ペアトレ2回目[2012年11月06日(Tue)]
11月6日(火)、今日はペアレントトレーニング・リーダー講習会の2日目の講習会が盛岡のふれあいランド岩手で行われました。
今日は雨降りの一日で、冷たい雨が、時折強く降り続いていました。釜石の親戚で不幸があり、現地に行って来た夫からは「こっちは風雨がすごくて、嵐のよう!。納骨にも行かれない・・・」というメールが届きました。
講習会の内容は、前回に引き続き、発達しょうがいの方々への支援の1つである、行動療法についてでした。講師の先生も前回同様、まめの木クリニック・発達臨床研究所のケースワーカー、藤井和子先生と、心理士の庄司敦子先生のお二人でした。前回の講習会で3つほど宿題を出されました。
一つ目は「行動を3つに分ける」。二つ目は「褒める」。3つ目は「指示を出す」。以上の3つが宿題の内容でした。私は小3のYさんについて、実際に支援員が試してみたことと、その結果についてまとめて表にして準備してきました。
午前中は、それぞれの所属先で実際に取り組んだ宿題の内容について、参加者一人一人が発表しました。みなさん、思いや感じるところがあったようで、かなり時間をオーバーして、熱く語っていました。ほとんど午前中はそれで終わってしまいましたね〜。
午後からは、効果的な無視のしかたについてでした。「無視」というと、冷たい印象を受けますが、ここで言うところの「無視」とは好ましくない行動をしたら、目をそらして、その行動に着目しない&怒りのオーラを出さないように、無表情で・・・、一瞬でもその行動を止めたらすかさず褒める。100%は望まず、25%で褒める。つまり、無視=待つ(好ましい行動が出て来るまで)ということのようです。
う〜ん、難しいです。目を反らしてたらその行動が見えないじゃん!。と、思わず突っ込みたくなるような芸当ですが、指示を出す際はCCQを忘れずに・・・。ちなみにCCQとは、C(おだやかに)C(そばに来て)Q(静かに)の英語の頭文字の略です。
CCQで予告し、CCQで指示を出し、CCQで指示を繰り返し、応じようとしたらすかさず具体的に褒める。と、まさにCCQの繰り返しということです。なんだか、これを最後まで貫けるかどうか、親自身が試されているようですが、最初から難しい課題に取り組まないで、小さな事から成功体験を重ねていけば良いのだと思います。
余談ですが、講師の先生が言っていました。「こどもはそう簡単には変わらないけど、夫が変わりました」と話してくれるお母さんもいるようです。大人でも、基本的には褒められて嫌な気持ちになる人は少ないと思いますから・・・(笑)。
私も、一応二日間の講習は受けましたが、これを持ち帰ってすぐに、保護者向けのペアトレを実施できるかと言われれば、まだちょっと自信がありません。もう少し勉強してからでないと、シビアな質問などが出た時に、的確に答えられないかもしれませんので、ホームページなどでもっと勉強したいと思います。
今回の講習会を主催した実行委員会の事務局でも、ペアトレに関する相談窓口なども設けているので、今後の進め方に対する課題や疑問に対するフォローもして下さるということですので、有効に活用させていただきたいと思います。
前回も言いましたが、もちろん、ペアトレが全てのこどもに有効というわけではなく、発達しょうがいでも自閉傾向が強かったり、思春期以降の方だったりすると、同じようにはいかないので、あくまでもその人に合ったアプローチの仕方が必要なようです。ただ、基本的なところは子育て全般に当てはまるので、今回の講習は有意義だったと思います。ありがとうございました。