研究集会[2012年09月02日(Sun)]
9月1日(土) 花巻市文化会館中ホールに於いて、第34回「花卷地区障がい児(者)研究集会」花巻大会が開催され、130名の参加者が研修を深めました。主催は花巻ふれあいネット&花巻市地域自立支援協議会です。
今年は花巻支部担当ということで、役割分担をして、私は総合司会を担当させていただきました。今回のテーマは「ひとりの願いがみんなの願い」〜地域の中で自分らしく輝いて〜 本人活動をメインに午前中の講演と午後の本人発表が行われました。
午前中の講演は「カナン牧場の実践から見る本人活動」という演題で、社会福祉法人カナンの園 奥中山学園 相談員;菅生 明美 さんを講師に迎え、1時間半くらいご講演いただきました。小さくて見えにくいと思いますが、上の写真↑ステージに向かって右端には講師の菅生さん、左端にはご本人さんの田口さん、遠藤さんがいます。ステージ左下のスクリーンは要約筆記のためのものです。
菅生さんの講演は、日々の実践に基づいた、ある意味厳しくもあり、本当の意味で本人たちを理解していなければできないだろうな〜と思うような内容でした。大事なことは、本人が「私にわかるように教えて!」と自分の意志で主張できること。一方通行ではない支援。お互いを尊重し、高め合いながら「生きる力」を身に付けていく。これが本当の幸せにつながるということです。
セルフヘルプ、仲間とは・・・、ファシリテータ(促進者)、学ぶこと=生きる力、働き続けるためには、「普通の生活」が重要!、など、キーワードになることばがたくさん出て来ました。しょうがいの程度にかかわらず、本人活動とはなんぞや?という問いに対して、本当に大事な答えを教わったような気がしました。
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午後からは、花巻市内に住む5人のご本人さん達に「わたしの思い」と題して発表していただきました。トップバッターは花巻支部の哲也さんでした。哲也さんは本人の会で副会長をしています。幼い頃からの率直な思いやエピソードをはっきりした声で面白おかしくお話ししてくれたので、会場は大爆笑でした。反面、本人ならではの苦労話もあり、切ない気持ちにもなりました。
そのほかの4名の方々も、緊張しながらも、それぞれの思いをお話ししてくれました。みなさん、貴重なお話しをありがとうございました。上の写真は舞台袖から撮ったものです。
多少トラブル等もありましたが、第34回の研究集会は無事終了しました。私はたいしてお役にも立てませんでしたが、事前準備等、全てに於いて一番ご苦労されたのはふれあいネットの事務局さんです。いつもステキな輿羽さんに感謝です。お疲れ様でした。