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@「第45回鳥取県消費者大会」の唐木英明氏講演内容 [2012年03月06日(Tue)]
 2012年2月17日、「第45回鳥取県消費者大会」で唐木英明氏講演会が開催されました。参加した方が「唐木英明氏講演会」の内容をリポートして下さったので、以下転載します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

講演会聞いてきました。
放射性物質に対して安全、怖がりすぎないようにということを強調した内容でした。
ヒューリスティック等を取り上げるところなどはマインドコントロール?と思ってしまいました。今日講演を聞いた方がそんなに危険じゃないんだ〜安全なんだ〜と思ってしまわないかとても心配です。
以下内容です。


第45回鳥取県消費者大会「放射性物質と食品の安全性」
講師:倉敷芸術科学大学学長・東京大学名誉教授 唐木英明

1.人間は誤解する動物〜ヒューリスティックのふしぎ〜
人間はヒューリスティック(直感的な判断)をしがち。その際危険情報を重視し、安全情報を無視する。つまり悪いことに気を取られる。誤解の原因は直感的判断。

2.誤解とその原因〜食中毒・化学物質・放射線〜
「天然・自然こそ安全」ではない。小麦、そばなどにはアレルギー物質、鳥刺しなどは食中毒、マグロなどには水銀、キノコ、ほうれんそうなどには有毒化学物質が含まれている。
 またすべての野菜や果物は天然の農薬(化学物質)を含み、うち52種類を調べたところ27種類に発がん性があった。
 私たちは平均毎日1.5gの天然農薬を食べている。その量は野菜や果物が含む残留農薬の10,000倍以上。すなわち野菜や果物が含む農薬の99,99%は天然のもの。残った0,01%の合成農薬を恐れて無農薬を選ぶのか。

 規制値を超えたら危険ということはない。規制値は無毒性量の100分の1よりもさらに低く設定し、とても厳しくしてある。

3.放射線の恐怖〜恐ろしいものの実体〜
 日本では自然放射線を平均年間1.5m㏜、世界平均は年間2.4m㏜、インドや中国では年間20m㏜の地域もある。40万人を対象とした調査結果では蓄積線量が500m㏜を超えてもがんのリスクの明らかな違いはない。
 毎日少しずつ放射線を浴びても、障害が修復される。
 原爆は一瞬の被曝であったのに対して、長期間の慢性被曝は急性被曝より影響が少ない(2分の1あるいは1.5分の1)と考えられる(放射線影響研究所)。1升の酒を1度に飲むと危険だが、1週間かけて飲めば危険は少ないのと似ている。

 低線量(100m㏜以下)の放射線の発がんリスクは1.00〜1.05で、受動喫煙のリスク(1.02〜1.03)と変わらず、野菜不足のリスク(1.06)より小さい。避難基準は20m㏜でなく、100m㏜以下で十分だった。かえって避難生活によるストレスによって健康が害されていた。

 これまでの研究では、被爆者の子どもへの遺伝的影響は認められていない。
 チェルノブイリでは放射性ヨウ素で汚染した牛乳を飲み続けていた子ども6000人以上に甲状腺がん、死亡15名(2005年まで)。多くの住民が放射性セシウムで内部被ばくしたが、ガンの発症率や死亡率の上昇は認められていない(25年後まで)。
 チェルノブイリでは事故後清掃作業に従事した方24万人の被曝線量は平均100m㏜で、健康に影響はなかった。(国連科学委員会報告書より)

 チェルノブイリでは高線量汚染地の27万人は50m㏜以上、低線量汚染地の500万人は10〜20m㏜の被曝線量と計算されているが、健康には影響は認められていない。
 例外は小児の甲状腺がん。福島の牛乳に関しては暫定基準300(乳児は100)ベクレル/キロを守って、100ベクレル/キロを超える牛乳は流通していないので問題ない。
 福島の周辺住民の現在の被曝線量は20m㏜以下になっているので放射線の影響は起こらない。

 一般論としてIAEAは「レベル7の放射能漏出があると、広範囲で確率的影響(発がん)のリスクが高まり、確定的影響(身体的障害)も起こり得る」としているが、各論を具体的に検証してみると、上記のとおりで福島とチェルノブイリの差違は明らかである。

4.それではどうするのか〜事実を知る〜
 平常時に浴びる放射線線量は少ない方がいいが、100m㏜以下のリスクは事実上無視できる→規制値は安全と危険の境界ではない。対策を始める目安。
 緊急時の厳しすぎる規制は別のリスクを生む→多数の住民の避難による肉体的精神的リスクと経済的負担。
 家庭で1日の食事に含まれる放射性セシウムの量について、福島、関東、西日本の53家族を対象に、朝日新聞社と京都大学が共同で調査した結果、福島では1日4ベクレルで国の基準の40分の1だった。
 実際の食品による内部被ばくの量は1年間で0.1m㏜、自然放射線の4分の1に過ぎない。
 深刻な問題は人間の思いこみ。人間は安全情報を無視して、危険情報を信じる。
 「放射線は怖い」という教育を受けて「思いこみ」が出来ている。そんなところに「それほど怖くない」という発言があると、当然そんな言葉を信じられない。だから反発する。
 その結果、粉ミルクに微量のセシウムが見つかると、基準値を下回っているとはいえ、子どもは放射線の影響を受けやすく軽視できないとなる。

 イオンでは放射線検査を厳格化し、「検出されたら売らない」(たとえ国の暫定基準以下でも)を売りにするようになった。さらには福島ナンバーを拒否、教室で陰口、風評被害。
 また福島だけでは廃棄物を処理できない、他の自治体も協力しないといけないにもかかわらず、国の焼却灰のセシウム基準(8000ベクレル/キロ)を下回っていても住民が受け入れを拒否する。

 私たちは自然放射線の雨の中で暮らしている。体内の放射線量でも8000ベクレルある。100m㏜のリスクは野菜不足と同程度。
 ものをこわがらな過ぎたり、怖がりすぎたりするのはやさしいが、正当に怖がることはなかなかむずかしい。怖がりすぎないように。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 Xさんの問い合わせたところ、唐木英明氏が講師に招かれた経緯は次のとおりです。

 ・今回の主催者である鳥取県生活協同組合連合会(県連)は県生協、グリーンコープ、鳥取医療生協、米子医療生協、大学生協、鳥取県共済生協で組織している。この消費者大会は東部と西部で1年交代で毎年開催され、今回は東部の開催で、実行委員会も東部が中心だった。

・県生協理事長に問い合わせたところ、「たまには政府側の人間の話を聞いてもいいのではないか」という返答。また県連専務は「消費者庁の推薦だったから」という回答。

・講演会の後、県連内部でも講師選択に問題提起があった。
 米子医療生協の元東京大学核物理学&放射線医学教室専門研究委員の田中文也専務は、今回の講演会に関するリポートを関係者に配布。

・聴講者から、もう一度同じテーマで違う講師を呼んでほしいという声が出ていること。

・平和のための戦争展実行委員会(米子医療生協、県生協、日中友好協会他)が、「震災復興・原発ゼロ・自然エネルギーへ、3.11実行委員会」を企画している。

・また、日本生活協同組合連合会(日生協)の中のエネルギー政策検討委員会が「エネルギー政策転換を目指して」という報告書を全国の生協に発信した。

 主催者側内部では、唐木氏の講演内容に問題があったと指摘する声が出ています。
Posted by えねみら・とっとり at 23:44
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