イノベーションスタジオ:先進事例視察
[2012年02月29日(Wed)]
久しぶりに暗いうちから出かけて東京に向かったら大雪で新幹線は遅れ、山手線は途中で停止し、着いた駅は大雪。。足元がベチャベチャのなか、傘をさしてようやく視察先の社会福祉法人豊芯会にたどり着きました。
豊芯会では、管理責任者の近藤友克氏が暖かく迎えてくださいました。ここを訪問したのは、精神疾患の利用者さんの場合、出席率が悪くて困っておられる施設が多いなか、豊芯会の就労移行支援では100%、A型でも9割以上という高い数値があったことと、A型では月18万円の給料(平均7万円)の人もいて、そのサービス内容が地域の高齢者への配食サービスで、地域密着型の良い事業をしておられることに注目したからです。
いろいろお伺いしていると、東京都や豊島区という行政の支援が手厚いこともわかりましたが、やはり近藤氏がもともと民間の食品サービス業で働いておられた方というのが大きいことが一番の成功要因のようです。最初はボランティアで関わっておられたそうですが、豊島区の委託事業で配食サービスを始めることになって転職されたとのこと。事業収支管理も業務事・月ごとにしっかりグラブ化しておられ、月ごとにその年の目標達成率がわかるようにしておられ、達成できそうにないような項目については、利用者でもあり従業員でもあるメンバーの方々と一緒に議論して達成されるとのこと。
大量発注があっても断ることは滅多にしないで、メンバーのひとが早くに出てきてなんとか対応するようにしているとおしゃっています。障害があるからといって甘やかして差別するのではなく、社会人としておかしなことはしっかり指導して、支援者・支援受ける側という立場でなく、一緒に働く仲間として、助け合いながら仕事をしていることが、メンバーの人のやりがいにつながっているようです。
いただく資料、資料が、本当にしっかりしたもので、京都でこんな資料をもらえた団体がないだけに、責任者に経営スキルがあたりまえにできることなんだと改めて納得。
研修を終えて豊芯会の就労継続支援事業でやっておられる1階の喫茶でランチを食べて、次の視察先に向かいます。が・・やっぱり雪!!
午後からは、武蔵境の武蔵野千川福祉会で、所長の新堂薫氏と主任の山岡誉氏に対応いただきました。
この法人は他にも4つある作業所でもすべてDM・印刷業をメインに仕事をしておられますが、これは、仕事ができるようになってB型からA型に移動したり、高齢になって生活介護のサービスを受けるようになっても、それぞれの作業所で慣れが仕事につき、また、忙しいときはお互いにフォローできるという理由からだそうです。
民間的発想の効率経営が、利用者にとってもメリットがあるように工夫されています。あまり意味もなく、同じ法人内で重なる業務を複数していて整理できない団体が多いなか、真似てほしいことです。
事業所全体での売上は8500万円ほどで、訪問したチャレンジヤーはB型と就労移行支援事業をやっていますが、ここだけで5000万円の売上です。
新藤氏は、DM事業を始めた頃は営業に2〜3年ほど苦労したとおしゃっていますが、今では30ほどの固定客がついていて、仕事が途切れることがありません。仕事への信用が大きいとのこと。
また、ここでは3S(整理・整頓・掃除)を徹底されていて、利用者のひとは働く場所に私物を持ち込むことが許されいません。同じ場所に同じ物を置くようにし、無駄な張り紙もありません。事務所も整理されていて、利用者のひとの労働評価表も整えられています。(今まで、京都の団体でこれを見せてもらえたところが一件もありません・・・)
新堂氏は、近藤氏とちがってずっと福祉分野だったそうですが、経営のことをやはり勉強されています。実績を上げるには、福祉以外の分野から学ぶ姿勢が重要です。
豊芯会では、管理責任者の近藤友克氏が暖かく迎えてくださいました。ここを訪問したのは、精神疾患の利用者さんの場合、出席率が悪くて困っておられる施設が多いなか、豊芯会の就労移行支援では100%、A型でも9割以上という高い数値があったことと、A型では月18万円の給料(平均7万円)の人もいて、そのサービス内容が地域の高齢者への配食サービスで、地域密着型の良い事業をしておられることに注目したからです。
いろいろお伺いしていると、東京都や豊島区という行政の支援が手厚いこともわかりましたが、やはり近藤氏がもともと民間の食品サービス業で働いておられた方というのが大きいことが一番の成功要因のようです。最初はボランティアで関わっておられたそうですが、豊島区の委託事業で配食サービスを始めることになって転職されたとのこと。事業収支管理も業務事・月ごとにしっかりグラブ化しておられ、月ごとにその年の目標達成率がわかるようにしておられ、達成できそうにないような項目については、利用者でもあり従業員でもあるメンバーの方々と一緒に議論して達成されるとのこと。
大量発注があっても断ることは滅多にしないで、メンバーのひとが早くに出てきてなんとか対応するようにしているとおしゃっています。障害があるからといって甘やかして差別するのではなく、社会人としておかしなことはしっかり指導して、支援者・支援受ける側という立場でなく、一緒に働く仲間として、助け合いながら仕事をしていることが、メンバーの人のやりがいにつながっているようです。
いただく資料、資料が、本当にしっかりしたもので、京都でこんな資料をもらえた団体がないだけに、責任者に経営スキルがあたりまえにできることなんだと改めて納得。
研修を終えて豊芯会の就労継続支援事業でやっておられる1階の喫茶でランチを食べて、次の視察先に向かいます。が・・やっぱり雪!!
午後からは、武蔵境の武蔵野千川福祉会で、所長の新堂薫氏と主任の山岡誉氏に対応いただきました。
この法人は他にも4つある作業所でもすべてDM・印刷業をメインに仕事をしておられますが、これは、仕事ができるようになってB型からA型に移動したり、高齢になって生活介護のサービスを受けるようになっても、それぞれの作業所で慣れが仕事につき、また、忙しいときはお互いにフォローできるという理由からだそうです。
民間的発想の効率経営が、利用者にとってもメリットがあるように工夫されています。あまり意味もなく、同じ法人内で重なる業務を複数していて整理できない団体が多いなか、真似てほしいことです。
事業所全体での売上は8500万円ほどで、訪問したチャレンジヤーはB型と就労移行支援事業をやっていますが、ここだけで5000万円の売上です。
新藤氏は、DM事業を始めた頃は営業に2〜3年ほど苦労したとおしゃっていますが、今では30ほどの固定客がついていて、仕事が途切れることがありません。仕事への信用が大きいとのこと。
また、ここでは3S(整理・整頓・掃除)を徹底されていて、利用者のひとは働く場所に私物を持ち込むことが許されいません。同じ場所に同じ物を置くようにし、無駄な張り紙もありません。事務所も整理されていて、利用者のひとの労働評価表も整えられています。(今まで、京都の団体でこれを見せてもらえたところが一件もありません・・・)
新堂氏は、近藤氏とちがってずっと福祉分野だったそうですが、経営のことをやはり勉強されています。実績を上げるには、福祉以外の分野から学ぶ姿勢が重要です。






