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「福島原発の事故原因と今後の対策について」<米子医療生協・田中文也氏> [2012年03月09日(Fri)]
 米子医療生協の田中文也氏の<3.11レポート>を転載します。
****************

<3.11レポート>                    
福島原発の事故原因と今後の対策について

 2012年3月11日

1、はじめに

 2011年3月11日東北沖で発生したプレート型地震によって、東京電力福島第1原発が破壊され、4基がメルトダウン3基で水素爆発が起こった。この事態に世界中は震撼した。1年を経過した今も、15万人以上の原発事故難民が発生、町ごと村ごと避難を余儀なくされている状況が続いている。事故発生から1年を迎えるこの時に、「福島原発の事故原因と今後の対策」と題したレポートを提出したい。 

2、福島原発の事故原因と日本中の原発の運転停止の必然性について

 医療の分野では、「診断がつかないと治療が出来ない」と考えられている。病気の原因が解らないと治すことが出来ないのである。これは科学に全般的な傾向である。

 したがって、今回の原発事故も、本質的には「事故原因が明らかにならないと今後の方針を立てることが出来ない」のである。しかし、メルトダウンをした原発を直接探ることは、現時点でも出来ないし将来的にも難しいであろう。
 一方、原子核物理学や放射線物理学等の基礎的知識と、現時点で得られるデータの総合的解析によって、事故原因を推定することは出来る。現時点での福島原発の事故原因は以下に整理できるだろう。

1)福島原発は津波ではなく、地震の第1波ですでに壊れていた
 これは水素爆発が起こった経過から理解できる。地震で圧力容器や格納容器が壊れていなければ、水素爆発ではなく水蒸気爆発が起こる。又、地震の第1波で数十キロ先の外部電源が断たれたこともメルトダウンの原因となった。これも、津波でなく、地震によって送電線が破壊されたことによるブラックアウトを示している。したがって、福島原発は津波ではなく、地震の第1波ですでに壊れていたのである。

2)日本中の原発が震度6以上の地震で全て壊れる可能性がある
 この原因が正しければ、日本の全原発は、震度6以上の地震で壊れメルトダウンする。日本は、4つのプレートが重なっている地震国であり、世界の地震の2割を占める。断層型地震はマグネチュード7前後、プレート型地震はマグネチュード9前後を記録する。阪神淡路から鳥取西部や今回の東日本大地震まで、日常的に震度6以上の地震は全国いたるところで起こっており、日本の原発は全て地震で壊れることをフクシマが証明した。

3)日本中の原発を再稼働させることは、第2第3のフクシマを作る
 以上の原子核物理学や放射線物理学等の基礎的知識と、現時点で得られるデータの総合的解析からは、「日本中の原発を再稼働させることは、第2第3のフクシマを作る」事を意味し、日本に安全な原発は一基もないことが明らかになる。
 フクシマが証明したこの事実を正確に受け止め、全原発を停止し再稼働させることなく廃炉にすること以外に、この国の選択肢はないことを確認したい。

3、原発推進の科学的根拠の3重の喪失について
 これまで、原発は、次の理論的根拠で推進されてきた。
 @エネルギー危機に備える
 A地球温暖化問題への対応
 B原発は絶対に壊れない の3つである。

 今回Bの安全神話は完全に否定されたが、本来@とAの理論的根拠も存在しないことを今あらためて確認したい。

 エネルギー問題は、再生不能エネルギーだけでもまだ3千年分近く存在し、再生可能エネルギーも次々と開発されているため、将来的にも地球上にエネルギー問題は発生しない

 温暖化問題は、通常の環境変動の枠内であり、確認されていないばかりか、犯人とされた二酸化炭素の最大の発生源である軍隊と戦争がデータから外され、二酸化炭素の1万倍も温暖化効果がある工業用洗浄ガスがほぼ含まれていないため、架空の議論となっている

 したがって、今日原発が推進されてきた3つの理論的根拠は失われていることを確認したい。つまり、原子力発電は、そもそも必要がなかったのである。

4、福島原発の事故原因を受けた今後の対策について
 これら一連のデータから考えられるフクシマ後の主な対策は次の取りである。
 @農産物も海産物も生産し続ける。
 A発生した放射性廃棄物は東電の責任で福島第1原発に保管する。
 B実測した放射線地図を日々リアルタイムで住民に示す。
 C将来的なガンの発生と遺伝的影響に備える。
 D全ての被害者への恒常的な生活保障を行う。
 Eその他。

 @は、最も効果的な汚染除去になる。とれた農作物と海産物は、東電が全て適正価格で買い取り後焼却
 Aに保管する。尚、農産物は可能な限り周辺の有機肥料でまかなうようにする。
 Bも東電の責任で詳細な観測網を作り、常時住民に情報公開を行う。
 Cは定期的な検診と必要な治療を行うものであり、その費用は当然原因を作った東電が全て負担する。
 Dは全ての被災者の生活再建が完了するまで、原因者の東電が補償する。
 E放射線及びその生成物が環境中に放出された場合、相当の年月の対策が継続されなければならない。よって将来想像もできない問題も発生しうるので、原因者の東電はその都度誠実に対応する。

5、おわりに
 2011.3.11フクシマは、ヒロシマ・ナガサキの様に、3たび人類の歴史に刻まれることになった。放射線の性質から言って、問題はこれからである。

元医療放射線防護研究専門委員会(東大放射線医学教室&原子物理学教室)
元厚生省医療放射線防護に関する研究班研究員
島根県立大学北東アジア地域研究センター市民研究員
山陰古代史研究会設立準備委員会代表
古代史研究家                   
鳥取県生活協同組合連合会理事
米子医療生活協同組合専務理事               
田中文也


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Posted by えねみら・とっとり at 13:17
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