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復興とは(シリーズ「春よ来い」B) [2014年08月16日(Sat)]

「災害は社会のひずみ(課題)を顕在化させる−」

中越からのゲスト稲垣さんは皆の前でそう語る。
産業の衰退、行政の縦割り、福祉も縦割り、住民と行政の関わり、少子高齢化…
「でも本質的にはね、
(社会のひずみとは)地域社会の課題を(ひとりひとりが)私事として捉えずに、誰かのせいにしていたこと」

「グチ(愚痴)をジチ(自治)に変えろ!」水俣の吉本さんの言葉が頭を横切る。

稲垣さんの講話は、新潟で起きた2つの震災の話へ。
「2004年の中越地震の前にも、新潟では1964年に大きな地震(新潟地震)がありました」
稲垣さんは、山を描くグラフを示す。
縦軸が新潟の人口やGDP。横軸は1945を起点とする年代を表す。
よくある戦後の日本の発展と後退を表す山だ。

1964は、人口やGDPが上り坂の時代。
「当時の豊かさとは、『数ではかれるものが増えること』でした。
人口や経済のことですねェ。
しかも、当時は上り坂にあった訳ですから、

復旧=復興

だった」

元の軌道に戻すこと(復旧)が、つまり上り坂に戻すこと、イコール発展(復興)だった訳だ。

「2004年の中越地震ではどうでしょう」
2004は、山頂を越え、下り坂に入っている。
「豊かさをはかる尺がなくなった」
厳密に言うと、豊かさは尺ではかれるものではない、という概念が生まれた。

「この時代においては、復旧=復興とはならないんですね。
元に戻すって言っても、元が下り坂ですから、復旧≠復興。
今回の東日本大震災もそうです」

豊かさとは何か。
被災した地域だからこそ、社会のひずみが顕在化した地域だからこそ、切羽詰まって問う。
2011年のGWに、FIWCのワークキャンプの大先輩、矢部顕さんがガレキのまちを目の前に言った言葉を思い出す。
「モノは波に流される。カネは恐慌で価値がなくなる。残るのは、人の絆。
ここに価値や幸せを見出す時代が来たのかな」
(参照記事:「GWキャンプが終わり・・・」

時代によって価値観が変わるように、復興のあり方も変化する。
じゃあ、価値観の変革が訪れている今、復興とは何なのか。何が復興なのか。

稲垣さんは言う。
「今、『復興』とは『豊かさ探し』だと思います」

なるほどっ

すっと心に何かが落ちた。
今年の3月20日のことだった。
3年経って、宙ぶらりんだったもやもやがひとつ、すっと着地した。