貧困はわかりやすく、不登校はわかりにくし [2016年06月11日(Sat)]
IDEC2016に参加して感じたことは、聞く側が共感することについて言えば、貧困の問題はわかりやすいですが、不登校の問題はわかりにくいということです。不登校の問題は、学校に行かないということがなぜ起きるのか?本人の選択がなぜ認められないのか?非常にわかりにくいことだと、あらためて感じました。
日本人は、経済的には大きな問題がないです(総じてです)が、子どもを取り巻く教育環境が貧困なのです。教師は、知識の伝達人と規則の番人にされており、その人間的な思いを伝える余裕がありません。表面的に整っていればそれでいい??。卒業資格があればいい??辛くても合わせる力さえあればそれでいい??というのが教育だと思われています。 貧困は、選びたくても選ぶ経済的な根拠(財源)がありませんが、日本の場合選びたくてもそれを許す環境がない。子どもからすれば、その結果選べないということは同じです。表面的な順応で世界中から「優しさの国」のように言われている日本が実は、「本音と建前」のダブルシンクの国であると。あの優しさはダブルシンクの象徴であると言ってもわからないだろうな〜。と感じました。 |