「走ることについて語るときに僕の語ること」より [2010年09月12日(Sun)]
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地元の図書館でインターネット予約が出来ると知り、早速予約をして借りたのにも関わらず、勢い余って本を借りすぎたために、結局読み切れずに返却したこの本。今年、文庫化したので通勤時間にお供してもらった。ハードカバーの本を読んだばかりだったから、文庫の軽いこと!週末に向かうに連れて車内で読めるページ数は減り、しまいには二度も本を落とすなど・・・。文字を追うときの吸収力は、私の場合、自身の休息不足をあからさまに繁栄してしまうように思う。
走ることについて語るときに 僕の語ること 村上春樹著 文春文庫 より 「つまらない正論を述べるようだけれど、いろんな人がいてそれで世界が成り立っている。他の人には他の人の価値観があり、それに添った生き方がある。僕には僕の価値観があり、それに添った生き方がある。そのような相違は日常的に細かなすれ違いを生み出すし、いくつかのすれ違いの組み合わせが、大きな誤解へと発展していくこともある。その結果故のない非難を受けたりもする。当たり前の話だが、誤解されたり非難されたりするのは、決して愉快な出来事ではない。そのせいで心が深く傷つくこともある。これはつらい体験だ。 しかし年齢をかさねるにつれて、そのようなつらさや傷は人生にとってある程度必要なことなのだと、少しずつ認識できるようになった。考えてみれば、他人といくらかなりとも異なっているからこそ、人は自分というものを立ち上げ、自立したものとして保っていくことができるのだ。」(37ページ) 「僕らにできるのは、その『ほんの少しの理由』をひとつひとつ大事に磨き続けることだけだ。暇をみつけては、せっせとくまなく磨き続けること。」(111ページ) 「いずれにせよ、ここまで休むことなく走り続けてきてよかったなと思う。なぜなら僕は自分が今書いている小説が、自分でも好きだからだ。この次、自分の内から出てくる小説がどんなものになるのか、それが楽しみだからだ。」(122ページ) 幸運なことに読みたい本が沢山ある。通勤時間に読みたい私には、全ての本を文庫化してもらいたいくらいの気持ちだけれど、やっぱり装丁が素敵な本はあるので、、、仕方がないのかな。 |


