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京都フォーライフ〜「自信」と「誇り」をもって働くために〜
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「見つける支援」[2022年08月01日(Mon)]
連日 気温が30℃を超え 茹だるような暑さが続いています。
幸いにも 私が担当する 施設外就労支援先の職場は 野菜を中心とした生鮮食品を管理する都合上 涼しい環境が保たれている為、暑さによる従業員(利用者)の皆さんの仕事への影響はほとんどありません。

そんな涼しい環境で 常に涼しげな表情を浮かべながら 日々 黙々と作業に取り組んでいるのはDさん。
Dさんは 人と接するのがあまり好きでは無い様で、朝礼等 全体で集まる場面があると 常に人とは少し離れた位置に居たり、休憩の時は トイレの個室に長時間籠ってしまう等 とにかく一人で行動することがほとんどです。
また、声も非常に小さい為 他の従業員(利用者)さんからは 「無視されました」 「態度が悪い」 と 時折 クレームの報告があり トラブルになってしまわないかと ひやひやする事もあります。
私も どうにか彼との距離を縮めようと 積極的に関わってきたつもりですが、未だに読めない部分が多く 日々 頭を悩ませています。

ある日の事、同じ職場の担当支援員同士の何気ない会話の中で、Dさんについての話題が上がりました。
同僚の支援員さんが、「最近気づいたんですけど Dさんは 班全体に作業の説明する時に 礼をしてますよね・・・」
本当に?
実際の所、新しい作業への切り替えは 作業内容の説明を行った後に 支援員より
「では、ミスの無い様によろしくお願いします!」と締めて、従業員(利用者)さんが 「お願いします!」と 返すのがセオリーになっています。
早速作業に取り掛かりますので 従業員(利用者)の皆さんの 表情やしぐさを しっかりと注意して見ることはありません。

後日 気になって 班全体への 新しい作業説明を行いつつも Dさんを注視していると・・・
なるほど・・・
確かに 他の従業員(利用者)さんの 「お願いします!」のタイミングで 帽子のつばの部分を片手で持ち 軽く礼をしていました。
あまり 他人に関わりたがらないDさんは、支援員からの作業説明も疎ましく 距離をとって聞き流しているかと思っていましたが、しっかりと指示を聞いて 説明に敬意を表してくれていました・・・
反省です・・・
先入観で 人を見ない、少し離れた位置から人を見る事も重要であることを実感しました。
以前に 「見る支援」の大切さについて このブログに掲載いただいたのですが、今後はその考えに加え 人の良いところを積極的に 「見つける支援」 を大切にしていきたいと思います。
この記事のURL
https://blog.canpan.info/f-life/archive/442
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