世界エコツーリズム会議2009inラオス
7月15-17日にかけてラオスでは初めてとなる世界エコツーリズム会議が開催されました。LNTA(ラオス観光協会)が首都のビエンチャン空港(Vientiane)にて、会議参加者優先レーンを設けて入国審査をほぼフリーパスにする腰の入れようからも国を挙げての意気込みが感じられました。新インフルエンザや世界的な不景気により観光業界が大きくダメージを受けている時期だからこそ、情報交換や新しいアイデアを出し合ってエコツーリズム産業の活性化を目的とした会議となりました。
2007年にラオスではエコツーリズムフォーラムを開催しましたが、今回の会議はマレーシアで主に開催されていたアジア太平洋エコツーリズム会議(2007年が最終)が成長し国際社会を対象に生まれ変わった会議です。目玉はなんと言ってもUNWTO(世界観光機関)の協力が得られたことでしょう。日本を含む154カ国が加盟している観光分野の世界最大の国際機関で、2003年12月に国際連合の専門機関となりました。エコツーリズムは隙間産業として揶揄されることもありましたが、国連が認める産業となったのです。


ラオスの首相をはじめ東南アジア諸国、遠くは中米から観光大臣・政府高官が来訪され、NGO、研究機関、大学(学生)、エコツアー従事者等400名以上の参加があり、メコン川流域を舞台にした世界的なエコツーリズムへの熱意を感じました。日本からはエコロッジ協会が講演し、その他京都大学、JICAからも現地派遣員が出席されました。講演は"Revitalizing Rural Areas: Green and Blue Tourism with hints of sustainability"「田舎の活性化:日本におけるグリーンツーリズムとブルーツーリズムに持続可能性の味付けを」というような題目です。内容は;
1)日本のGT・BTについて:第一次産業従事者のための融資やインストラクター養成制度等
2)エコロッジ協会の活動:省エネワークショップや認定制度について
3)今後の課題:田舎でもマスツーリズムによる一局集中型によるインパクト、エコという名を使って安易に集客(グリーンウォッシング)、認定制度のハードル等

開催地となったホテルは冷房の効かせすぎ、ペットボトルの水が出てくるなど問題が指摘されましたが、事務局が即対応していました。参加者のホテルもエコロッジとはほど遠く、道のりは遠いとも感じられる会議となりました。
今後この会議はUNWTOに加盟している主催国を毎年移らせての開催を見込んでおり、世界のエコツーリズムの動向と本来の役割を知るには絶好の会議となると思われます。また、この会議後には関心のある人々が集まり、アジア太平洋エコツーリズム協会(APES)を発足させ、環境保護・貧困撲滅・教育・社会インフラ整備等に還元するためにアジア太平洋におけるエコツーリズムに関する情報交換と「がんばっている事業者」が認められる事業へ交付金を出す等の事業を展開する予定です。エコロッジ協会は運営委員としてAPESの活動に今後貢献することになりました。(ま
)
【リンク】
・世界エコツーリズム会議2009
・世界観光機関
2007年にラオスではエコツーリズムフォーラムを開催しましたが、今回の会議はマレーシアで主に開催されていたアジア太平洋エコツーリズム会議(2007年が最終)が成長し国際社会を対象に生まれ変わった会議です。目玉はなんと言ってもUNWTO(世界観光機関)の協力が得られたことでしょう。日本を含む154カ国が加盟している観光分野の世界最大の国際機関で、2003年12月に国際連合の専門機関となりました。エコツーリズムは隙間産業として揶揄されることもありましたが、国連が認める産業となったのです。

UNWTO加盟国の政府代表ら

活気ある全体会議
ラオスの首相をはじめ東南アジア諸国、遠くは中米から観光大臣・政府高官が来訪され、NGO、研究機関、大学(学生)、エコツアー従事者等400名以上の参加があり、メコン川流域を舞台にした世界的なエコツーリズムへの熱意を感じました。日本からはエコロッジ協会が講演し、その他京都大学、JICAからも現地派遣員が出席されました。講演は"Revitalizing Rural Areas: Green and Blue Tourism with hints of sustainability"「田舎の活性化:日本におけるグリーンツーリズムとブルーツーリズムに持続可能性の味付けを」というような題目です。内容は;
1)日本のGT・BTについて:第一次産業従事者のための融資やインストラクター養成制度等
2)エコロッジ協会の活動:省エネワークショップや認定制度について
3)今後の課題:田舎でもマスツーリズムによる一局集中型によるインパクト、エコという名を使って安易に集客(グリーンウォッシング)、認定制度のハードル等

エコロッジ協会はもはやNPOというよりNGO?
開催地となったホテルは冷房の効かせすぎ、ペットボトルの水が出てくるなど問題が指摘されましたが、事務局が即対応していました。参加者のホテルもエコロッジとはほど遠く、道のりは遠いとも感じられる会議となりました。
今後この会議はUNWTOに加盟している主催国を毎年移らせての開催を見込んでおり、世界のエコツーリズムの動向と本来の役割を知るには絶好の会議となると思われます。また、この会議後には関心のある人々が集まり、アジア太平洋エコツーリズム協会(APES)を発足させ、環境保護・貧困撲滅・教育・社会インフラ整備等に還元するためにアジア太平洋におけるエコツーリズムに関する情報交換と「がんばっている事業者」が認められる事業へ交付金を出す等の事業を展開する予定です。エコロッジ協会は運営委員としてAPESの活動に今後貢献することになりました。(ま

【リンク】
・世界エコツーリズム会議2009
・世界観光機関