解決した後でも その日の終業まで 何度も 「あの時の数は大丈夫ですか?」 と支援員に確認に来ます。
また検品にこだわる余り 作業が溜まってしまうこともしばしばで、私たちから声掛けしても改まらない場合もあり、その度に私は 「長所は短所、短所は長所」と 自分に言い聞かせます。
そんなMさんですが 休憩時間は楽しそうにスマートフォンでゲームをしており 非常にリラックスをした様子がうかがえます。
休日は 毎週決まって お気に入りのカフェでお気に入りのメニューを頼み、映える写真を撮るのがマイブームのようで、支援員に嬉しそうに撮った写真を見せてくれます。
こうした仕事と休憩・休みのメリハリの付け方というのは 私たちも大いに見習うべきなのかもしれません。
障がいがある方たちの支援に携わるうえで 教科書通りではない、場面場面で柔軟な対応が求められることが ではほとんどです。
ですが、それは「障がい」についての特性や 支援してゆく上での基礎的な知識が 備わっていればこそ、と 実感しています。
現場の作業支援を通して 今後も一層 知識・情報の習得に励んでいきたいと思います。