スイスに行っちマッターホルンB「マーケティングと地域」 [2016年05月23日(Mon)]
つづき
(前の記事はコチラ) 2.マーケティングなしに企画は打たない 「商売がどんどんダイレクトになってきてる(中抜きが起きている)。 そうすると、顧客のDB(データベース)を持ってるところに人が集まってくる」 山田氏は語る。宿泊客のDBは観光局が管理しており、それに基づき地域のイベントが開催される。 例えばツェルマットで開催されるまちの音楽フェスでさえだ。 「調べなしには開催しない」 徹底したDBの活用。 そして「人泊数」に意味があるのであって、所謂「入込数」は無意味だという。 さらにリフト等の移動のチケットで、域内のお客の移動も把握できる。紙ベースの満足度調査アンケートも年6回は実施する。 徹底したマーケットイン。マーケットがないとプロダクトはつくらない。 「日本の地方の商品は、プロダクトアウトばっかり」 ぎく。 3.地域におカネを落とす 「地域におカネを落とす」とはどういうことか。 例えばそれは村外からのお客におカネを落としてもらう、ということだけを指すのではない。 「住民1人の年間消費額を100万円だとした場合、 例えばその1%=1万円を地域で消費しよう。 そうすると6万6千人の気仙沼では、年間6億6千万アップすることになる。 たった1%アップしただけで」 地域産最優先は、ツェルマットでは当たり前だと言う。 景気がよくなるための基本はキャッシュフローがまわること。 地元の意識・考え方が本質的でシンプル。 哲学の部分で、全く観光客に媚びていない。故に一流のリゾート地になった。 「地域の発展の指標って何ですか?」との質問に山田さんはこう答える。 「個人の所得と税収アップでしょう」 志とそろばん、そんな言葉をふと思い出す。 (標高3,100mでランチを選んでくれる 観光カリスマ 山田桂一郎氏) つづく --- 【ツェルマット視察メンバーによる報告会やります!】 今年 3 月 21 日(月)~28 日(日)に実施されたスイス視察メンバーによる報告会を開催します。スイスでの学びの共有に加え、DMOとは何なのか?の説明、また今後この知見を気仙沼市でどのように活かしていくべきかの提言なども行う予定です。 日 時:5月25日(水)18:30〜20:30 会 場:気仙沼市役所ワンテン庁舎 大ホール 参加料:無料 <お申込み方法> 以下問い合わせ先に 事業所名・連絡先・受講者氏名をお知らせの上、お申込みください。 一般社団法人リアス観光創造プラットフォーム TEL 25-7115 FAX 25-7119 info@rias-kanko.com 主 催:一般社団法人リアス観光創造プラットフォーム ※私もプレゼンするので、是非聞きに来て下さいネ! |