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こどもの思考は変化しているので、戻るというよりも進化している [2018年02月20日(Tue)]

 不登校の子どもの相談をしていると、9割の大人は、「元に戻れたらいいですね」と言います。しかし、子どもの思考は変化しているので、実際、元の学校に戻るのは2割です。むしろ、進学や就職という形か?転校などの変化をする方が多いです。
 なぜと言われると、子どもの思考は常に変化し進化しているからと答えます。今いる場所には止まらないのがむしろ若さではないかと思います。「不登校」という一見マイナスの経験もプラスに変えてゆくことができたら、これは素晴らしい。
 私たちは、自由なこどもの学びを応援しています。
 
「不登校からの立ち直り」という表現に打ちのめされる [2018年02月14日(Wed)]

 不登校の子どもたちが、社会人になる。大学生になる。専門学校に入る。高校生になる。これらのことがあると未だに「よく立ち直られて」と言われます。まあ、こんな言葉に目くじらをたてる必要もないのかもしれませんが、不登校の子どもたちは、落ちこぼれてもいませんし、よって立ち直ってもいません。学校に通う子どもとは違う選択をして学んでいるだけなんです。
 本人たちは、全く変わった様子もなければ、状態でもないのに、「言葉で立ち直り」の理由を聞かれることに違和感を感じてしまいます。今までそんなフウに見てたのですねと、思わず相手を見返してしまったりも。
 「学校に行かない選択など自分でする子がいない」と大人が思い込んでいるだけです。子どもにとってどんな教育を受けるかは、選択される時代がすぐそこまで来ています。不登校は、「脱輪状態」ではなく脱学校の選択の延長戦にすぎません。子どもたちは、自分の責任は自分でとる以外にないこともよく知っております。だから、立ち直りが早いのでもなく、淡々と毎日をおくっているだけなのです。深いご理解をお願いします。
気持ちの動きを理解するには、記録してみる [2018年02月07日(Wed)]

全くもって、微動だに動かない世界というものを体験したことがあります。
毎年、同じようなことをくりかえす世界です。農業でもなく、職人でもなく、JRのような定期運行が目的の乗り物か?郵便システムか?
 それでも、職員の人は、微動だにしないしくみを作るために試行錯誤をします。自分の仕事をいかに進めてゆくのか?記録しています。親も自分の気持ちの動きを記録してみたらいいのに。なぜ、不愉快を感じているのか?感情がこどもに残ってしまっているのか?とても大切なところです。怖かったり、不愉快だったり、焦ったり、実はこんなことで、人は動いたり、動かなかったりします。
 企業の人からいわせても、日本の会社もそんなものらしいです。この組織がどのように動くのか?意外とその人の感情で動いてしまいます。親ならばましてですよね。それを記録することで自分への理解が増えます。
 
 
フリースクールは、学び合う共同体 [2017年06月23日(Fri)]

私たちは、子どもの学びをコントロールしてはいません。
いきなりの発言で皆さんも驚かれるかもしれないです。私たちは、教えないし、学びをマネジメントしようとはしていません。要は、コントロールはしないという事です。愛亜ないという事ではありません。
しかし、つくり合う事については全力で行います。「学ぶ」というのは、私たちからすれば、呼吸のようなものです。必要なものを吸収し、疑問を投げかける。誰もが同じを事を考えながらも、自分なりの答えを出してゆく。
 コントロールされた答えではないですが、必要な答えを考えあう事ができます。まさに生きるという事自体が、この連続だと思います。誰かのせいにしている場合ではない。変えられるのか?変えられないのか?その連鎖でしかありません。
 変化をつくりだし、「地域を創造する人材を育成したい」とまっとうな事を考えている団体である事をご理解ください。
五月です [2017年04月28日(Fri)]

桜の花も散り、まもなく五月になろうとしています。
五月病の時期でもあります。不登校の子どもが増える時期でもあります。学校に合わない。友達ができない。さまざまな悩みを抱えている人も多いと思います。結論からいえば、友達が少なくても、もしくは誰もいなくても、あせる必要ありません。要はくらべない事です。
 人生の平和は、くらべる事をやめる事から訪れる気がします。誰もが同じように成長するわけではありませんから、意図しない事もたくさんあります。しかし、それでいいのだと私は思います。問題なのは、受け入れるという事です。何がおきてもあわてないで受け止める事さえできれば、さほど驚く事もありません。
 「こうしたい」「こうしなければ」と思うと、理想とのギャップが生まれてしまいます。失敗は恐れず、受け入れながら修正してゆく勇気が必要です。何ごとも受け入れる勇気。
世界はつながっているIDEC 2017 [2017年03月26日(Sun)]

 世界フリースクール大会に参加するために昨日イスラエル、テルアビブに着きました。気温は朝13度あまり、本日日中は22度程度になるようです。大した英語もできないのに、いや〜ほとんどパワーポイントがないと意味もわからないのに会議に参加しています。(もちろん自分なりブラッシュはしています。最近意図的に、大きな声で話すようにしています。ろくな意味もわからないのに、小さな声だと余計にわからないからね)
 日本の学びで大変だなーと思うのは、子どもが始終おどされて不安にされていることです。自分に自信がない子どもを大切に保護するように教師がいます。これは、とても大変なことです。人間の根本を抑圧しているので、自律どころか生きていていいのか悩む子どもが多く存在し、子どもの自殺もなかなか減りません。
 日本ほど子どもを脅すかどうかは別にして、欧米でも子どもの学びを促進できる大人の関わり方は問題にされています。大人が邪魔をしてしまうという問題です。子どもは、自分で学ぶことができますから、あえて、大人が何かを言う必要がない場面も多くあります。
 私は、いかに子どもを見守り励ますか?ということを学ぶためにここにいます。(なんということだ︎!)しかし、子どもたちのおかれた状況は、決して予断を許しません。大人が、子どもが自ら学ぶメカニズムを知れば、ある程度は良くなると思います。
 問題なのは、自分たちは大したこともやっていないのに、「威張りたがるなよ」と大人に言いたい。大したことなんか誰もできないけれど、自分ができることをつないでゆくことで社会は変わるのに。人がつながりながら、社会の課題に違う視点からアプローチしたいと思っています。
参加だけならおもしろさは半分 [2016年10月13日(Thu)]

フリースクールで子どもの参加が悪い企画や途中で壊れるようなプロジェクトがたくさんあります。ときにスタッフは、これにめげて企画をしないほうがいいのではと思ったりもします。でも、子どもが自分たちで企画から考えたことは、思い入れが強いので実現まで紆余曲折は辿りますが、達成感は大きいです。
 要は、大人の企画のうちはまだダメで、子どもの企画にどんどん変わってゆかなければ子どもは本気にならないということです。大人は結果や見てくれを考えて企画を打ちがちですが、子どものに変化してゆかないといつまでたっても借り物です。
 参加だけから、参画へ。子どもがどんどん参画してゆくことが、学びをかえることにもつながります。大人はその壁になってゆくことが大事なのだと思います。余計なことや説教はいりません。企画が楽しければ子どもは自分で進みます。
知識からの出発 [2016年09月10日(Sat)]

土曜日の今日は、朝から喫茶店で新聞を読んでいます。中学生・高校生がたくさん勉強しにやってくることに驚きました。みんな、勉強をしています。
 懐かしいな〜。自分が大学受験の頃を思い出します。

高校在学時代、勉強はとても苦しかったけど、予備校に進学したら、こんなに簡単なのか??と驚いたことがあります。勉強も仕事も難しいとやる気が失せます。簡単でやりがいがあったほうがいい。このやりがいをしっかりと確認できればなんという事はないとその時知りました。

 ちなみに、私の知的な訓練の半分箱の頃、身につきました。受験勉強も一概には否定できません。
だから、対話なんです [2016年06月29日(Wed)]

 急に怒りたくなったり、声が大きなることもあります。白熱した議論というよりは、「俺は譲らないぞ」という自分自身の領地争いや水争い(あー農耕民族には懐かしい)の議論が日本人は得意です。逆に、物事が前に進むのなら相手に譲ってもいいよ。という議論が実は少ない。
 おおよそ、同じところで議論を深めてゆく対話がすくないと私自身は感じています。日本人は対話が下手なんだと。この優しさの国では、優しさの裏に絶対に譲らない何かを持っているのだと思います。
 譲らないことを美徳としない、私は「譲ればいい」と勝手に思ってしまいます。何も前に進まないよりも、すすめる方がはるかに大事だと。大人の皆さん。下手な説教よりは、対話してください、子どもの心が開きやすい。あなたと話してよかったと思える会話ですね。
はじまりは不安の中で [2015年12月02日(Wed)]

 本日は、栃木県の小山市でフリースクールを立ち上げたいという若者が見学でやってきています。こんな大変な世界へようこそ。でも、あなたの気持ちはとっても大事です。もし、あなたがフリースクールを開けば何人かの子どもが、あなたと素敵な時間をおくることができます。
 どんなに大変でも、誰かがあなたを助けてくれます。もちろん、たくさんのお金もやってこないし、報われないな〜と思うことも多いかもしれません。でも、子どもと気持ちを分かち合うことは、何にも代えがたいものです。いつやめてもいいです。一つの挑戦が、多くの人の気持ちに、きっかけをつくることができます。
 自分の中で、納得出来る何かが生まれることをお祈りしています。