何かを埋めなくてもいい世代の誕生 [2019年04月03日(Wed)]
私が、大学を卒業したのは平成1年でした。その時はバブル真っ盛りで銀行や証券会社に就職する人が多かった。NTTやモバイルコミュニケーションのツールが少しづつではじめた頃です。コンピュータはまだまだパーソナルなツールではなかったと記憶しています。
大学卒業して物欲世界に投げ込まれた私は、車を買いますが今ひとつ楽しくない。彼女いができても対して希望を感じないような、物欲とは無縁の人間でした。自分は何ができるのか?ということだけに関心を絞ってゆくと、何もできないのではないかという恐れもありました。 あれから30年経って、社会は組織的な労働だけではなく、個人の労働をうけいれるように変化してきています。物欲やわかりやすいコンプレックスに悩むのではなく、何も不足を感じない世代が生まれてきています。お金にも興味がない、美味しいものにも興味がない。この世代は、私たちにとって不思議な存在でもあります。しかし、過剰に何かを追い求める。モノや華美な暮らし、ではなく着実に生きることを大事にしている世代の誕生だとも言えます。 成績にも、いい学校にも興味がないこの世代の誕生を密かに喜んでいます。 |