地域活性化の鍵:小学校から地域学〜スイスの事例を語る観光カリスマ
[2009年09月14日(Mon)]
今日は国土交通省が「観光カリスマ百選」で唯一海外在住として選んだ山田桂一郎のお話聞く機会を得た。京都大学でのサービスイノベーションの研究の一環で招聘されたのだが、地域活性化と人材育成という意味では、私がやっていることとの共通点が随所にあり、友得たり!という気持ちになった。こんな偉い方には失礼なお話なのだが。
山田氏は、三重県津市のお生まれ。22歳で、スイス・ツェルマット観光局の日本人対応インフォメーション、セールス・プロモーション担当として勤務。特にヨーロッパを中心とした環境保全(環境保全活動プログラム、環境教育、環境アセスメント等)の経験を活かして,観光を通じたサービスクオリティの向上や,プロフェッショナルのツアーガイドの育成,自立できる組織づくりや地域性を活かした商品開発など,日本各地域の観光振興にも大きな役割を果たしている。海外在住者として初めて日本の環境省に登録された環境カウンセラーであり,「世界のトップレベルの観光ノウハウを各地に広めるカリスマ」として,国土交通省総合政策局観光部門の観光カリスマに選ばれた方。
本日は、人口約5800人のツェルマットが、いかに年間170万人もの観光局を集客しているかをメインにお話いただいた。特に、私が印象に残ったのは、人材育成の部分である。スイスという国自体、日本の九州ほどのサイズにその半分の人口がいるだけなのに、日本と同じGNP。土地も狭く、食物も輸入に頼らざる終えない資源の乏しい国が観光産業だけでなく、物づくりにおいても国としてのブランド力を持っているのはなぜか?
そこには、地域住民が地域の産業を支援する消費活動(地産地消)があり、また、外から来た人に「またここに来たい」と思える高い質のサービスがある。
学校では、教員が地域の職業人を授業に呼んで地域について学ぶ地域学の時間が週に数時間(州によって多少異なる)設定されており、地域や国が生き残っていくために必要なこと、地域産業などについて学び、地域の継続的な価値の向上の大切さを実感するという。地域としての利潤を高めなければ、個人の事業だけ分離してうまくいくわけではない。また、観光客の口コミは、観光業だけでなく、国というブランドも向上させ、それがMade in Switzerlandの品物への信用につながる。子どもたちは、若いころからこういうことを学び、身近に感じ、そして、地域に誇りをもち、そこで働くことを楽しむ。
スイスでは、専業主婦の女性もほとんどおらず、みな働き、大抵が単純なレジ打ちの仕事ではなく、観光産業に携わってやりがいのある仕事をしている。そして、大勢子どもを生み育てているとのこと。ベビーシッターに事欠かず、それがまた雇用を生む。女性も外で働いているので、経済や地域産業についても理解している。少子化や人口減少の問題がない。国民の生活への満足度調査でも世界NO1だそうだ。
女性のことだけ言えば、日本でも東北がそうかなという意見もあった。女性が働き、塾も行かせてないような地域の子供のほうが学力も高い。
直接選挙制度や兵役制度など、自分たちで国を守るという強い意志を持った国民性など、日本とは基盤が違うといってしまえばそれまでだが、学ぶことは大いにある。
山田氏いわく、日本の地域活性化の障害物は「エゴと役害(役人の害)・利害」だそうだ。
これを聞いて、みんな大きくうなずいていたが(苦笑)。
山田氏も、子どもたちが地域の観光産業の支援ボランティアとして働くような教育活動をしてきたとのことで、それが効果を上げている例として屋久島をあげておられた。子供が地元に興味をもち、働く場所を自分でつくっていけたら、地方も十分生き抜いていけるのだ。
最後に、日本の地方の観光業を支援している山田氏に、「コンサルにお金を払うしくみが日本にはないのでは?」とご質問したら、「はい、だから講演してなんとか稼いでいます」とのこと。170何回もスイスと日本を行き来しているとのことで、飛行機代も自腹のときがあるそう。
山田氏は、まさにノウハウの宝庫。こんな人にお金を払う国にならなければ、大学でいくらサービスイノベーションを起す人材を育てようとしても、優秀な人が来るとは思えない。形にならないノウハウに本当の価値があるということ。それに対して敬意を表して対価を支払う姿勢を持つこと。これも、学校で教えて欲しい大事な教育だ。
山田氏は、三重県津市のお生まれ。22歳で、スイス・ツェルマット観光局の日本人対応インフォメーション、セールス・プロモーション担当として勤務。特にヨーロッパを中心とした環境保全(環境保全活動プログラム、環境教育、環境アセスメント等)の経験を活かして,観光を通じたサービスクオリティの向上や,プロフェッショナルのツアーガイドの育成,自立できる組織づくりや地域性を活かした商品開発など,日本各地域の観光振興にも大きな役割を果たしている。海外在住者として初めて日本の環境省に登録された環境カウンセラーであり,「世界のトップレベルの観光ノウハウを各地に広めるカリスマ」として,国土交通省総合政策局観光部門の観光カリスマに選ばれた方。
本日は、人口約5800人のツェルマットが、いかに年間170万人もの観光局を集客しているかをメインにお話いただいた。特に、私が印象に残ったのは、人材育成の部分である。スイスという国自体、日本の九州ほどのサイズにその半分の人口がいるだけなのに、日本と同じGNP。土地も狭く、食物も輸入に頼らざる終えない資源の乏しい国が観光産業だけでなく、物づくりにおいても国としてのブランド力を持っているのはなぜか?
そこには、地域住民が地域の産業を支援する消費活動(地産地消)があり、また、外から来た人に「またここに来たい」と思える高い質のサービスがある。
学校では、教員が地域の職業人を授業に呼んで地域について学ぶ地域学の時間が週に数時間(州によって多少異なる)設定されており、地域や国が生き残っていくために必要なこと、地域産業などについて学び、地域の継続的な価値の向上の大切さを実感するという。地域としての利潤を高めなければ、個人の事業だけ分離してうまくいくわけではない。また、観光客の口コミは、観光業だけでなく、国というブランドも向上させ、それがMade in Switzerlandの品物への信用につながる。子どもたちは、若いころからこういうことを学び、身近に感じ、そして、地域に誇りをもち、そこで働くことを楽しむ。
スイスでは、専業主婦の女性もほとんどおらず、みな働き、大抵が単純なレジ打ちの仕事ではなく、観光産業に携わってやりがいのある仕事をしている。そして、大勢子どもを生み育てているとのこと。ベビーシッターに事欠かず、それがまた雇用を生む。女性も外で働いているので、経済や地域産業についても理解している。少子化や人口減少の問題がない。国民の生活への満足度調査でも世界NO1だそうだ。
女性のことだけ言えば、日本でも東北がそうかなという意見もあった。女性が働き、塾も行かせてないような地域の子供のほうが学力も高い。
直接選挙制度や兵役制度など、自分たちで国を守るという強い意志を持った国民性など、日本とは基盤が違うといってしまえばそれまでだが、学ぶことは大いにある。
山田氏いわく、日本の地域活性化の障害物は「エゴと役害(役人の害)・利害」だそうだ。
これを聞いて、みんな大きくうなずいていたが(苦笑)。
山田氏も、子どもたちが地域の観光産業の支援ボランティアとして働くような教育活動をしてきたとのことで、それが効果を上げている例として屋久島をあげておられた。子供が地元に興味をもち、働く場所を自分でつくっていけたら、地方も十分生き抜いていけるのだ。
最後に、日本の地方の観光業を支援している山田氏に、「コンサルにお金を払うしくみが日本にはないのでは?」とご質問したら、「はい、だから講演してなんとか稼いでいます」とのこと。170何回もスイスと日本を行き来しているとのことで、飛行機代も自腹のときがあるそう。
山田氏は、まさにノウハウの宝庫。こんな人にお金を払う国にならなければ、大学でいくらサービスイノベーションを起す人材を育てようとしても、優秀な人が来るとは思えない。形にならないノウハウに本当の価値があるということ。それに対して敬意を表して対価を支払う姿勢を持つこと。これも、学校で教えて欲しい大事な教育だ。



