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人の物語を紡(つむ)ぐ教育 [2017年01月18日(Wed)]

 自分らしく生きる。その人らしさ。というのはとても大事だと思います。ファミレスらしさ、大丸1大丸1️喫茶店らしさ・・・・。人は、期待を持ってサービスを利用するので、サービスがそれに追いついていないと不満に思ってしまいます。「らしさ」というのは、そこで大事になります。
 ひいるがえって、私たちの活動の特徴は、当事者の人生を本人とともに考えるということです。その人の物語は、自分で紡ぎだすしかありません。「自分らしさの」延長に、未来は生まれます。だから、私たちは、決してその人を引張ってみたりすることはしません。その人を知らずに、その人の物語を紡ぎ出すこともしません。
 小学生の子どもでも、人には歴史があります。好みがあります。必要な雰囲気もあります。自分の責任でしか学べない経験もあります。これらを肩代わりしてしまうと、その人らしさが抜けていったものしか出来上がりません。糸を紡ぐような、気の長い取り組みこそ、紡ぐという行為であり、それは教育でも同じです。
 つないだ繊維の一本一本が、糸になってゆきます。繊維はどのような糸になるのか知りませんし、糸はどのような反物になるのか知りません。反物もどのような着物になるのか知りません。しかし、そこには作り手のらしさがいつも反映しています。
 あなたでいい。この安心感が創造につながります。あなたらしさからはじまる教育が広がりをつくるということを私は実践してゆきます。
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