CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

« 2013年10月 | Main | 2013年12月»
検索
検索語句
<< 2013年11月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新記事
カテゴリアーカイブ
タグ
月別アーカイブ
リンク集
プロフィール

加藤拓馬さんの画像
最新コメント
https://blog.canpan.info/entoki/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/entoki/index2_0.xml
岩手めぐり週間 後編 [2013年11月16日(Sat)]

つづき
3日(日)と4日(月)は釜石。
釜石市橋野町にて東北環境教育ミーティングにオブザーバー参加。

三陸沿岸をここまで北上したのは初で、いい機会だった。
宮城と岩手というだけで、なかなか目も足も北に向かなかった今まで。
鵜住居も釜石も、唐丹、吉浜、三陸も、大船渡も高田もそして唐桑も、「リアス式海岸」の同じ構成員であることを知った。地図上では分かっていたけど、初めて実感した。

気になったことが2点。
まず防潮堤。あちこちの港で、津波でブッ壊された防潮堤が虚しく工事を待っていた。
気仙沼はこうあっちゃいけない。改めてそう思った。

2点目、三陸道※でスイスイ北上できるのは本当に有り難い。
(※三陸自動車道。仙台から宮古まで三陸沿岸に建設中の高速道路。岩手県は一部除き開通済)
しかしその一方、全くといっていいほど下界の様子が分からなくなる。リアスの地形や町並みが気になるのに、まちも何も見えない。ただ塀のみ。今度は下道で回ろう。
三陸道は三陸の旅をつまらなくするんだなぁと実感。便利さと風情はことごとく対立する。
まぁでも時間もったいないしね。便利さには適わないか。

気仙沼も三陸道が開通すると単なる通過点の一つに仲間入りする。単なる点にならないよう気仙沼・唐桑を主張していかなきゃねぇ。

さて釜石。
久々に工業港というものを見たので新鮮だった。釜石の夜空には真っ白な煙がぶわぶわと広がり登っていく。石巻なども工業港だろうが、ここは山がすぐ後ろに迫っている故、また印象ががらっと異なる。窮屈さを感じるが、親しみやすい。

沿岸から30分ほど内陸に入っていく。川沿いに走る一本の山道(県道35号)をひたすら登っていくと小さいまちがある。橋野町だ。
その昔、沿岸と内陸で物々交換が盛んだったころこの道は「塩の道」と呼ばれていた。大槌と遠野を結ぶこの交易ルートは、馬に塩や米を載せて人が行き来していたそうだ。

とにかく紅葉が見事だった。

鉄鉱石がよく採れる橋野町。橋野高炉跡という史跡があり、江戸時代から純度の高い鉄を生産していた。「鉄のふるさと」という言葉の所以はこの橋野にある。釜石の製鉄の出発点を築いたのはこのまちだったと聞く。

吉本さんには今回もまた多くを学んだ。それはまた後で書く。

---

5日(火)は盛岡、岩手町。
リアス唐桑食と地域の絆づくり協議会の視察研修に参加。

貸切バスで、夕市や大唐桑愛好会のおっちゃん・おばちゃんたちと盛岡を目指す。
陸前高田から内陸にぐんぐん進む。
眠りについて、ふと覚めると山の中。次に覚めたときは、遠野。
遠野は初めてだった。いや、一度通ったことがあるな。一度ゆっくり見てまわりたいまちだ。
降りたい想いをこらえながら、バスに揺られ北上を続ける。
また眠った。次に覚めるとまた山の中を走っている。
もう連日見ているので紅葉の美しさも、心に染みてこない。

次に覚めたときに、はっとした。
大きな川。
大きな看板に「一級河川 北上川 太平洋まで188km」と書いてある。
はーなんとなんと。

そして進行方向に目線を向けると、遥か彼方で高層マンションが束になっている。

ば!
おっかねぇ。都会だ。

どうやら田舎に居すぎたらしい。
いや、こんな山の奥の奥に街があることに驚いたのかもしれない。
東北道で一関から北上して入ったことしかなかったので、感覚として新鮮だった。
下道で入るとまた受ける印象が違うのか。下道はおもしろい。
盛岡に入った。

盛岡イオンで産直を見学し、次は岩手町にある道の駅を目指す。
国道4号線だろう。また北へ北へ。
かちどきさんが通路はさんでお隣の席だった。
「高校のとき、自転車で旅してな。そのときこの道通ったなぁ」
唐桑からですか。随分遠くまで。
「そのときはまだ盛岡から北が砂利道でな。はっはっ。ひどくてなぁ。
道の脇で野宿したりしたなぁ」
高校ってことは今から50年ほど前ですよね。
当時は盛岡以北の国道が舗装されてなかった…!えー!
信じられない。だって4号線だよ?

本当に日本の風景はここ半世紀で一気に変わったんだ…

とか何とか悶々としていると
なんとも男らしい無骨な山が見えてきた。岩手山だ。
標高2000m。小岩井乳業のロゴに描かれているあの山。
「あれ、冠雪してんでねぇべか。ほらぁ、あの白っこいの」とおばちゃんもわいわい。

「こっちを見てごらん」窓にへばりつく私にかちどきさんが声をかける。
「あれが姫神山。岩手山もいいけど、姫神はなんとも綺麗な形をしている。」
バスの右側の窓からは、なんとも華奢で綺麗な三角をした山が見える。標高1000mちょっと。
名前のイメージがそう思わせるのか。岩手山が男なら、姫神山は女性。

「啄木の言う『ふるさとの山』っていうのはね、岩手山だって思われているけど、本当は姫神山だと言われてる。啄木のふるさとは姫神の麓だからねぇ」
かちどきさんのうんちくの量はすごい。
なるほど、そもそも石川啄木さんは岩手出身だったのか!知らなかった。

西に岩手山、東に姫神山。
Googleマップを見ると、盛岡から八幡平まで国道と北上川が、両山に挟まれている様子がよく分かる。
大きな山を見るのは好きだ。心が高揚する。
いい所じゃないか。


道の駅で研修&お買いものをして、帰ってきた。

岩手をもっと知りたくなった。