よく、「テストによって優劣がつくことで頑張ろうという意欲が湧くのだ。テストがないと明確な目標を持てないから、努力する動機付けが得られにくくなってしまう」というようなことが言われます。本当にそうなのでしょうか?
確かに、そういうこともあるでしょう。けれども、それと反対の事実もあるのではないかと思います。競争で勝つ見込みがあると思えない時、競争に負ける恐怖や不安が先に立ってしまう時、それから競争で良い結果を出せないことによる劣等感や鬱屈感に囚われてしまう時などは、かえってやる気が萎え、損なわれてしまうことが多いのではないでしょうか?