本ブログでは、実施しましたコースの一部を開催報告として掲載しています。
講習の詳細はEMR財団ホームページをご覧ください。
12月25日
神奈川県横浜市にて、アメリカ心臓協会(AHA)BLSプロバイダー PHP/院外コースを実施いたしました。
AHA BLSプロバイダーコース(PHP/院外)は、日本全国見ても行われていることはあまりないコースです。しかし、必要としている方は多いのではないでしょうか。
本コースで提示する状況は「不特定多数の人が行きかう施設内」「僻地の自宅内」「交通事故」などです。
医療者にとって最適化されたBLSプロバイダーコースでは、状況に応じて「考える」ことが求められます。ここが、一般市民に対して行われている「無条件に実施するBLS」と大きく異なる部分です。
目の前に起きているのは、心原性? 呼吸原性? 外傷は伴う? 環境要因は?
例えば外傷のない傷病者で意識レベル300、最初は脈が触れ頻脈・呼吸ありで頻呼吸だったとします。しかし、少しづつ呼吸が遅く確認できなくなってきます。しかし脈はしっかりと触れていたとします。
そうしていくうちに、脈は触れているけと少しづつ徐脈(100→70→60→50回/分)に移行していきます。
さて
・これは回復傾向でしょうか。悪化傾向でしょうか?
・この先心停止に至るとすれば、心原性 呼吸原性どちらを疑いますか?
・この傷病者が中学1年生だとすれば、あなたがとる行動は?
・あるタイミングで心停止と判断をした場合、この人に対する優先順位は?
このようなことを考えて、最適な方法を考えて行動するのがBLSプロバイダーです。
今回は、救命士を含め2名の方にお越しいただきました。
次回BLSプロバイダー院外コースは、2019年1月4日 横浜で開催です
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