• もっと見る

« 2010年04月 | Main | 2010年06月»
伊丹十三記念館 & 読書 [2010年05月20日(Thu)]

GWに四国へ。松山で観光する時間があったので、ガイドブックを開いてみると、美術館の情報が全く見当たらない。おーい!たとえハコモノと呼ばれようが、地方の美術館がどのような現状か詳しくない私は、是非出向いてみたい!と思った・・・のもつかの間、ガイドブックに伊丹十三記念館を見つけ、伊丹映画ファンとして「ここは、行くしか無い!」と訪ねました。

若干、寂れていたらどうしようとか余計な心理も働きつつ、実際は心配ご無用!!実に暖かさに包まれた素敵な記念館でした。伊丹十三さんという方が、多彩すぎる方で多くの方々にどんなに愛され続けているのかをそこに佇む空気だけ感じられる場所とでもいいますか。

ほぼ日の特集、「やぁ、いらっしゃいー中村好文さんと歩く、伊丹十三記念館」に詳しいのですが、この記念館は、建築も内装もいわゆるミュージアム向けの業者に任せず、伊丹十三ファンである中村さんが展示内装・内容まで手がけられました。そのせいか、なんだかお家に招かれたような気分になり、「伊丹さんが本当にかつて生きてたんだ!」と温度を感じられる場所です。展示や配布される紙媒体には、伊丹さんの文字や絵が上手に味を添えて、大切に想いを込めて創られていることが伝わってきて、これは忘れたくない/捨てられない!

しかし、実に多彩で・・・
13のテーマで伊丹十三さんを展示し、紹介していますが「この人、モテただろうな!」と思わずにはいられません。
「音楽愛好家」「商業デザイナー」「俳優」「エッセイスト」
「イラストレーター」「料理通」「乗り物マニア」
「テレビマン」「猫好き」「精神分析啓蒙家」
「CM作家」「映画監督」...
おそらくこれでも語りきれてないはずです。
「映画ってものは総合芸術だ」なんて時々聞きますが、伊丹さんを知ればきっと誰もが納得するしかないんであります!


東京に帰って来た後、早速「女たちよ!」を読み始めました。現在のエッセイのスタイル(口調など)に大きな影響を与えた先駆け的な作品を伊丹さんは書いたと言われ、食にも詳しいと聞き、私には読むしか選択肢は無かったわけです。教養が深く、食に詳しく、本物志向!で・・・必読です!


以下、ひびいた箇所:
「音楽を聴く上になによりも必要なのは、謙虚で素直な心、美しく、純なるものをもとめる心、音楽に酔って慰められたいという、魂の底からの願いであって、再生音のよしあしなど末の末の話だ。」「〜どうして心を空しくして楽器を習い始めないのか。プロになるわけじゃないんだ。今からでも決して遅くはないよ。楽器を弾くということは愉しいことだよ。楽器は決して人を裏切らない。生涯の友だちだよ。」(電気気違いたち p.139)

「〜カルピスとコカコーラの味はいかにも天然自然の感じにまでよくまとまっているのであって、たとえばもともと自然なものであるに決っている牛乳やオレンジ・ジュースと比べても、少しも不自然でない。」(カルピスとコーラ p.235)

「服なんていうものは、デザインぽいものを着れば着るほど、そうして、そのデザインが一世を風靡してはいるほど、これはもうユニフォームの効果にちかづいてしまう。今日こそ一番目立って見せるぞ、とばかり買ってきたての最新式の工夫に身を固めて街へ繰り込んでも、それはあんた、だめなのだよ。町中に溢れたユニフォームの中にスポリとおさまってしまって、あんたは透明になってしまうな。」(日本人に洋服は似合わない p.301~302)

まだ、観ていない・読んでいない伊丹作品との出会いが楽しみになる本でした。

(安藤忠雄建築の坂の上の雲ミュージアムも気になりつつ・・・)
伊丹十三記念館、松山訪問の際に是非お薦めです!
Posted by mzgk at 19:42 | この記事のURL | コメント(2)
卒業式から1年 [2010年05月15日(Sat)]

あっという間に卒業式から1年経ち、友人たちが無事にMasterになったようです。今年の卒業式は雨だったみたいですが、それでも楽しかったにちがいない!

昨年の私には、今こうやって働いている私が想像すらつきませんでした。なにせ、まだ論文が終わってなかった!卒業式は卒業が決まっていなくても出席できるのがアメリカなのです。ヒラリー・クリントンが卒業式にいらっしゃったものの、出席しても私の気持ちはまだ頑丈な論文の檻の中でした。しかも、卒業式で話されたお話は、ひたすらこの厳しい時代を乗り越えるために励ます内容で、もっとinspiringな話は無いのか!?と。



大人な大学院生は学校に対して厳しいこともあって(?)学校に対する帰属意識があまり無い2年間でした。でも、このヤンキーススタジアムでの卒業式で起こったWAVEに加わったとき、ようやくこの学校の一員だったんだなーと愛着が芽生えたように思います。

この1年で私にも、友人たちにも沢山の変化があって、卒業、入学、就職、転職、結婚、離婚、出産・・・と様々な報告が耳に入って来ます。ほとんど同じペースで同じように学生生活を送ってきたのに、こうやって枝分かれしていく最近が面白くもあり、また、色んな要因で疎遠になりがちな人が増えるのが寂しくもあり、でも変わらず大切に想いたいと思います。

1年経った今日といえば、業務後に計算機を探しにお店を回りました。目星はつけましたが、デザインを見てパチパチ叩いて、尚悩んでいます。同期のG子さんも「計算機はシャープかカシオだよ。」と繰り返し、計算機選びに本気。こんな私、とても昨年の私には予想つかないものです!きっと来年にはさぞかし計算機を使いこなしていることでしょう。
Posted by mzgk at 02:15 | この記事のURL | コメント(0)
ロンドンで出会った募金箱 [2010年05月11日(Tue)]

3月に初めてロンドンを訪れました。
留学中の友人をあてに、大学1年生の兎小屋のような寮に寝泊まりしました。周りは皆10代っていうこの不思議っ!・・・大学の寮に泊まることなんて、きっともうそうないでしょう。

その旅路で建築&アート巡りしていた際に見つけた募金箱たちを下に紹介します。


↑ノーマン・フォスター建築目当てに訪れた大英博物館にて入り口に随分大きな募金箱を発見。これは大きいので見えない人は居ないはず。「そうでした!イギリスはMuseumが基本は無料(募金制)なんですね。」と、びっくり驚いた。でも、よく考えたら世界中の歴史/文化的に重要なものを展示しているものの、その全てが果たして公正にこの博物館に収蔵され公開されているのかは・・・ええ・・・疑問も残るので、そもそも、世界中の全ての人のために無料でこの博物館を開放するべきですよね、と妙に納得。


↑こちらは念願叶って訪問したTate Modernにて@。
いきなり歩いてるとズデンと現れた!こんなポップな募金箱、日本で見たこと無いです。


↑これもTate ModernにてA。これは、思わず募金しました!!!
色んな高さに2面から穴が開いていて、コインがどう落ちるのかと気になってしまうんですね。
これぞ<お金を思わず入れたくなる楽しい募金箱で賞>
Pleaseと書いてなくても、募金したかも。


↑これもまたTate ModernB。これもまたお金入れたくなったなぁ。
アート好きで美術館から「Your Money Makes It Happen」などと言われたら、それは響いて不思議ない。


↑友人に薦められて訪問したSerpentine Galleryにて。
これもTate ModernAに似てる!

東京でもニューヨークでも、
上のようなユニークな募金箱に出会ったことはなかったし
「募金したくなるような楽しい募金箱」という発想は、
思考停止して抜け落ちていたところなので、
意外なところでロンドンにハッとさせられたのでした。
また行きたいな!


※ Adobeソフトが消えてしまった私のパソコン用に友人から入った朗報。無事ToyViewerで画像がいじれるようになったので、ようやく写真も載せられそうです。ありがたい!
Posted by mzgk at 19:21 | この記事のURL | コメント(0)