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3月の大きな変化 その1 [2017年04月23日(Sun)]

2017年3月に起きた変化。静かな、でも大きな変化。

1.2016年度インターン終了

1年間インターン生としてまるオフィスで活動していた森田みなみが広島大に帰った。

timeline_20170224_164220.jpg

(ゆうか、みなみと)


相方の牧野由和が年末に帰ったあと、入れ替わるように(2〜3月の)2ヶ月間滞在した加藤広大も3月末に東京に帰った。
みなみロス、こうだいロスの3月。

「唐桑ってどんなところ?」って聞かれたら、
私はまず、「ここから社会が変わる、という予感のするところ。」って答えます。


(みなみのPen. turnブログ http://pen-turn.com/2017/03/10/blog-28/ より)

みなみたちの感想文をブログとかfacebookとかで読んでいるとあることに気づく。
「東日本大震災」の6文字が出てこない。
これは大きな流れの中での大きな成果だと思う。
唐桑の魅力と課題を「地方にある一地域」として見て、考えている。
よくも悪くも3.11が薄〜くなっている。いい悪いの話は置いておいて、ね。

「被災地の支援」を「ポスト被災地の開拓」に変えよう!
と学生たちに言いはじめて丸2年。

彼ら大学生の活動は、”被災地”での「課題解決型」から、三陸での「価値提供型」へと変化を遂げた。
「マイナスをゼロにしよう」という前者と「ゼロをプラスにしよう」という後者は似て非なるもの。
「支援したい!」が「挑戦したい!」になっている。

あとはその”挑戦"の公益性が担保されているかどうか。
その”挑戦”の背景に3.11の記憶が静かにしっかり流れているかどうか。

それさえクリアすれば、この地域は大学生の挑戦とともにどんどんおもしろくなる。
そんな予感をさせてくれた彼ら、でした。

本当にお疲れさまでした。
みんな はよ帰ってこいな〜

みなみ_170423_0092.jpg

(みなみ、こうだいと)


つづく
2017年度、新しいまるオフィス。 [2017年04月11日(Tue)]

2017年度になりました。一般社団法人まるオフィスも2周年を迎え、3期目に突入します。
そんなまるオフィスは新しい体制に変わります。

<3チーム制>
16年度は、人材育成道場 第5期経営未来塾(気仙沼市)、みちのく復興事業パートナーズ 事業ブラッシュアップ・プログラム(NPO法人ETIC.)による"フルボッコ"に遭い、私は「地域”協”育」がやりたいんだー!という気持ちにたどり着きました。

地域が協働で次世代を育て、気仙沼の「UIターン率」と「人材力」を上げる。
そうして50年後もこの「浜を基点としたくらし」があってほしい、という素直な気持ちです。

・地域協育チーム
・移住推進チーム
・若者支援チーム

それを反映し、今年度はこの3つの事業(チーム)に分けて、運営します。

去年の今ごろはブログにこんなことを書いていました。

「活動が拡大して、予算が拡大して、仲間が必要で、仲間呼んで、参考書買って法人格とって、仲間の人件費も、お!なんとかりなそうだ!…で、ここまで来た。
『それじゃ経営者として失格だ』と言われたこともあった。が、ピンと来なかった。」

(参照記事:「経営者 加藤拓馬」 2016.04.24)

いくらかは成長したな〜と自然と思える今に、安堵しております。

170411_ロゴ一覧図.jpg

(まるオフィスの関連事業図)



<地域協育チームの目玉事業>
なんと言っても「じもとまるまるゼミ」。なんとなんと今晩リリース予定です。

「じもとまるまるゼミとは?」
気仙沼の地元漁師はじめいろんな大人が先生になって、地元の中高生が地元のくらしや仕事を半日間体験できる地域塾です。

maru-zemi.com (2017.04.11リリース予定)

お楽しみに!
さらに、この春休み(2月〜3月)にインターン生として事業に携わってくれた加藤広大が、4月からも在京スタッフとしてインターン継続となりました。
さらにさらに、旧インターン生の森田みなみが引き寄せた(らしい!?)、新インターン生 稲葉美羽ちゃんが1年間唐桑に移住することとなりました。こちらも楽しみです。


<移住推進チームの目玉事業>
チームリーダー加藤航也。
海の市を拠点に、引き続き「気仙沼市移住・定住支援センター MINATO」を運営します。
minato-kesennuma.com
※3月より本格オープンしました。
さらに、明日から新たに地域おこし協力隊が1名MINATOにやってきます!


<若者支援チームの目玉事業=新事業>
チームリーダー小林峻。
今年度から新たに発足したチームです。
この度、まるオフィスは「気仙沼市地域支援員担い手育成支援事業」を今年度より気仙沼市から受託することとなりました。
それに伴って、ぬま塾・ぬま大学などの従来の担い手育成事業の運営をさせていただきます。
numa-ninaite.com

それに伴って、今まで市役所で当事業に従事していたしゅんくん、こまち、あすかちゃんがフルスタッフとして新たに仲間に加わります。

DSC_0903.JPG

(6名+地域おこし協力隊1名+インターン生2名体制になります)


今年度は、まるオフィスの足腰をひたすら"強"くすることを目指してがんばります。
唐桑町まちづくり協議会も本格的に動き始めます。
気仙沼市の第2次総合計画策定も始まります。
年を重ねるごとに責任と事業が充実していくことが嬉しいです。

どうぞまるオフィスをよろしくお願いいたします。

代表理事 加藤拓馬
とあるボヤき [2017年04月09日(Sun)]

家のネットが不調。
「おだづなよ…(作業が)進まんやんけ…」
とボヤく。

妻「…今の言葉すごいね」

…もう気仙沼の言葉も姫路の言葉もごっちゃ混ぜ。
2017年4月5日〜6周年の備忘録 [2017年04月04日(Tue)]

(なにが復興だ)

馬場の浜を睨みつけた。船が何艘も巨釜沖に見える。
「なにやってんだがなぁ!」
電話の向こうで笑いながら泣いている。
「ぜってぇ見つけてやっからな。な!ぜってぇ見つけっからな。な!」
漁師のやっくんの決意と悲壮に満ちた声を電話越しに聞いて初めてボロボロ涙が出てきた。
まだ春は遠い、斜めの陽が射す昼前のこと。

陽が沈むころ、藤浜に揚がった難破船を囲む人だかりの中で、まもなく2歳になる心波(しんば)はお母さんに抱かれてとても上機嫌で、その笑顔が胸を癒しながら胸を締め付けた。

6年間唐桑にいた。
この4月5日を迎えると丸々6年になる。

震災があって私は唐桑に引き寄せられた訳だが、
私は今回初めて「海が憎い」と感じた。

あまりに大きな悲しみが襲ってきて、私は目をそらした。
曇った海の上に、大きな怪物が立っていた。
まずはえまやさちをはじめ仲間を守ることに決めた。私たちはいずれ必ず一代さんたちの力になるときが来ると思ったから。だから、それまでに自分たちが潰れてしまっては元も子もない。
が、実は仲間を想う自分に自分を酔わしめて、怪物から目をそむけていた。

同時に年度末の仕事の多忙さが自分を救ってくれた。家に帰ってからは何も知らない息子をあやす時間に救われた。

数日後、親分に乗せてもらって半日海の捜索にも出たが、まるで夢の続き。
見つけたい気持ちと見つけたくない気持ちがずっと巡って、飛び回る鳥に目を預けて「海は広いな大きいな」と口ずさむ。だって、水平線が丸い。唐桑半島から金華山までも丸い。

海が憎いと初めて感じました。
「そう言うな」
酔った地元のあるおんちゃんが言う。
「これが海のまちなんだ」
このおんちゃんが涙を流したのはこの6年初めて見た。

「親父を海で亡くした友だちは、ざらにいたさ」
ある地元の先生が語る。

「豊かさを享受するとはこういうことなんだ」

「なぁ。海は、海で、海なんだ」

なんなんだこの人たちの達観は。
一見、他人事。でも他人事だから言えるんじゃない、自分事だからこそ出る自然への尊敬と挫折と諦観。


今回、私はこの漁師まちの真髄を見ました。
豊かさの陰に隠れた悲しみが鎖のようにつながっていました。

それが歴史でした。海にまつわる伝統芸能はじめみんなそうでした。

今日、事故後初めて一代さんに会いました。
私は今回教わったこの「豊かさ」を次の世代に伝えていく決意を、
泥のようになった心情の中に手を突っ込んで掴み出そうとしています。

---

3月23日朝、唐桑沖で海難事故がありました。
盛屋さんという私たちが震災以降ずっとお世話になってきた家です。
今「唐桑御殿つなかん」の今後をみんなで考えていこうとしています。

この記事もひとつの役割と信じて、備忘録として。
11ヶ月経って [2017年04月02日(Sun)]

息子が生まれて11ヶ月。
初めて息子と2人の夜(留守番)。
部屋で全裸であたふたしたがら風呂入れて、風呂あがりのビール飲みながら、歯みがきバトル。
汗だく。

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布団に入ったらようやくママがいないことに気づかれる。

「どうやら今日はいつもとキャストが違うと思ったゼ!おいおい勘弁してくれよ!マミーはどうした︎」
(心の声)
この世の終わりかと思うくらい泣き叫びながらひとしきり転がり回り、疲れてご就寝。
抱っこしたままご就寝なされたので、何もできなくて暗闇でケータイいじる、なう。

自分もメシ食べなきゃ。

ふぅ。
世の中のママすごい…orz
「反省」と「尊敬」と「こりゃ俺には毎日できん」がぐるぐる。