世界エコツーリズム会議inカンボジア
ラオス、マレーシアと続いてきた世界エコツーリズム会議(WEC)は10月3-5日にかけてカンボジア南部タイランド湾に面したシハヌークビルで「アジアにおけるエコツーリズムの方向性を見定める」と題して3回目を迎えました。世界観光機関(UNWTO)が承認するこの会議は、国策としてエコツーリズムを推進するホスト国が主催することで、諸外国の大臣や政府高官も出席し、多国間での情報交換や政策に関する円卓会議が全体会議と並行して実施されました。また、エコツーリズムを実践する観光協会、地方自治体、NGOや旅行会社などのトラベルマートも人気がありました。



カンボジアはアジアで最貧国のひとつですが、その問題の中心は農村部にあります。インフラ、教育、栄養、衛生など社会問題が山積する中、土地を保有しない農民、地雷埋設地域居住者、戦争・地雷被害による障害者など固有の課題を抱えており、農村部を活性化するツールとしてエコツーリズムが期待されています。約350名の参加者には半数以上のカンボジア人が含まれましたが、資金やノウハウは海外に依存せざるを得ないという現実、また外資系宿泊施設やツアー会社の営利の多くは海外へ流出することなど課題は多いと口を揃えて語っていました。
この会議でエコロッジ協会が発表したのは、"DISASTER-PROOFING LODGES"防災の宿というものですが、今年は東日本大震災は世界でも大きな自然災害として報道されており、通常インフラに依存している宿よりも、自然エネルギーや井戸水・雨水などの代替手段を持っていることはスマートであるとの内容です。
自然災害の件数はここ数年伸びが顕著に出ており、地球温暖化との関連性は否定できません。カンボジアで観光客数を伸ばす政策はいいが、それに応じてカーボンフットプリントも比例して高まることをデータで示しました。また世界の先進エコロッジを事例に、今できることのヒントを数多く提案しました。
ポスト会議での視察ツアーでも、実際にカンボジアの民家や宿を拝見し、エコツーリズムの推進を応援すべく、提案をさせて頂きました。

カンボジアのような外貨を必要とする国は多々ありますが、エコツーリズムをうまく活用して立国するためには、それなりの準備や教育、そして資本が必要です。エコロッジ協会は国内外で今後も活躍して行きたいと思っています。(ま
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カンボジアはアジアで最貧国のひとつですが、その問題の中心は農村部にあります。インフラ、教育、栄養、衛生など社会問題が山積する中、土地を保有しない農民、地雷埋設地域居住者、戦争・地雷被害による障害者など固有の課題を抱えており、農村部を活性化するツールとしてエコツーリズムが期待されています。約350名の参加者には半数以上のカンボジア人が含まれましたが、資金やノウハウは海外に依存せざるを得ないという現実、また外資系宿泊施設やツアー会社の営利の多くは海外へ流出することなど課題は多いと口を揃えて語っていました。
この会議でエコロッジ協会が発表したのは、"DISASTER-PROOFING LODGES"防災の宿というものですが、今年は東日本大震災は世界でも大きな自然災害として報道されており、通常インフラに依存している宿よりも、自然エネルギーや井戸水・雨水などの代替手段を持っていることはスマートであるとの内容です。
自然災害の件数はここ数年伸びが顕著に出ており、地球温暖化との関連性は否定できません。カンボジアで観光客数を伸ばす政策はいいが、それに応じてカーボンフットプリントも比例して高まることをデータで示しました。また世界の先進エコロッジを事例に、今できることのヒントを数多く提案しました。
ポスト会議での視察ツアーでも、実際にカンボジアの民家や宿を拝見し、エコツーリズムの推進を応援すべく、提案をさせて頂きました。

カンボジアのような外貨を必要とする国は多々ありますが、エコツーリズムをうまく活用して立国するためには、それなりの準備や教育、そして資本が必要です。エコロッジ協会は国内外で今後も活躍して行きたいと思っています。(ま
