• もっと見る

< エレクトロニカを髄まで楽しんでいく会 >

エレクトロニカ/Electronicaは好きですか?
いいえの方&エレクトロニカ初心者の方、
勿体無いから是非聴きましょう、きっと気に入るものもあるはずですよ^^

ここでは、今もトロニカ&これからトロニカな方々などへ向けて、
古き良きエレクトロニカから最近のものまで、
色んなCDを ”具体的に” 紹介していきます。
---------------------------------------------------
あと、raco(らこ)って名前で、Electronica作ってます。
MySpace > http://www.myspace.com/racotronica
気軽にフレンド申請して下さいな^^


Goldmund(1) : Two Point Discrimination [2008年07月12日(Sat)]

Goldmund / Two Point Discrimination

1. Leading
2. Then
3. From
4. Light
5. To
6. Shadow
7. They
8. Will
9. See
10. As
11. One




今回は、Goldmundの Two Point Discrimination を紹介したいと思います。
Goldmundは、以前ここでも紹介したHeliosの別名義です。
こちらのGoldmundの名義では主に、ピアノを中心とした“生”のアンビエントな曲を製作・リリースしています。

他にリリースしたCDは、「Corduroy Road」のみですが、今月(7月8日)に新しいアルバム「the malady of elegance」が発売されたようです(Amazonより)
このTwo Point Discriminationを去年の11月に出しているので、スパン的に結構早い3rdになりますね。
是非買いたいところです。



▽ R e v i e w


Goldmundを知ったのは、Heliosを聴いてからですね。
聴いてびっくり、ホントにピアノだけのアルバムでした(たまに違う楽器音もしますが)。
あと、ほとんどの曲が1〜2分ちょいと短いものばかりでした。

聴く前には、ピアノだけでどんな世界を楽しませてくれるのかと思い、良い期待と悪い期待の両方をしていましたが、良い意味で独自の世界観を感じさせてくれました。
Heliosサウンドも独自を確立していて、素晴らしかったのに、ピアノでも違う面が垣間見えたのも凄いです。
でも注意です、あの優しいHeliosサウンドとは違います
なんというか、もっと自然でシリアスな感じです。どちらかというと、ピアノを活かした静寂感とか悲哀などが出ていると思います。
アーティストとして、実験的なことに試みようとしている感じは伝わってきますね。音楽をやる人間として、素晴らしいことだと思います。


〜個人的に推薦したい曲たち〜


Then(2曲目) … 悲しげな雰囲気で、クラシックに少し近い気がします。終わり方が良いです。1分54秒です。
Light(4曲目) … 最初のピアノのフレーズが、シンセのようです。実験的な感じで、僕の好きな曲です。3分。
See(9曲目) … 不思議な心地。低音が後ろで鳴り響きながら、右手が単音ずつどんどん音階を上がっていきます。1分44秒。
One(11曲目) … 叙情的な曲です。Thenに続いてどちらかというとクラシックに近いかもしれません。1分27秒。


※You tubeには、Goldmundの楽曲は置いてなかったみたいです。



▽ L i n k


HPは今現在なし → Not Foundって出ます笑

Last.fm → お馴染のラストエフエム。

MySpace → ニューアルバム「the malady of elegance」の2曲と他二枚の一部が聴けます。新譜の「In A Notebook」、聴きやすい良い曲でした。







○ raco ○ (自分です)

◆MySpace
   http://www.myspace.com/racotronica

◆[ raco ]〜自称Electronica(エレクトロニカ)人がアーティストを目指して〜
    https://blog.canpan.info/raco


Kettel(1) : Re:Through Friendly Waters [2008年05月29日(Thu)]

Kettel / Re:Through Friendly Waters

1. Bodpa
2. Pinch Of Peer
3. Shinusob
4. I Was Fine
5. Through Friendly Waters
6. Every Kiss You Gave
7. Purple Jacket Trot
8. Unistar(国内盤のみのボーナストラック)
9. Mwoeb
10. Whom
11. Toen(国内盤のみのボーナストラック)






今回紹介するのは、Kettel(ケトル/ケッテル?)です。読み方はおそらくケトルですが、ケッテルと言ってる人もいるので一応書いておきました。正直、正しい読み方は不明です。
彼はオランダのアーティストで10代でデビューしています。今はまだ30にも届いてない若手です。年少からピアノをやっていたらしく、楽曲にもそれを裏付けるようなものがあります。

エレクトロニカの中でも、わが道を行くといった感じで〜己のポップ道〜を貫くアーティスト。
今年4月に新しいアルバム「Myam James Part 1」をリリース。


▽ R e v i e w


Kettelは、エレクトロニカアーティストの中では、リリースしているCDの数がかなり多い方。僕も全部把握しきれてません。音自体は、機材の入れ替えがほとんどないのか、結構同じ音を使っている感じです。アルバム単位でカラーは違いますが。
ちなみに、初期はちょびっとダーク感じのエレクトロニカとか作ってました。(そのアルバム名は「Dreim」。残念ながらAmazonでは在庫切れのようです。08年6月現在)

さて、「Re:Through Friendly Waters」(2007年)ですが、曲の印象や内容に触れる前に、ちょっと前置きを。
このアルバムは、名前にRe:と付いてる所から分かる通り、二度目のリリースということになります。
何故二度目かといえば、このアルバムの元「Through Friendly Waters」(2005年)は、兄や友人の為に作った内輪的なアルバムで、世間には数量限定の販売ということになっていたらしいのです。
もちろん、欲しくても手に入れられなかった人が居たのは言うまでもありません。
そこで2007年に、ファンの再販リクエストに答えてKettelが綺麗に録音・ミックスし直して再リリースしたのです。
僕は「Through Friendly Waters」も聴いたことがありますが、「Re:Through Friendly Waters」と比較してもほとんど違いがありません。少し楽曲の進行が違ったりするところがありますが、Re:の方がボーナストラックもついてるので良いですね笑

楽曲たちですが、ミドルテンポのものばかりで、ヒップホップっ気のあるドラムの上に可愛いメロディが乗っかっているといった感じでしょうか。はっきり言って物凄くポップです。
おそらくここまで聴きやすくて、質の高いエレクトロニカは他にはなかなか見つからないでしょう。
初心者にはオススメの一枚です。
全体的に、優しくて温かい感じのする雰囲気が特徴だと思います。これはどのKettel作品にも概ね当てはまる事項ですが、それでもやはりこのアルバムは他より繊細な感じがします。

〜個人的に推薦したい曲たち〜


Bodpa(1曲目) … 中盤からのメロディシンセと軽快なドラムが印象的。ふにゃっとした感じが良いです。
Shinusob(3曲目) … ギクシャクしたリズムから始まる曲。何処となく儚い感じのする綺麗な曲です。
Mwoeb(9曲目) … 地を這うようなリズムの上に、空間のあるパッドや綺麗な声が響く透明感のある曲。
Toen(11曲目) … 最初から最後まで同じメロディなので一度聴いたら耳に残ります笑
            優しさが滲み出てるような曲ですね。

Kettel / Toen



▽ L i n k


kettelmusic.com → ニューアルバム「Myam James Part 1」の全曲試聴が出来ます。

Last.fm → お馴染のラストエフエム。Kettelについてもっと知りたければチェケです。

MySpace → ボーナストラックや未収録の、ここだけでしか聴けないピアノ主体の曲が聴けます。





Arovane(1) : Lilies [2008年05月21日(Wed)]




Arovane / Lilies

1. Ten Hours
2. Windy Wish Trees
3. Passage to Nagoya
4. Cry Osaka Cry
5. Pink Lilies
6. Lilies
7. Tokyo Ghost Stories
8. Instant Gods Out of the Box
9. Good Bye Forever




今回紹介するのは、Arovane(アロヴェイン)の「Lillies」です。
Arovaneは、ドイツに本拠地をおくUwe Zahnによるソロプロジェクト。
1998年頃からベルリンで活動を開始し、日本では今現在4枚のアルバムCDが発売されています。
(Liliesは2004年にCity Centre Officesというレーベルから)
彼の音楽を端的に表すなら、”正統派なエレクトロニカ”の雰囲気を感じさせ、予想はずれな事をしない、そうリスナーに確信させるような作風が特徴であるといえます。


▽ R e v i e w


僕がArovaneをちゃんと聴いたのは、このアルバムが最初です。
彼を知ったのは今年の初めで、違うアルバムの曲だったのですが、その曲は一度聴いただけでいつまでも僕の耳の中に残り続けました。あまりに印象的で、すぐにアルバムを聴いてみたいという衝動に駆られました。結局すぐに調べてこのアルバムを買ったわけですが、やはり期待通り、素直に買ってよかったと思えたアルバムです。今では彼のリリースしたアルバム他3枚も聴いて、ipodに入ってるという始末です。


さて、このアルバム「Lillies」についてですが、
全体的にかなり聴きやすい仕上がりなので、エレクトロニカに慣れていない方も抵抗なく聴けるアルバムだと思います。作品全体に捻くれたところようなところは特になく、何処かメランコリックかつ落ち着いた雰囲気で統一された楽曲たちは、アロヴェインの性格やhumanityを反映しているかのように感じさせます。


〜個人的に推薦したい曲たち〜


3曲目のPassage to Nagoyaは、新幹線?の車内放送がバックで流れたまま曲が進行します。
4曲目Cry Osaka Cryに関しては、最初のドラムのキック音から僕は曲に吸い込まれましたのを覚えています(あのキック音が聴きたいがために再生することもしばしばです笑)。
メロディアスな展開で、情熱的な雰囲気のする曲といえるでしょう。Liliesの中ではこの曲が一番リスナーに人気があるようです。
また5曲目のPink Liliesは外人の女性が日本語で語りながら随所で歌が入るのですが、少し不自然な感じなのである意味印象に残る曲です。
9曲目Good Bye Foreverは(このアルバムを出してからCDを出していないので、もしかして宣言だったのか?)リバーブのかかったピアノを主体とした曲です。緩やかに流れていく感じがとても心地がいいです。

Arovane / Cry Osaka Cry



▽ L i n k



Arovane → アロヴェインのHPです。

Last.fm
→ アロヴェインの画像も見れます。詳しい情報はこちらで。

MySpace → Untitled 13、良い曲です。