復興の進捗 [2013年07月23日(Tue)]
先月の復興に関するニュースを2つ取り上げる。
6月16日。 防災集団移転促進事業(防集)の造成の着工式が舞根2区でとり行われた。市内初。 いよいよ工事スタートだ。 これは舞根だけでなく気仙沼にとって、復興への大きな一歩と言える。 住民有志が集まって、自分たちで話し合って、周囲に呼びかけ、協議会を立ち上げ、市に陳情して、大臣の認可を受け、図面を描いて、地主と交渉して、ときに会から抜けていく仲間を引き留める術もなく見送り、ワークショップを重ねて重ねて、着工に至る。 舞根2区は市内でも一番早く防集の協議会を立ち上げた集落のひとつだ。2011年4月、という驚異的なスピードだった。 しかし、正念場はこれからである。 いかに移転先で「限界集落」にならないように、充実したまちとヒトをつくっていけるか。 闘いは続く。 --- 6月21日。 突きん棒漁で使う小型船の進水式が宿浦あった。唐桑では、震災後初の新造船となる。 突きん棒とは、船の舳先(へさき)に設置された突き台に立ち、猛スピードで船を走らし、メカ(メカジキマグロ)やマンボウといった獲物を追う。そして、狙いを定めて5メートルほどのモリを獲物に向かって突き刺す。向こうも刺されてすぐには降参しない。しばらく生死をかけた追っかけっこは続くらしい。 …というおそらく最もワイルドで漢気溢れる漁のひとつだ。 (また後日別の記事で触れる予定。) 船長のしょういちサンはまだお若い。新聞でも大きく取り上げられた復興の芽吹き。 (6月28日河北新報より) え?マンボウって、あの水族館にいるマンボウ?と思った方がいれば、今度気仙沼に来た際に、是非食べてみてほしい。 刺身、こわだ…酢味噌や一味醤油で食すとマンボウは美味です。 |