EcoSchool
[2010年04月29日(Thu)]
表彰式が終わり、午後からは学校視察。私は、トロント地区の教育委員会とNPOのEverGreenが連携して実施しているEcoSchoolプログラムの実践校訪問に参加。
プラチナの認定書をもらっているCommer Valley Middle Schoolにつくと、40代前半と思われる若い校長が迎えてくれ、次にEcoClubの8年生(13歳)の生徒たちが、自分たちのプロジェクトを説明しながら、学校を案内してくれて、会議室へ。
いたるところに子供の視点での工夫がされた取り組みに感心。

右:学校を案内してくれる生徒達 左:取り組みの紹介

右:食堂のごみ箱前の表示(リサイクルできるものとできないものがわかりやすく説明されている)
左:学校内の廊下や階段に生徒達で作った表示が掲載されている(日本の場合は、クラスで作成したものが一斉に展示されることはあっても、生徒が注意書きをつくってはっているのは滅多に見たことがない)
Organicフードのおいしいランチを食べて、関係者のプレゼンを聞き、質疑応答。
EcoSchoolは本プロジェクトを推進している教育委員会と専門性をもったNPOのスタッフの連携がなければ実現しなかったプログラムとのこと。今では、トロント地区の半分以上の学校(約300)がEcoSchoolの認定を受けている。ただし、プラチナレベルはまだ16校とのこと。地域の植林活動に参加するプログラムもあり、これにはNPOから、景観デザインのプロが入ってコンサルする仕組みになっている。
プロジェクトの成功要因として強調されていたことが2点。
1)行政と民間との対等なパートナーシップ関係。
日本のようにNPOを安い下請け事業先として使うというような考えは一切なく、対等のプロジェクトであり、印刷物も両者のロゴが一緒に記載されている。日本では、まだまだ遅れている部分だ。
2)しっかりしたプランニング
参加する学校が明確なゴールを設定し、それを達成できるように専門家が支援していること。ゴールがあいまいだったり、高すぎると、結局は実績を残せず終わってしまい、植林活動なども、熱心な担当者や生徒がいるときだけの一時的取り組みになってしまうからだ。
この話を聞いていると、日本の多くの学校でほったらかしになっている”ビオトープ”が目に浮かんできた(苦笑)。
授賞式の後、EUや現地組の人達はほとんど帰国したあとの少人数での視察だったが、大変実りのあるものだった。
そして、やはり学校教育の成功のカギは、以下の3点と確信。
�@リーダーシップのある校長の存在
�A生徒に責任を持たせる教育
�B地域(NPOや企業など)との連携
当センターが実施しているアントレプレナーシップ教育もこの3つが必要で、�Aと�Bについては、NPOが連携して実践していけるが、�@については、教育委員会の採用規定や教員養成の大学プログラムや研修内容を改革していく必要があるだろう。
プラチナの認定書をもらっているCommer Valley Middle Schoolにつくと、40代前半と思われる若い校長が迎えてくれ、次にEcoClubの8年生(13歳)の生徒たちが、自分たちのプロジェクトを説明しながら、学校を案内してくれて、会議室へ。
いたるところに子供の視点での工夫がされた取り組みに感心。

右:学校を案内してくれる生徒達 左:取り組みの紹介

右:食堂のごみ箱前の表示(リサイクルできるものとできないものがわかりやすく説明されている)
左:学校内の廊下や階段に生徒達で作った表示が掲載されている(日本の場合は、クラスで作成したものが一斉に展示されることはあっても、生徒が注意書きをつくってはっているのは滅多に見たことがない)
Organicフードのおいしいランチを食べて、関係者のプレゼンを聞き、質疑応答。
EcoSchoolは本プロジェクトを推進している教育委員会と専門性をもったNPOのスタッフの連携がなければ実現しなかったプログラムとのこと。今では、トロント地区の半分以上の学校(約300)がEcoSchoolの認定を受けている。ただし、プラチナレベルはまだ16校とのこと。地域の植林活動に参加するプログラムもあり、これにはNPOから、景観デザインのプロが入ってコンサルする仕組みになっている。
プロジェクトの成功要因として強調されていたことが2点。
1)行政と民間との対等なパートナーシップ関係。
日本のようにNPOを安い下請け事業先として使うというような考えは一切なく、対等のプロジェクトであり、印刷物も両者のロゴが一緒に記載されている。日本では、まだまだ遅れている部分だ。
2)しっかりしたプランニング
参加する学校が明確なゴールを設定し、それを達成できるように専門家が支援していること。ゴールがあいまいだったり、高すぎると、結局は実績を残せず終わってしまい、植林活動なども、熱心な担当者や生徒がいるときだけの一時的取り組みになってしまうからだ。
この話を聞いていると、日本の多くの学校でほったらかしになっている”ビオトープ”が目に浮かんできた(苦笑)。
授賞式の後、EUや現地組の人達はほとんど帰国したあとの少人数での視察だったが、大変実りのあるものだった。
そして、やはり学校教育の成功のカギは、以下の3点と確信。
�@リーダーシップのある校長の存在
�A生徒に責任を持たせる教育
�B地域(NPOや企業など)との連携
当センターが実施しているアントレプレナーシップ教育もこの3つが必要で、�Aと�Bについては、NPOが連携して実践していけるが、�@については、教育委員会の採用規定や教員養成の大学プログラムや研修内容を改革していく必要があるだろう。










