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「星の王子さま」より [2010年08月17日(Tue)]

星の王子さま
サン=テグジュペリ作 内藤濯訳
岩波少年文庫2010 より





「ぼくの知っているある星に、赤星っていう先生がいてね、その先生、花のにおいなんか、吸ったこともないし、星をながめたこともない。だあれも愛したことがなくて、していることといったら、寄せ算ばっかりだ。そして日がな一日、きみみたいに、いそがしい、いそがしい、と口ぐせにいいながら、いばりくさってるんだ。そりゃ、ひとじゃなくて、キノコなんだ」(39ページ)


「しんぼうが大事だよ。最初は、おれからすこしはなれて、こんなふうに、草の中にすわるんだ。おれは、あんたをちょいちょい横目でみる。あんたは、なんにもいわない、それも、ことばっていうやつが、勘違いのもとだからだよ。一日一日とたってゆくうちにゃ、あんたは、だんだん近いところへきて、すわれるようになるんだ……」(111ページ)


「<この王子さまの寝顔を見ると、ぼくは涙の出るほどうれしいんだが、それも、この王子さまが、一輪の花をいつまでも忘れずにいるからなんだ。バラの花のすがたが、ねむっているあいだも、ランプの灯のようにこの王子さまの心の中にひかっているからなんだ……>」(126ページ)
Posted by mzgk at 00:54 | この記事のURL | コメント(0)
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