伊丹十三記念館 & 読書 [2010年05月20日(Thu)]
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GWに四国へ。松山で観光する時間があったので、ガイドブックを開いてみると、美術館の情報が全く見当たらない。おーい!たとえハコモノと呼ばれようが、地方の美術館がどのような現状か詳しくない私は、是非出向いてみたい!と思った・・・のもつかの間、ガイドブックに伊丹十三記念館を見つけ、伊丹映画ファンとして「ここは、行くしか無い!」と訪ねました。
若干、寂れていたらどうしようとか余計な心理も働きつつ、実際は心配ご無用!!実に暖かさに包まれた素敵な記念館でした。伊丹十三さんという方が、多彩すぎる方で多くの方々にどんなに愛され続けているのかをそこに佇む空気だけ感じられる場所とでもいいますか。 ほぼ日の特集、「やぁ、いらっしゃいー中村好文さんと歩く、伊丹十三記念館」に詳しいのですが、この記念館は、建築も内装もいわゆるミュージアム向けの業者に任せず、伊丹十三ファンである中村さんが展示内装・内容まで手がけられました。そのせいか、なんだかお家に招かれたような気分になり、「伊丹さんが本当にかつて生きてたんだ!」と温度を感じられる場所です。展示や配布される紙媒体には、伊丹さんの文字や絵が上手に味を添えて、大切に想いを込めて創られていることが伝わってきて、これは忘れたくない/捨てられない! しかし、実に多彩で・・・ 13のテーマで伊丹十三さんを展示し、紹介していますが「この人、モテただろうな!」と思わずにはいられません。 「イラストレーター」「料理通」「乗り物マニア」 「テレビマン」「猫好き」「精神分析啓蒙家」 「CM作家」「映画監督」... 「映画ってものは総合芸術だ」なんて時々聞きますが、伊丹さんを知ればきっと誰もが納得するしかないんであります! 東京に帰って来た後、早速「女たちよ!」を読み始めました。現在のエッセイのスタイル(口調など)に大きな影響を与えた先駆け的な作品を伊丹さんは書いたと言われ、食にも詳しいと聞き、私には読むしか選択肢は無かったわけです。教養が深く、食に詳しく、本物志向!で・・・必読です!以下、ひびいた箇所: 「音楽を聴く上になによりも必要なのは、謙虚で素直な心、美しく、純なるものをもとめる心、音楽に酔って慰められたいという、魂の底からの願いであって、再生音のよしあしなど末の末の話だ。」「〜どうして心を空しくして楽器を習い始めないのか。プロになるわけじゃないんだ。今からでも決して遅くはないよ。楽器を弾くということは愉しいことだよ。楽器は決して人を裏切らない。生涯の友だちだよ。」(電気気違いたち p.139) 「〜カルピスとコカコーラの味はいかにも天然自然の感じにまでよくまとまっているのであって、たとえばもともと自然なものであるに決っている牛乳やオレンジ・ジュースと比べても、少しも不自然でない。」(カルピスとコーラ p.235) 「服なんていうものは、デザインぽいものを着れば着るほど、そうして、そのデザインが一世を風靡してはいるほど、これはもうユニフォームの効果にちかづいてしまう。今日こそ一番目立って見せるぞ、とばかり買ってきたての最新式の工夫に身を固めて街へ繰り込んでも、それはあんた、だめなのだよ。町中に溢れたユニフォームの中にスポリとおさまってしまって、あんたは透明になってしまうな。」(日本人に洋服は似合わない p.301~302) まだ、観ていない・読んでいない伊丹作品との出会いが楽しみになる本でした。 (安藤忠雄建築の坂の上の雲ミュージアムも気になりつつ・・・) 伊丹十三記念館、松山訪問の際に是非お薦めです! |



東京に帰って来た後、早速「女たちよ!」を読み始めました。現在のエッセイのスタイル(口調など)に大きな影響を与えた先駆け的な作品を伊丹さんは書いたと言われ、食にも詳しいと聞き、私には読むしか選択肢は無かったわけです。教養が深く、食に詳しく、本物志向!で・・・必読です!



