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読書「拡張するファッション」林央子著 [2011年06月18日(Sat)]

電車でまともに本を読めるのは月曜日の朝くらいで
その他は読み始めると眠りの世界に気づけば渡り着いていて
自分の手から本を落とすふわっとした瞬間に目が覚める。
そして、謝りながら本を拾う・・・。
本と手を固定するブックカバーを誰かつくってと思っていたけど
多分首からさげるブックカバーが必要だ、とか日々思う。

今よりもっと感度が高かったときに
好きになったものは偽っていない自分の一部だと思う。
そんなファッションを切り取った本に
先日通りがかりに見つけて更に勝手に運命を感じ、
この本は電車で読みきってしまった。


60ページより:
ミランダ:未解決で困難なことで頭がいっぱいになってしまったり、ああしたい、こうしたいと混乱してしまったりすることは、自分が不確かなせいじゃない(だって、自分を確信できる人なんている?)。それは「自分自身」というものが複雑で込み入っているからだということを忘れないで。複雑で込み入っている自分だからこそ、仕事をしたり、日々生きて行くことができたり、友情が貴重なものになるんです。困難を感じて不安になることは、失敗の印だと思い込みやすいのだけれど、本当はそのことはとてもいいサインなの。ただ、イヤな気持ちがするだけのことで。


ミランダとは、現代美術家(?)のMiranda Julyのこと。映画も撮るし、演じもするし、インスタレーションもするし、物語も書く。彼女佇まいに惹かれる部分が大きいのと旦那さんは、私が勝手に敬愛するMike Millsであることもあり、彼女の名前や写真を見つけては気になる存在である。そんなミランダの小説集「いちばんここに似合う人(No one belongs here than you. Stories by Miranda July)」はフランク・オコナー国際短編賞を受賞したときいて読み始めたものの、どうも受け付けられなかった。彼女のつくる言葉というよりは目に見える形にしてもらった作品の方がより入っていける気がして、なんとなく残念でもあった。そんななか、著者がインタビューしたミランダの答えに、響いた自分を知って、少し彼女が遠くから一歩近寄った気がしてちょっと安心できた、そんなエピソードをもたらしたステキな本であった。
Posted by mzgk at 14:31 | この記事のURL | コメント(0)
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