遠東記第三章へ [2012年08月12日(Sun)]
地域の風土と暮らしは、外的要因、内的要因による変化をつねに受けています。
その変化を適正に受けとめ、地元になじませていくのは、当事者であるそこに住む人たちです。 しかし、都市化がすすむなか、暮らしの急激な変化、住民の流動化、情報過多などの理由から、住民たちの生活文化創造の担い手としての意識は急速に希薄になってきました。 地域が元気になるためには、ただ住むだけの住民から、地域を守り育てていく当事者であるという意識変革が必要です。 それはまず、住民自らが地域を調べることからはじまります。(中略) そのときに、地元の人たちだけではひとりよがりになってしまうので、外の人たちといっしょにやっていくことが必要です。 地域のもっている力、人のもっている力を引き出すことが、外の人たちの役割です。(中略) 引き出す方法は「驚いて、質問する」ことです。 (吉本哲郎 『地元学をはじめよう』 2008 岩波ジュニア新書 36-37頁) --- お待たせいたしました。遠東記、徐々に再開します。 のんびり週一くらいの更新を目指してます。またよろしくお願いします。 こっからは、「地域のもっている力を引き出す」長い長い作業の始まりです。 |