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Consulting Day for NPOs in NYC [2010年02月25日(Thu)]

無事に再渡米し、只今、アメリカ時間、朝7時半です。
こちらは朝から雪・・・。
今日は美術館巡りの予定なのですが、大丈夫ではなさそうな降りっぷりです。

昨日は、大学院の友人から招かれてManhattan Borough's Pre-Consulting Day Workshopを覗いて来ました。ニューヨーク市では、市にとってNPOが欠かせない役割を担っていることを認識し、NPOが経営/サービスを持続できるようにと情報を集めてリソースを提供する等のサービスを行っており(今年から強化しているとのこと)、その事業の1つが今回のワークショップとのことでした。市は、Baruch Collegeが以前からNPOのためにConsulting Dayを毎年開催していることに注目し、その企画に乗っかって今年から市とBaruch CollegeのコラボレーションでCousulting Dayを始めるのだそうです。
Cousulting Dayとは、有志で参加するコンサルタントたちとNPOが出会い、それぞれの組織が向き合っているマネジメント面の課題を無料で相談できる場であり、ネットワーキングの場でもあります。ただ、これまでは、当日にNPOがコンサルタントに相談できるにも関わらず、質問が詰めきれていないなどの準備があまかったという課題があり、今回は「Pre-Consulting Day Workshop」という前段階をつくったとのことでした。ニューヨーク市には各有名大学のクラブがあり、卒業生を含め人々がそこに卒業しても集うように、Baruch CollegeがNPOにとって"HOME"となるようにしていきたいという思いで、大学側はConsulting Dayを始めたとのこと。
コンサルタントは、各テーマのエキスパートが忙しい中、無料で参加するわけですが、彼らは彼らでこの企画を通してNPOのマネジャーたちと出会い、「人生をかけて信じることを熱意を燃やして行っている姿」を見て良い刺激を受けているのだとか。

ニューヨーク市、大学、コンサルタント、NPOという異なるプレーヤーが支え合って、NPOのsustainabilityを実現しようとする様子を見ると、やはりアメリカは一歩、二歩前を走っているなと思わされます。ワークショップでも、友人との話の中でも、「この国の歴史上、フィランソロピーも含め、市民が支え合うことは当たり前に意識の中であり、他の国々には無いこの常識こそアメリカが誇るものだ」と聞き、(大学院で勉強したときも違う専門で同様に感じましたが)「いかに学んだものをADAPTするか」という大きなテーマを突きつけられたワークショップでした。もちろん、こちらもNPOの経営は大変困難な時代ですが、誰がどんな話を誰に聞けば良いとか、役割分担が明確にわかっているのは素晴らしいことだなぁと感じました。


ワークショップの後は、招いてくれた友人に、(某企業の財団を経て現在はCity govrenmentで活躍中)お仕事について語ってもらい・・・とてもencouragingな夜となりました!
Posted by mzgk at 21:23 | この記事のURL | コメント(0)
自動車学校卒業 [2010年02月20日(Sat)]

昨日、めでたく自動車免許を取得しました!
ベテラン先生が教本に描いてくれたチビ太(下の写真)や復習メモのおかげで方向転換もサクっと成功しました。スキューバダイビングを大プッシュしてくれた先生に感謝!

自動車学では、赤ちゃんから年配まで幅広い年齢層の方が居て、なんだか近所の小社会を見ているような感覚を覚えました。日常の行動範囲からは見えないところが見えて、観察にふけるのに絶好の場所とでもいいますか。人はこんな楽しい顔をして漫画を読むのか!とか、最近の女子大生の会話はこんなでしたか!とか。中でも、私より年下で立派に主婦をしながら赤ちゃんを連れて通学していた人と話せたことは、なかなか紙媒体で読んで感じることと違うものがあって、気が引き締まりました。凄い立派で・・・格好よかったのです。

なんだかんだで免許は2ヶ月かかりましたが・・・次は日商簿記だ!と早速エンジンをかけようと思います。(←はやく教本を買わないと!)

といいつつ・・・

数日後からアートにどっぷり浸かるべく、友人たちに会うべく、再びニューヨーク&ボストンへ。次の日曜日は念願のThe Social Enterprise Conferenceに出席してきます。昨年は、偶然のタイミングで一時帰国をして逃してしまったため、楽しみです。(昨年より規模が小さくなっているのは気のせいでしょうか・・・。)ちまたでは、こうやってHISのツアーにもなっているらしく、旅行会社もよく考えたものだと感心ものです!普通の観光旅行よりこういう「視察付き」の旅行プランなら行く価値あるよね、とも友人と同意しました。

前回の渡米目的はギラギラの就職活動ながらに友人や新しい出会いから濃い意見のやり取りができて素敵な旅になったので、今回もまたしばらく会えなくなる友人たちと共に楽しい時間を過ごしたいと思います。
Posted by mzgk at 18:36 | この記事のURL | コメント(0)
読書「粗食のすすめ」 [2010年02月16日(Tue)]

「粗食のすすめ」幕内秀夫著 新潮社文庫

最近、某女性誌にこの本が紹介されていて読んだのですが、予想以上に面白い本でした。
読み終わった後に本について母親に話したところ、家族のために勉強して食事をつくってきてもらっただけあって「今さら気づいちゃって?」という目で見られてしまいました。当然ながら「食育」は母の方が圧倒的に上手な分野です。

「風土に合ったFoodを食べる」というのは思いの外深く・・・自然界の循環というのはどうやったらこんなに巧いことできあがったんだろう、なんて再び考えてしまいました。そして、これを行動に起こすのは、簡単に思えて実際そうでもなさそうなのです。割と自信のあった私ですが、本にある「粗食度テスト」は高得点ならずでした。耳に入る情報は栄養学的理由よりも経済的事情によるものがあるということも、わかっていたようでわかっていませんでした。どんなことも自発的に勉強したり情報を取りにいかないといけないんだ!ということでしょうか。油断できません!
一方で、日本人ほどバライティに富んだ食事を好き嫌いなく食べる/食べなければいけないなんて珍しいと書いてありましたが、だからこそ、東京という街が世界にも認められる『食』の街になったのではないかしら?とも思いました。
Posted by mzgk at 21:15 | 読書 | この記事のURL | コメント(0)
東京日和2(六本木) [2010年02月15日(Mon)]

↓東京に感激したエピソード↓

クリストのレクチャー(前ポスト)の後、
長い列をつくらせて本にサインをするChristoを見届けて、
先輩姉妹と近くでお茶をしました。

Christoや映画トークに花を咲かせていると、
妹さんが来店された誰かに気づきました。
それは、蜷川幸雄演出作品の某常連俳優さんと奥様。
Performing Artsの鑑賞に疎遠な私は、大変失礼ながら「!?」状態。
観劇ファンの姉妹は耳を凝らして喜び、
ひょっとして人間違いだったらどうする?とか心配しつつ
お店を出るときに勇気を絞って一言声をかけてみたら

  なんとっ!!

テーブルに招いて頂いたのです。
こんなことってあっていいんですか!?と。
プライベートはそっとしておいてあげるのが暗黙のマナーだと思ってました!と。
姉妹は興奮を隠すのに必死。私は申し訳ないオマケみたいな存在。
どう考えてもミーハー娘たちなのにご夫妻は快くもてなしして下さったのです。
珈琲2杯にクロワッサンまで・・・
何も私はわからずですが舞台のお話、シェークスピアの話等を聴かせて頂いて
これは完璧、観劇の扉のノブを握りしめた感がありました。
次作は必ず観に行きたい!

「こんどお家にいらっしゃいよ。」
「チケットとりにくかったらここに電話しなさい。」
とか・・・
こんなことってあるんですねぇ。
東京、期待以上におもしろい街じゃないかー!!

でも、冷静に考えると、
ご夫婦がこんなに出会いを大切にして下さるのは
これまで周りの方々と
助け合って/支え合って来たからこそできることなのかもしれないと思いました。

大学院進学や留学期間、就職活動中は
特に周りに支えられてこそ成り立ってる自分を実感したときでしたが
私も、これまで受けてきた沢山のご厚意を
次の世代に渡せるように日々精進したいと思います。
Posted by mzgk at 19:51 | 東京 | この記事のURL | コメント(0)
東京日和1(六本木) [2010年02月15日(Mon)]

土曜日は
クリストによるレクチャー
「現在進行中のふたつのプロジェクト ― オーバー・ザ・リバーとマスタバ」

を聴きに東京ミッドタウンへ!

Christoのレクチャーは大学時代以来、2回目。
私にとって同じ作品を観たり聴いたりすることは自分自身を振り返って
成長を実感したり/しなかったり、反省したり、再び感動したりできる機会なので
またChristoのレクチャーを聴けるとは、とても嬉しいことでした。

とはいえ、とても残念なことに、彼の妻であるJanne-Claudeが昨年永眠したため、
今回は夫婦揃ってではなくChristoのみによるプレゼンテーションでした。
Christo and Janne-Claudeといえば、「包むアーティスト」等とよく言われていますが・・・それだけに尽き足りない大規模なアート作品をつくるアーティスト夫婦です。

私が運良く2人の作品を体験したのは2005年の2月、
大学院見学で初めて訪れた極寒のニューヨークでした。
セントラルパークで2週間催されたThe Gatesです。
寒すぎるニューヨークに出現したオレンジのgatesの下をくぐって
セントラルパークを歩き、「これは何だ?」とか
ニューヨーカーのお爺さんとUESを歩きながら
「なんでオレンジ?」「これって美しいのかな?」
とか当時は今よりもわけわかっていないところがありました。
でも後に、作品制作を記録した「5 Films About Christo & Jeanne-Claude」を観て
おそらく尋常でないエネルギーを長期期間費やして
周囲を説得し、動かし、短期間にしか存在しない作品を創る
この夫婦はタダモノではない!と感動したのです。
一方で、大学院でこの街をあげたアートプロジェクトThe Gates
経済効果や訪問者の増加等、アートを使ったまちづくりの例として
どれだけの成功をもたらしたかを知ることになったのです。

市民、政治家、弁護士、エンジニア等、沢山の人々を巻き込んで
本当に限られた期間しか実在させない
「不可能を可能にする」ような作品を創るプロセスは、
激しくぶつかり合ったり、
次から次へと予期せぬ問題が起きたり、
先が見えなくなっていつまでも時間がかかったり、
でもその分だけ、実現のときや完成のときを迎えたときは大きな感動が待っているのだ!
と体現している夫婦の姿はアートファンのみならず
多くの人を刺激し、勇気づけているはずだと思います。

前回のレクチャーでJanne-Claudeが誇らしげに言っていたことを
今回はChristoが言っていました。
 「私たちは自分たちのJoyとBeautyのために作品を創っている。
  他の人が好きだと感じてくれれば、それはボーナスみたいなものだよ!」

同じ誕生日に産まれた2人はやっぱり一心同体なのか!?
ここがこの夫婦の凄いところ!!
計画中の作品のドローイングやスケッチを売ることで資金を調達し、
どこからもコミッションや寄付を受け付けないで
(だからこそある意味、作品の魂は誰にも邪魔されず保たれる)
2人が創りたい作品を創るということにこだわりを持っています。

再び、Christoのレクチャーや作品に参加できるかわからないものの、
Christo and Janne-Claudeの自ら信じるJoyとBeautyのために
自立して作品をつくる生き方に再び刺激をうけました。
そしてChristoの現行のプロジェクト(1)(2)が実現するように心から願いつつ・・・

前回のレクチャー後、
手をつないでキャンパスを去る愛らしい2人の姿が印象深かったので
勝手に何だか心配になっていたのですが
今回も変わらず雄弁でエネルギッシュなChristoだったので
きっと私の余計な心配はご無用な気もします。



今回の展覧会ではThe Gatesのドキュメンタリーが初公開とのことなので
またゆっくり観に行こうと思ってます!!楽しみ〜。

日本でもアートをつかったまちづくりは
次から次へと誕生しているので期待は大きいですが、
この辺まだまだ勉強が足りないので、じわじわ攻めていこうと思います。
Posted by mzgk at 18:19 | 東京 | この記事のURL | コメント(0)
社会科見学 [2010年02月14日(Sun)]

前ポストのシンポジウムで出会った方に
ネットワーキングドリンクのお誘いを頂き、怖いものみたさ?に参加してきました。
まだ社会人デビュー前の「練習できる期間」だからこそ行くしかないでしょう!と。

交換してどんどん増えて行く名刺・・・社会人の世界はいまだ未知数です。
(なんと「助成金頂いてます!」という出会いもありました。)
国際開発に興味のある方々が集まっていたのですが
それぞれ多様な立場で、
内に暖めている想いがあるのだなぁとか、
迷い考えることを楽しみながら自分の道を見いだしていくのかな、と
社会人の先輩方をみてわからないながらに感じた夜となりました。

限界があるからこそ面白い!という気合をいつも持っていたいものです。
Posted by mzgk at 11:19 | 東京 | この記事のURL | コメント(0)
はじめまして [2010年02月11日(Thu)]

4月からお世話になることになりました、内定者の者です。
ボストン採用のため、他の同期の皆さんの背中を追っての初ブログ開始です。

先週の研修では、沢山勉強させて頂きました。
まだ学ぶべきことが山とあると自覚して、良い刺激を受けました。
(願わくば全てをスポンジが水を吸うように吸収できたら良いのですが。)
さらに!自宅に届いた課題図書を目の前にして「もっと知りたい!」とにんまり。
しかし、どうしましょう・・・
本を書き込んで(塗りたくって?)読む私は、ひょっとすると全冊購入の道を辿りそうです。
ここは、新しい方法を見つける等して楽しみながらなんとかします。
(まずはア●ゾンマーケットプレイスさんを呼んでみます。)

ところで、

先日、東工大で催された社会起業家に関する国際シンポジウム、
「Everyone a Changemaker
 ー世界を変える社会イノベーションー
 Social Innovation to Change the World」

を聴いてきました。

話は長くなりますが・・・
 大学時代に、金子郁容先生のソーシャルイノベーションという授業を聴講したときに、渡邊奈々さん著の「チェンジメーカー」という本に出会いました。私を「生きる希望だ!」とかまるで事件のように熱くさせた忘れられない本だったので大学院留学時に専攻は異なりますが、本と共に米国に渡りました。
そして、2冊目の「チェンジメーカーU」が出版され、Japan Societyでシンポジウムがあったものの、チケットが売り切れ・・・渡邊さんに一目お目にかかりたい想いは強まるばかりだったのです。今回のシンポジウムで渡邊さんとアショカ財団のFounderであるBill Drayton氏がいらっしゃると知ったときは、反射的に飛びつくように予約をしたというわけです。最近では、注目を集めている分野なので、予約は1日で満席になったとのことでした。とはいえただの流行で終わらせたくない潮流です。
 4時間に及んだシンポジウムの中では、渡邊さんのご指摘されていましたが、「今後は意識の高まった人たちのために、社会の受け皿をつくることが必要であるということ」が特に印象的でした。私も就職活動で自問自答を繰り返し模索している途中、同じことを感じていました。同時に教育に対しても議論され、empathy、leadership、change-makingを培う教育がこの時代には必要だとBill Drayton氏はお話されており、ここも考えることは多くありました。何もわかっていない身分ながらに私は、「想像/創造力を育てるために、(図工を含めて)アートの教育は見直されるべきだ」と、まとまらない考えを自身の内で育てているので、この教育の節は特に響きました。
 濃いシンポジウムなので・・・まとめきれませんが、人々の意識やモチベーションを継続して高め、同時に次のアクションに導くために、このような励みになる企画がより多くの人々に届くように開催されていくことが大切だと思った土曜日でした。私も一人の市民として、何らかの形で社会に受け皿をつくっていくことに敏感でありたいものです。
(シンポジウムの内容詳細については、これから東工大が文書化する予定のようです。)


その他は、友人訪ねに沖縄デビューしたり、
(写真:沖縄県久高島でサイクリングしました。
オフシーズンなのでほとんど貸し切り状態!)
思い出したかのように高尾山を登ったり、
古い映画を見たり、
自動車学校に通ったりしている今日この頃です。


もう梅が咲いていて・・・春ですねェ。

↓たった今親友に薦められた曲↓
For Once in My Life