こんにちは。
edgeインターン生の下中です。
先にブログで報告しました通り、
1月29日(日)、梅田スカイビルにてedge2012ファイナルを開催いたしました。
ファイナリストやボランティアスタッフも含め、
総勢187名の方々がedge2012ファイナルに参加していただきました。
ご来場者のみなさま、審査員、協賛企業のみなさま、
当日会場にお越しくださり、本当にありがとうございました!
今回のチラシなどで使用したキャッチコピー
「この日は 関西が祝う 社会起業家誕生の日」という言葉は、edge事務局と、インターンが何度も会議を重ね、
今回のファイナルのために用意した言葉でした。
今回出場したファイナリスト達は、決してスーパーマンのような特別な存在ではなく、どこにでもいる大学生や社会人であり、偶然出会った社会の課題や、困っている人のために踏み出した一歩が今の彼らのスタートであり、誰もが社会の課題を解決する担い手に成り得る。それが、ファイナリストと接してきた私たちの正直な感覚です。
そのため、今年のファイナルは、特別な存在の誰かを見に来るのではなく、この社会に暮らす仲間のチャレンジを共に応援し、その門出を祝うために会場に来ていただきたい、そんな想いで運営を行ってきました。
皆様にとってのファイナルはどんなものだったでしょうか?
このブログを見て、ぜひ振り返っていただければなぁと思います!
また、今回ご参加いただけなかった方も、開催レポートやtwitter(「ついろぐ」へリンク
http://twilog.org/edgecompe)をご覧いただき、雰囲気だけでも感じていただけたらと思います。
それでは、
ここからファイナルをレポートします!edge2012ファイナルの審査員を務めてくださったのは、各分野で著名な6名の方々です。
事業の核心を突く、ファイナリストへの鋭い質問で、会場を大いに沸かせていただきました。審査員のみなさま、ありがとうございました。
【審査員(50音順)】
楠 正吉さん
(積水ハウス株式会社コーポレート・コミュニケーション部部長(CSR担当)兼広報部長)
白井 智子さん(特定非営利活動法人トイボックス代表理事)
多田 信広さん (公認会計士・税理士)
田村 太郎さん (一般財団法人ダイバーシティ研究所代表理事/特定非営利活動法人edge代表理事)
法橋 聡さん (近畿ろうきん地域共生推進室室長)
三木 武志さん (学校法人山口学園ECC社会貢献センタ―&学生相談室本部統括責任者)
13:35-14:20オープニングセッション
「 東日本大震災と社会起業家 -あのとき関西の社会起業家はどのように動いてきたのか- 」 昨年は、東日本大震災という未曾有の大震災が起こりました。オープニングセッションでは、このとき関西の社会起業家たちは何を考え、どのように行動したのかということをトークセッション形式でお伝えしました。
【出演者】
窪 貴志さん(株式会社インサイト主席研究員)
白井 智子さん(特定非営利活動法人トイボックス代表理事)
田村 太郎さん (一般財団法人ダイバーシティ研究所代表理事/特定非営利活動法人edge代表理事)
災害時には、少数者のニーズが後回しにされがちだという田村さんの話から、トークセッションは始まりました。行政は平等にサービスを提供しなければならないことから、現場で目の前に困っている人(ニーズ)があってもサービスの提供ができないという場面が度々見られました。そんな時こそ、小さなニーズを拾い、素早く行動に移せる社会起業家の存在がとても重要になってきます。
白井さんは、発達障がいをはじめ、様々な課題を抱える子どもをサポートする施設である、みなみそうまラーニングセンター「ふみだす未来の教室」をファイナルの直前にプレオープンさせたばかり。設立までの過程など、新鮮なお話をして下さいました。
また、窪さんには、東日本大震災で被災した東北地方の障害者施設の支援のため、「ミンナDEカオウヤ」プロジェクトをスタートさせる様子をお話いただきました。企業やNPO、学生を巻き込んで被災地の製品を販売する全国的なネットワークを作ることで、「現地に行かない」支援も、被災地にとって大きな力になっていることがわかりました。
トークセッションからは、現地での支援と現地の外からの支援を、スピード感を持って進めていく関西の社会起業家の様子が伺えました。
14:30-16:00 ファイナリスト プレゼンテーション【出演団体】
〜学生起業家部門〜
●icora (
http://www.axi-w.jp/icora/index.html)
※2月6日にicoraのリンク先を訂正いたしました。
誤ったリンクを掲載してしまい、大変申し訳ありませんでした。●1人親支援NPOあっとすくーる (
http://atto-school.com/about/index.html)
icora あっとすくーる
〜社会起業家部門〜
●医療教育団体めでぃぷろ! (
http://www.medi-pro.org/)
●Homedoor (
http://www.homedoor0.com/)
めでぃぷろ! Homedoor
ファイナリストが9月の1次審査から半年間、セミファイナル、合同研修、数々のメンタリングを経て、進化させてきたプランをいよいよ発表!
プレゼンテーションでは、「何を社会の問題だと感じているのか」「その社会問題解決のためにどんなビジネスプランを行うのか」「事業を進めるため、この半年間どれほど本気で行動してきたのか」「将来、絶対この事業を成功させる!という気持ちがあるか」ということをファイナリスト達が熱弁しました!
審査員も、来場者もプレゼンを聴いて、熱い気持ちになったのではないでしょうか?
★プレゼンの詳しい様子はtwitter(「ついろぐ」へリンク
http://twilog.org/edgecompe)をチェック!
ファイナリストの熱いプレゼン後、審査に突入。
審査の間には、edgeファンドプレイヤーが紹介されました。
16:15-16:50 edgeファンドトークセッション社会的企業創業支援ファンドは、「社会的企業の創業・事業化」を仕掛ける若き挑戦者たちに向けて起業支援金の提供を行う取り組みです。2010年4月からの2年間で31組の創業・事業化の支援を行います。
ファンドプレイヤーを代表して出演したのはこのお2人。
●大坪 健二さん
Link「中途失聴者が早く自分の体の変化を受け入れ、社会生活に慣れるための支援を!」
(
http://link-ai.jp/)
●曹 釈心さん
伸友留学生支援プロジェクト「不安を感じている中国人留学生の生活、雇用をサポート!」
(
https://blog.canpan.info/sinyuu/)
2人とも、edgeファンドプレイヤーになってから合同研修や個別にメンタリングを受けることで、ビジネスプランが磨かれていくのを感じたそうです。
edgeに一度関わると、しつこ〜くずっと関わられます。ファンドでも、コンペでも、しつこい支援で社会起業家の仲間を育てていきます!
17:00-17:20 コミュニケーションタイムコミュニケーションタイムでは、edge2012ファイナリスト4組とedgeファンドプレイヤー2組が自らのプランを紹介したパネルを展示。
来場者のみなさまには興味のある団体と直接対話し、交流していただきました。
名刺交換やプランに関する質問、意見交換などを行いました。
この時間を利用して、来場者のみなさまには「応援したい!!」と思うファイナリストやファンドプレイヤーに「来場者投票」をしていただきました!
コメント用紙付きの1票は、ファイナリストやファンドプレイヤーにとって励みになったことと思います!
また、審査員とは違う視点での評価が見られ、これから事業を進めていく上で非常に参考になったのではないかと思います。
17:25-17:55 ビジネスプランコンペ最終審査結果発表・表彰式ついに審査結果の発表です!
会場全体が緊張感に包まれる中、最優秀賞に選ばれたのは・・・
Homedoorです!
おめでとうございます!!
Homedoor代表の川口さんの受賞コメント
「edgeに応募する前は、Homedoorは私ひとりでした。
でも、edgeを通してHomedoorを一緒に進めていく仲間ができました。
これからもホームレスを生み出さない社会をつくっていくために、
HUBchariをスタッフ皆で頑張っていきたいです。」
一方で、惜しくも受賞を逃してしまったファイナリストたち。
「今回の受賞は逃してしまったけれど、5年後、10年後は
自分たちの事業が一番成功していると言われるように、
edgeでの経験を活かして頑張っていきたいです。」
なんとも力強いコメントに心を打たれました。
そう、受賞者ではないチームが結果的に成功している例は、過去のedgeにもありました。
受賞に関係なく、edgeに出場してプランを磨くために重ねてきた努力は、
ファイナリストにとって社会起業家への大きな一歩になったと思います!
結果発表の後は審査員からの講評があり、ファイナリスト4組がそれぞれ夢を
実現できるよう、エールの込められた貴重なアドバイスをしていただきました。
また、edge2012へ協賛くださった企業様からの温かいコメントもいただきました。
審査員のみなさま、協賛企業のみなさま、本当にありがとうございます。
17:55-18:00 閉会挨拶開場から5時間、edge2012ファイナルもいよいよ閉幕。
閉会挨拶はedge専務理事の河内がつとめました。
震災での関西の社会起業家の動きを振り返るとともに、これからedgeが中心となって、関西の社会起業家のコミュニティーを発展させていきたいということを発表して、edge2012ファイナルは閉会となりました。
18:30-20:30 ネットワーキング交流会最後に、会場を移して食事を交えた交流会を行いました。
挨拶回りもそこそこに、運営ボランティアをしていたインターンの下中はサンドイッチをむさぼり食べていました。お腹がすいていたのです。一日中、ファイナルの成功のために働いてくださった運営ボランティアスタッフの皆様、本当にお疲れさまでした!
ファイナルの成功は、ボランティアスタッフ一人ひとりの頑張りがなければあり得ませんでした。
交流会では、 ファイナリスト、来場者のみなさま、審査員、メンター、ボランティアスタッフ、
edge2012ファイナルに参加したすべての人が一緒になって、社会起業への想いを語り合いました。
2時間があっという間に感じてしまうほど、最後まで話が尽きない会となりました。
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edge2012ファイナルに参加された方は、何を感じたでしょうか?
社会課題の解決を目指して挑戦する若者たちの熱い想いや、
それをサポートする人たちのつながりを感じたのではないでしょうか?
お越しいただいたみなさまが刺激を受け、何か新しいことを始めるきっかけになったとしたら、
大変嬉しく思います。
社会を変ようとする思いが広がっていくことで、少しずつ社会が変わっていくと信じています。
最後になりましたが、
edge2012ファイナルにお越しいただいたみなさま、本当にありがとうございました。
来年もよろしくお願いします!!!!!!!!
文責:edgeインターン生 下中 絵里加