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大島大橋開通とカモメの未来 [2019年04月08日(Mon)]

「ハァーー しまと からくわに 
 そりはし かけて
 わたりたいぞや
 ただいちど ハァヨーイヨーイヨーイドサッ」

唐桑に伝わる「浜甚句」(はまじんく)の一節。
大島の恋人を想って妄想にふける歌詞だ。(2017年の記事でも紹介)

そんな夢みたいな出来事が叶った日になった。

「もう離島ではない」と三陸新報も報じる。
通勤通学など生活の足だったフェリーは即日廃線。

人口3000人の東北最大の有人島、気仙沼大島。

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救急搬送や防災、観光など利点が取り沙汰される一方、不安も多い。
大島小、大島中はこれで本土の小中学校と合併される計画。
住民は帰って来るのか出て行くのか。
交通システムは、防犯は。
なにせ島の環境は一変する。

吉と出るか凶と出るか。

とか思いつつ、唐桑半島に住む私にはどこか文字通り対岸の出来事だった。
とか言いつつ、なんかじーんと来てた1日。



今日、大島出身の新大学生あおいちゃんのFacebookの投稿をたまたま見つける。
この春、高校を卒業したばかり。

なんか読んでて、胸が熱くなったのでシェアします。
「吉と出るか凶と出るか」じゃなく、「私たち次第」なんだと改めて気づかされました。

未来はいつだって「自分ゴトか他人ゴトか」だと思う。

(以下、本人の許可を得て一部転載)

------

全然まったく、船がなくなるのも橋がかかるのも実感がない。いや、冗談でしょ?って。
実家の目の前にできたまだ時刻表の貼られていないバス亭がおもちゃみたいで面白かった。

トルネルも道路もま新しくて見たことなくて、大島じゃないみたいな気持ち。

実のところ、むかしから架橋には反対でした。
船で生活が事足りているのだから、無理に便利にする必要は無い。むしろ便利にしてしまうことで得るものより失うものの方がおおいと思っている。

私がどう思ってようと橋はかかるし船も今日で終わり。
家の前の道路が渋滞しててひたすらにシュール。

山形に帰るバスに今乗っています。
後輩のInstagramで今までありがとう汽船!みたいな投稿を見て、やっとあ、なくなるんや。と思ってバスでぼろぼろ泣いている。

きっと、これからたくさんのことが変わるし、色んなものが無くなっていく。

それでも、10年後に20年後にみんなに「橋がかかってから大島が良くなったよね」って言って貰えるようにするのが、わたしの夢で仕事で、果たすべき義務です。
そのために迷いに迷って大学を決めたし、パパとママにも無理してもらって大学に通います。

やっと覚悟が決まった感覚で、腹くくって明日から学校頑張ります。

観光客がかっぱえびせんあげなくなったら、カモメって飢え死にしたりしないのかな?