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農山村から『未来』を学ぶ

これからの未来に必要な智恵は、今、消えようとしている農山村コミュニティにあります。それをどうやって伝えよう?
中山間地域集落の維持再生を支援する『NPOひろしまね』スタッフの森えりかのブログです。


南国に吹く、あたたかく、強く、やさしい風A [2008年01月29日(Tue)]

昨年春に独りで訪れた椿山にて
偶然、伝統のミツマタの皮剥ぎ作業に出会いました。





 【2日目】

 午前    「しもなの郷」で高知の事例紹介

 昼食後  仁淀川町のバイオマスプラント見学
        (バイオマスガス発電装置・ペレット工場)

 土佐和紙工芸村で入浴
 いの町成山の「七色の里」へ
 NPO土佐の森・救援隊のみなさんと交流会 

 

『焼畑による山おこしの会』は、地域に残る経験者や
都市住民、学生などと協力して、伝統的農法である
焼畑を2005年から復活させている。



『焼畑による山おこしの会』を主宰されている
高知女子大学の橋尾先生と。


私自身、民族文化映像研究所の姫田忠義監督との
縁で焼畑と椿山を知り、そして今回思いがけず
『山おこしの会』と出会いました。

こうして想いを持ち続けると、いつしかそれが新たな縁を運び、
必然的に人と人とを結んでくれるのだと、
あらためて実感した瞬間でした。



 2日目午前も引き続き事例発表です。

 『焼畑による山おこしの会』
 『NPO法人土佐の森・救援隊』 http://mori100s.exblog.jp/
 『いの町のグリーンツーリズム研究会』 http://inogt.jp/
 『梼原町の木質バイオマス循環システム』
 『仁淀川流域エネルギー自給システム』
 (関連記事)http://kawauso100.exblog.jp/d2006-07-19

 どの事例も、自分たちの愛する地域のチカラを信じ、なんとか甦らせようと懸命に挑戦する人々の熱い想いが結晶したかのような、感動的なお話でした。



 

午後は木質ペレットの製造工場を見学。

下段の写真は、ペレットの材料となる端材。
これまでは用途がなく、山で放棄されていたが、
今は3000円/tでプラントが買い取ってくれる。

「NPO土佐の森・救援隊」は、この木質バイオマス収集運搬
部分の経済性を実証検討する事業を受託しています。
捨てていたものが売れるのだから、
林家にはいい副収入になります。

「救援隊」はこれに併せて地域通貨『モリ券』を発行したり、
間伐を請け負ったり、伐採方法を指導したりして
きめ細かな施業のできる小規模林業(自伐林家)を
増やすことを目指して活動しています。
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コメント
この仕組みは近い将来、山間地活性化にはなくてはならない地域システムになりますので、是非勉強して導入してください。全国、山のあるところはどこでも導入可能です。
質問はいつでもどうぞ。
Posted by:nakaji  at 2008年02月08日(Fri) 17:10

 続いての書き込み、ありがとうございます!
 じつは、救援隊の説明をうかがった際、内容があまりにも盛りだくさんで、
 私のアタマの情報処理能力をオーバーしていました!
 それで、肝心かなめの金銭面のしくみの部分でいくつか???があります。

 もういちど整理して、おさらいしたいです。
 そのうち質問メール送らせてください。
 可能であれば、プレゼンで使われていたパワーポイントの資料を
 もう一度見せていただきたいです…

 よろしくお願いします。
 
Posted by:森えりか  at 2008年02月08日(Fri) 02:01
先日バイオマス実験事業の成果報告会がありまして、仁淀川町も発表しました。ここで判明したのは仁淀川町のシステムが日本最初の林地残材を原料にした木質バイオマス利用システムとして成功しつつあるということです。現状では日本で最も進んだシステムということです。この仕組みのボトルネックは収集運搬システムです。先に視察した折、山の如く積まれた林地残材を見学されたと思いますが、あれは地域の林家や住民が自ら進んで持ち込んだものです。役所が公共事業で実施したものでは全くないのです。要するにこの仕組みが仁淀川町は凄いのです。具体的な仕組みは私が説明したとおりです。全国他の実験事業はここがまだまだ詰まっていません。方向性がちょっと間違っていると感じました。自己宣伝的ではあるのですが、皆さんは最先端事例を見学されましたので是非、島根でもご検討ください。
Posted by:nakaji  at 2008年02月06日(Wed) 16:42