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エコロッジ協会ブログ

NPO法人エコロッジ協会のイベントや活動報告をしています。参加された方、関心のある方はぜひ書き込みして下さい。

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アジア太平洋地域エコツーリズム会議inスリランカ (05/19) 知床羅臼町観光協会 三浦
エコなお客様の接客・接遇 (04/05) ひー
スリランカにおけるツーリズムと地域振興 (03/14) ひー
アースガーデン宿泊体験&落ち葉をふみしめて歩くin美山・京都 (11/25) うーたん
アースガーデン宿泊体験&落ち葉をふみしめて歩くin美山・京都 (11/22) (財)北海道ユースホステル協会
エコロッジ説明会2in札幌 (06/13) マッキー
グローバルエコツーリズム会議inオスロ (06/08) 民宿本間 本間 正子
宿泊施設向け研修会in知床羅臼 (02/06) (財)北海道ユースホステル協会
エコロッジ説明会in札幌 (10/23) 羅臼町旅館組合 本間正子
宿泊施設向けエコツーリズム研修会in羅臼 (07/25)

自然型YHプログラム研修in金沢

[2008年06月11日(Wed)]
今回の研修会は財団法人日本ユースホステル協会からの依頼で自然型ユースホステルを対象とした自然との係わり合いを持つエコ、環境教育、アウトドアなどに関したプログラムを持つホステルを対象に、プログラムスキルの向上、プログラム開発等を目的に金沢ユースホステルにて開催の協力をさせて頂きました。

ユースホステル(以後YH)は少子高齢化や若年層社会を中心として個人主義傾向等により宿泊客とその施設数が年々減少しており、一般の人に使いやすいYHをアピールするとともに、体験活動や環境問題に対応した取組みをYH全体で取り組んでいく姿勢を見せておられます。

そこで、エコロッジ協会では、以下の内容に対して研修を行いました。
1)旅行者の質と環境の変化
2)ユースホステルの現状
3)時代のニーズに合わせた運営の必要性
4)自然派YHの挑戦
5)エコロッジチェックリスト
6)登録認定施設のメリット
7)海外先進事例



1)旅行者の質と環境の変化
海外旅行客数の増加、地球温暖化深刻化による遠方地への旅行自粛、通過型観光による雇用・資金の流出等多角的側面から現状を知って頂きました。

2)ユースホステルの現状
なかなか身内(YH)では言葉にできないような内容を、第3者の視点からズバっと斬らせて頂きました。マイナス面では、低価格競争の激化、少子高齢化による利用客減少、選択の旅の時代到来、若年層の意識低迷、レジャーの多様化、個室・プライバシー重視、施設の老朽化、設備の不足、季節利用者に依存等です。プラス面は、世界最大の宿泊施設ネットワーク、ひとり旅、グループ対応、旅先での出会い、低価格、会員制、優待料金、周辺情報の提供等ですが、これだけでは現状維持のままですので、「プラスα」を提言致しました。

3)時代のニーズに合わせた運営の必要性
4)自然派YHの挑戦

内容についてはブログでは控えさせて頂きますが、エコなお客様への対応、同宿泊数における客単価の上げ方等が中心的な内容です。

5)エコロッジチェックリスト
当協会が推進するチェックリストの項目を掻い摘んでお話させて頂きました。取り組みのポイントとして以下の3つを強調しています。
【1】環境改善は経営改善
【2】チェックリストで現状把握から始めてみる
【3】地域に根ざした特色を出す

6)登録認定施設のメリット
今年6月から導入をしている認定制度のご紹介。自分よがりでない、第3者による認定制度を導入することでの差別化等について触れました。詳しくは「登録認定制度のご案内」(pdf)」を参照してください。

7)海外先進事例
海外エコロッジパートナーであるモンゴルのスリーキャメルロッジとコスタリカのラパ・リオスの紹介を致しました。海外基準に近づくには日本はもっと頑張らなければなりません。

▼今回の研修会でYHペアレントの皆様が、より良いYHを運営されるために、エコや地域を意識した体験プログラムを練り、実践されることを願っております。意識の高いYHには、登録認定制度の導入もご一考頂ければと思います。この度はご用命頂きましてありがとうございました。(まサル

▼リンク
財団法人日本ユースホステル協会

Posted by NPOエコロッジ協会 at 16:00 | エコロッジ出前講座 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

エコロッジ説明会2in札幌

[2007年05月22日(Tue)]
昨年10月に行った「小さな宿屋でも出来る省エネ・エコ化セミナー」in札幌に続く第2回目の説明会は(財)日本ユースホステル協会が行う全国ペアレント研修会の一部として開催されました。北海道ユースホステル協会の事務局がある札幌国際ユースホステルにて「環境に配慮した運営で差別化する宿泊施設のあり方と先進事例」と題してお話させて頂きました。


会場となった札幌国際ユースホステル


説明会の内容は以下の通りです;
 1)増え続ける観光客数
 2)サービスの低下、環境負荷倍増
 3)消え行く「売り物」の自然
 4)ユースホステル+αの時代へ
 5)エコロッジとは?
 6)事例発表1:コスタリカ・ラパ・リオス
 7)事例発表2:モンゴル・スリーキャメルロッジ
 8)認定及び推奨制度導入のメリット
 9)チェックリスト項目説明(89-110)


熱心に聞き入る参加者


増え続ける観光客数・サービスの低下、環境負荷倍増・消え行く「売り物」の自然
特に中国やインドなど巨大成長市場を中心に観光客が増加しています。1995年では5億人以下だった旅行客も2006年で8億4千万を越え、昨年比で4,5%増加しています。一年で3,600万人増加した内、アジア太平洋地域はその3分の1の1,200万人。この増加が継続すると2020年には16億人規模の巨大市場となる予想がされています(出典:UNWTO)

日本に流入する観光者の多くは英語圏外であり、通訳ガイドを必要とするマスツーリズムを後押しすると考えられ、世界遺産等の観光地ではオーバーユースによる人害が懸念されます。後手後手の対応では遅すぎるのが現状です。

同時に富裕層は料金は高くても質の良い個人旅行を求めてくる時代になりつつあります。これから需要を伸ばしてくるマスツーリズムを対象にするか、単価の高い個人旅行客を対象にするかの選択を宿泊産業を含む旅行業界は求められています。エコロッジ協会では当然後者を応援する体制を整えつつあります。

ユースホステル+αの時代へ
ユースホステルの目的は自然の偉大さを知り、自然を愛護し、自然を保護することを薦めるとともに、世界各地の町や村の持つ文化的価値を認識させることによって、青少年の教育を促進することしています。ただ低料金等で選択される客層に変わりはなく、時代と共に稼働率が落ちているのが現状です。多くの道内のユースホステルは自然環境の豊富な立地にあり、自然という資産を守りながら最大限に集客することが望ましいでしょう。またユースホステル特有の国内外のネットワークを活用し、老若男女に対応できるアクティビティーを提供し、古き良き時代に固執しない柔軟な経営戦略を練ることも忘れてはなりません。

「環境に優しいから」だけで集客できるほど日本ではその市場が開拓されていないのが現実です。また、利用客はどの施設がどれ位取組みをしているのかを知る情報も不足していることが一因となっているようです。これらを少しでも円滑化できるように私たちは努力して参ります。

認定及び推奨制度導入のメリット
事例1で紹介したコスタリカのラパ・リオスのオーナールイス氏によると、「認定・推奨制度とは第三機関が‘私たちの取り組みを格付けし、保証する’」として高く評価しています。この施設ではコスタリカ観光局ICTが実施している認証制度CSTの最高ランク5を獲得しています。導入のメリットとしては;
 1)同産業との差別化
 2)自分よがりでない環境配慮の保証
 3)リーダー的な役割を担い、産業を牽引する
 4)定期的チェックによる取り組みの維持及び向上 等とのご指摘を頂きました。

多くの国際規格で認定を受けるには時間・労力・金銭的な面からも関心を抱く宿泊施設は少数にとどまっています。エコロッジ協会では国際規格に準じた推奨・認定制度を安く・分かりやすく・波及効果の高くなるよう長期的視野で導入したいと考えています。その第1段階としてチェックリストを昨年4月に公開しています。

まとめ今回の説明会にはチェックリストのほとんどを実践しているペアレントが複数おられることを確認しました。また北海道ユースホステル協会では道内の加盟施設にチェックリストの配布・回収・集計を行います。結果を開示し、エコロッジ協会の活動に賛同して頂ける施設がありましたら、素晴らしいことだと思っています。ユースホステル+αを付加価値にして新しい顧客をつかみ、自然豊かな北海道にふさわしい宿泊施設として運営されるよう願っています。(まサル

黒電話2007年9月11-14日にかけてモンゴルのスリーキャメルロッジ視察ツアーを開催する予定です。旅行業法に抵触しないため、個人にてウランバートル集合・解散、全て実費となりますが、関心のある方は事務局にご連絡いただくかホームページをご参照ください。また、無料メーリングリストでもご案内しています。

*関連リンク*
・北海道ユースホステル協会 http://www.youthhostel.or.jp/
・日本ユースホステル協会 http://www.jyh.or.jp/
・コスタリカ・ラパ・リオス http://laparios.com/
・モンゴル・スリーキャメルロッジ http://www.threecamellodge.com/
・UNWTO http://www.world-tourism.org/
・CST http://www.turismo-sostenible.co.cr/

Posted by NPOエコロッジ協会 at 09:30 | エコロッジ出前講座 | この記事のURL | コメント(1) | トラックバック(0)

宿泊施設向け研修会in知床羅臼

[2007年01月20日(Sat)]
昨年7月8日に催した宿泊施設向けエコツーリズム研修会inウトロに続き、宿泊施設向け研修会「中小規模の宿泊施設ではじめる省エネ」を羅臼の民宿本間で行いました。土曜の午後という時間帯にも関わらず、熱心な宿泊施設運営者が集り実り多い研修会となりました。


中は人情と暖房であたたかい民宿本間


研修会はアットホームな雰囲気で開始


まずは今話題の映画「不都合の真実」のプレビューを見ていただき、地球温暖化が世界規模で起きていること、その原因は先進国の私達が作っていること、そして知床も温暖化により流氷が着岸しないことになる等可能性についてお話しました。流氷が見えなくなると、冬期集客ができないことによる経済的打撃は避けられず、他人事ではないと理解頂きました。また、省エネすることは環境に優しい心がけを持つことから始まりますが、実際施設運営者にしてみれば、光熱費を浮かせることが経営上最も重要ですので、実際にどのような省エネ行動をするといくら「浮くのか」という具体例をお見せしました。また古い機器を高効率の省エネモデルに買い換える時に有用な省エネカタログの使い方を知って頂きました。

こちらの民宿ではすでに環境問題について出来ることから手がけておられ、環境問題に対する関心の高さが伺われました。特に前回の研修会以来、待機電力カット等による省エネ行動を着実に実践しておられ、光熱費が約1割減ったという嬉しいニュースも聞かれました。単純計算で年間削減額は8万円になります。これで更に省エネができるように投資して頂ければ更なる削減効果が期待できます。

今回は実際の光熱費だけではなく、二酸化炭素の排出量等を以下の項目を入力して算出し、宿屋の経営がどのように環境負荷をかけているのかを数値で分かるように工夫しました。データは請求書の数値(使用量、基本料金)や最も適切であると思われる数値(ゴミ袋)を過去12か月分集めて頂きました。このような貴重なデータを公開されることに同意して頂いた本間様には感謝しております。

1)電力(kwh)
2)上水道(立米)
3)LPガス(立米)
4)ガソリン(リットル)
5)軽油(リットル)
6)ゴミ(45リットル袋)


光熱費別金額


まず光熱費別で見てみると、年間通して最も多いのが給湯・照明・調理用の電力、そして冬季を中心に暖房用の灯油と続きます。金額の約46%を占める電力と約35%の灯油は省エネの効果が出やすいと考えられます。


月別年間光熱費

次に月別で光熱費を比較すると、電気代はお客さんの多い7月から10月が約3割増えますが、その他の月は安定しています。また、冬季1月から4月はお客さんの入り込み数にあまり左右されずに灯油代が著しく高くなっています。(グラフでは給油する必要がなかった3月は少なく表示されています)また除雪用のガソリン代が冬季のみ必要等、季節による光熱費の変化がとても興味深い結果となっています。


光熱費別二酸化炭素排出量


一見すると、料金図との差があまりないように思えますが、灯油のみでは7%UPしています。二酸化炭素に換算する係数が大きいことに起因しており、灯油での暖房に依存するのは環境に優しいとは言えないことが伺えます。また北海道では化石燃料による発電の依存度は全国平均より高く、また家庭用エネルギー消費原単位では5割増し以上となっています。将来の資源制約を考えると、脆弱なエネルギー構造となっており、道内でのこれからの省エネ効果に期待したいところです。

年間を通してこちらの民宿が排出する二酸化炭素は約45トン、最も少ない6月で1.6トン、最多の2月は約4倍の6トンとなっています。寒帯林での二酸化炭素吸収量は1ヘクタールで22トンですから、炭素中立になるのに約2ヘクタール分の森林が必要です。樹高2メートルまでの落葉広葉樹高木・まつ類だと3,462本の植林が必要という結果になりました。(出典:樹木における二酸化炭素吸収量の算出法)
同様の結果がノーリツさんのウェブサイトでも算出できます。

施設内(客室、浴場、トイレ、厨房、居間等)では、省エネ効果が上がりそうな機器を中心に参加者の皆さんと見てまわりました。実際に省エネ効果が既に出ているので関心は高かったように思います。経済面での検討が必要ですが、更に環境に優く光熱費が安くなるために以下のご提案をさせて頂きました。

・太陽光・太陽熱などの再生可能エネルギーによる暖房、給湯への切り替え
・夜間電気料金への切り替え(エコキュート等)
・新しく高効率の冷凍冷蔵庫、業務用冷凍庫への買い替え

知床は世界遺産効果による観光客の急増により、環境負荷の増大から当分の間逃れることはできません。目をつぶることはできても、それを解決することにはならないでしょう。エコツーリズムを推進するのであれば、官民一体となり、環境に配慮した地域ぐるみの活動が欠かせません。エコツアーだけではなく、宿泊産業、交通機関が一丸となりはじめてエコツーリズムと言えるのです。観光業だけではなく、それを支える一次産業、また地域住民に幅広い還元がなければなかなか簡単には進みませんが、出来るところから着手する姿勢が大切だと思います。

知床羅臼旅館組合の加盟施設の皆様をはじめ、これから更に環境意識の高い宿泊施設が増えていくことを願っています。この度は研修会の場を提供して頂きありがとうございました。ウェブサイトにも環境に対する取り組みの表示をされることを願っています。(まサル

リンク:民宿本間

Posted by NPOエコロッジ協会 at 13:00 | エコロッジ出前講座 | この記事のURL | コメント(1) | トラックバック(0)

宿泊施設向け研修会in知床

[2007年01月19日(Fri)]
昨年7月8日に催した宿泊施設向けエコツーリズム研修会inウトロに続き、宿泊施設向け研修会「中小規模の宿泊施設ではじめる省エネ」をウトロの旅館つくだ荘で行いました。金曜の午後という時間帯にも関わらず、熱心な宿泊施設運営者が道内各地から集り、実り多い研修会となりました。


会場となったつくだ荘


受講者の皆さん


まずは今話題の映画「不都合の真実」のプレビューを見ていただき、地球温暖化が世界規模で起きていること、その原因は先進国の私達が作っていること、そして知床も温暖化により流氷が着岸しないことになる等可能性についてお話しました。流氷が見えなくなると、冬期集客ができないことによる経済的打撃は避けられず、他人事ではないと理解頂きました。また、省エネすることは環境に優しい心がけを持つことから始まりますが、実際施設運営者にしてみれば、光熱費を浮かせることが経営上最も重要ですので、実際にどのような省エネ行動をするといくら「浮くのか」という具体例をお見せしました。また古い機器を高効率の省エネモデルに買い換える時に有用な省エネカタログの使い方を知って頂きました。

つくだ荘ではすでに環境問題について出来ることから手がけておられ、環境問題に対する関心の高さが伺われました。特に以下のポイントは評価できることだと思います。
[厨房]食べ残しの減量、堆肥化
[食材]地産地消、地元有機・無農薬野菜、地元海産物の使用
[客室]電気キー、節電型電球の取替え、暖房器具フィルターの定期掃除
[トイレ]人感知センサー
[大浴場]温泉熱交換の床暖房及び厨房用水の給湯、節水式カラン、冬季ライトアップの中止及び夏季は時間制限
[寮・社宅]センサー、省エネモデル暖房機、徒歩通勤

今後も環境対策のために太陽光・太陽熱利用、無洗米、割り箸使用中止、マイゆかた・スリッパの奨励、植樹祭・ゴミ護美大作戦の地元イベント参加などを視野に入れておられます。


施設の省エネポイントを目で確かめる参加者


最も関心の高さが伺えたのは実際に施設を見ながら省エネポイントを確認しながらの「踏査」でした。特に以下の点についてのお話をさせて頂きました。
[客室]暖房器具、照明器具、給湯
[廊下]非常灯、暖房のゾーニング
[洗面所・トイレ]センサーライト、節水コマ
[厨房]冷蔵庫、生ごみ処理
[食堂]自販機、給湯、照明、暖房のゾーニング、熱交換型換気扇
[大浴場]温泉熱の熱交換利用、換気

お客様には快適さを失わずに、「ケチくさい」と言われないように省エネをすることがポイントになります。環境に配慮した取り組みもただ実行するだけでなく、お客様に知ってもらえるように環境方針等お部屋に備え付けるようにして頂けると更に宿屋としての好感度は上がるものと思われます。

知床の海幸と温泉というだけで客入りの多い知床では十分PRになると思いますが、環境に対する負荷軽減のための社会的企業責任を観光業で果たす(トラベル・フィランソロピー)の先駆的な取り組みとなるよう応援しています。また、ウトロ地区をはじめ、世界遺産知床に相応しい宿泊施設として今後も運営されることを切に願っています。この度は皆様のご参加真にありがとうございました。(まサル


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エコロッジ説明会in守口

[2006年12月08日(Fri)]
大阪は守口駅前にあるロイヤルパインズホテルにて「家庭で出来るエコライフ」を題目に、ITC枚方クラブ主催のプログラムにて講演をしてきました。第1部は省エネに対して意識の高いライフスタイルに取り組んでもらえるよう地球温暖化問題の実情から私たちにできること、しかもちょっとお得になる省エネ行動のお話をしました。第2部は環境に配慮し、地域活性化に役立つ観光形態のひとつとしてエコツーリズムとエコロッジについての事例報告をしました。



通常は宿泊や観光業、または町づくり関係者の方々にお話をさせて頂くことが多いのですが、今回は奇麗に着飾ったマダムが聴衆であったため、いささか緊張致しました。約50名の方々が関西圏から一同に集まり、私たちの環境と地域に対する取組みを知って頂き感謝しております。中には既に環境に配慮した生活(LOHAS的と言っていいでしょうか)を実践されておられる意識の高い方もおられました。残念だったのは「エコロッジ」のみなら分かりますが、「エコツアー」を知っている、または聞いたことがあると言う方が見受けられなかったことです。環境省がまとめたエコツーリズムに対する意識調査では30代以上50歳未満の女性であれば、約5%の方が実際に参加したことがあるなどというデータが出ていますが。。。東京のみ500人の聞き込み調査ではやはり日本人全体を反映しているとは言えないようです。これから私たちの啓蒙活動をもっとしなければ!と余計に燃えてきました。



まずはじめに2007年1月20日に封切りになる「不都合な真実」の映画についてふれました。地球温暖化現象は確実に起こっているとういうアル・ゴア氏の啓蒙活動をフィルムに収めたものですが、先日海外で拝見した時には私にもショッキングなもので、これをぜひ見てもらいたいと考えています。続いて省エネのお話は、やはり奥様にとって削減額(kwh)よりも(円)のお話の方が受けが良かったです。以前行った講演に来られた方からは「今でも省エネライフ実践していますよ!」と言われ、少しながらでも社会貢献ができているのかなと喜んでいます。マダム達の意識改革にお手伝いできたことを望み、また「ケチ」ではない、「かっこいい」エコライフをこれから満喫して頂くよう願っています。聴衆の中にはすぐに会員になって頂いた方もおられ、またこの講演の機会を頂きましたこと深く感謝しております。(まサル

Posted by NPOエコロッジ協会 at 13:10 | エコロッジ出前講座 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

エコロッジ説明会in札幌

[2006年10月14日(Sat)]
「小さな宿屋でも出来る省エネ・エコ化セミナー」in札幌と題して札幌国際ユースホステルに行ってきました。YHというイメージからはちょっと違う、2000年に建設された都市型の新しくてきれいな宿泊施設でした。会員だけのための施設と位置付けず、広く一般の方にも利用されるように二人用の小部屋を多く設けられているとのことでした。なるほど、学生さんより一般の方や外国からの旅行者が多いのに気付きました。

参加人数は少なかったので、説明会というよりはいつでも質問ができる勉強会という形で始めました。北海道ユースホステル協会の本部がある場所だけに、役員の方々に出席して頂いた他、知床の岩尾別YHと摩周湖ユースホステル・ファームイン摩周からもペアレントが来られてました。今回用意させて頂いた勉強会の内容は1)地球温暖化と化石燃料の使用による省エネの必要性 2)省エネの取り組みによる削減額 3)省エネ製品とグリーン建材の選び方 4)食材に関るライフサイクルエネルギー 5)エコロッジの特性 6)地域密着型のエコツーリズムとは 7)エコロッジチェックリストの活用 8)道内は全国レベルの約5割増エネルギーを消費 等でしたが、蓋を開けてみるとYHでは、以前から独自のチェックリストを持っており、環境に対する意識は高いとのことでした。チェックリストの初めの88項目はほとんど既に自発的にされているとのことで、意識の高さに関心しました。

その後はYHの課題やこれからの方向性に関する話に移りました。YHは自然の偉大さを知り、自然を愛護し、自然を保護することを薦めるとともに、世界各地の町や村の持つ文化的価値を認識させることによって、青少年の教育を促進することを目的としています。その目的を達成すべく運営されている中で出てきた課題は、1)安宿ということだけでなく、客層の多様化を図りたい 2)環境配慮の取り組みを世間にも知ってもらいたい 3)長期滞在に結びつくようなアクティビティーを積極的に紹介したい 等でした。

まず質問として 1)どの客層をターゲットとして営業しているのか 2)マスツーリズムに依存してこれからも営業が続けられるのか 3)地域の特性を活かしたアクティビティーがあるか 4)地域に還元するような仕組みを持っているか 等の内容を挙げました。エコロッジチェックリストの89から110項目に関する質問がほとんどです。

そして提案として 1)少人数制のエコツアーなどのガイド付アクティビティー(ソフト面)を充実する 2)特に自然環境の中にあるYHはその地域性や特異性を活用して集客する 3)コミュニティーの力を活用し、収益を還元して相乗効果を高める 4)他地域とも連携して柔軟な姿勢で新しいことに挑戦する 5)通過型から長期滞在型のアイディアを模索する、等を出させて頂きました。

これからは従来のYHというイメージから脱却し、新しい顧客をつかみ、自然豊かな北海道にふさわしい宿泊施設として運営されるよう願っています。(まサル


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エコロッジ説明会in大阪

[2006年06月20日(Tue)]
大阪中ノ島にある由緒ある建物、中央公会堂にて「Ecolodges and Ecotourism」についてのお話を英語のみでITC梅田クラブの皆さんにさせて頂きました。1時間ほどでしたが、エコツーリズムにおけるエコロッジの重要性や海外事例など、皆さん新しい発見をされたと思います。質疑応答も英語でなされ、日本語では聞きにくいような話も英語ならではの直球勝負で、分かりやすく答えられたと思います。これからも環境に配慮した宿泊施設を支援・育成し、取り組みを公開していくことで、宿泊客の皆様に喜ばれるような活動をして参ります。最後まで熱心に聞いていただきましてありがとうございました。(まサル


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