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スポーツ選手への過剰な期待 [2016年04月10日(Sun)]

私たちが子どものころは、こんなにスポーツ選手がもてはやされただろうか?と思います。かくいう私の妻も、スケートの羽生選手の大ファンで、おっかけをしてアイスリンクでの彼を見に行ってもおります。
 先日、バドミントンの選手(福島県の沿岸部の高校出身)が賭け事をした事が大きなショックとして、スポーツ関係者から報じられました。スポーツをすると、人格や倫理性も磨かれるという思いがあるからだと思います。
 この報道が伝えられた時に、同じ福島県出身でマラソンの円谷幸吉の事を思い出しました。「皆さんの期待に応えられない」と自分を責めて自死した事が昨日の事のようです。円谷選手が出場した東京オリンピックは、私の生まれ年でもあります。あれから、51年後同じような境遇にさらされるスポーツ選手を見ると彼らへの期待が非常に残念でなりません。
 要は、自分のための努力や成果がいつのまにか、地域や国家のものになってゆく事の怖さでもあります。スポーツ選手個人の人生や生き方価値観がもっと尊重されてもいいと思います。スポーツ選手も人間なので、麻雀もすれば、パチンコや競馬にも行くし、ガールズバーに行ってもおかしくないと思うんです。公営ギャンブルは法的にも認められてもいます。
 いわゆる、模範になる=神格化されることの窮屈さを感じます。私たちの中で、公人としてのスポーツ選手という位置付けを勝手におこなているのではないか?という危険さえ感じます。
 私だったら、彼らの周囲に取り巻く人たちのうさんくささとの付き合い方も含めてもっと、別のレクチャーが必要な気がします。自分がどう生きるかが大事であることと、世間の思惑や期待とどう向き合うか?をしっかり学ぶことが大事だと思います。それにしても、皆さんがあまりバッシングするほどの問題ではないような気がしますが・・・。乙武さんはどう思うのかな・・・。
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