床は杉の無垢材 [2018年12月26日(Wed)]
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「やっといいの見つかったよ」 とキクチ監督がもってきた1枚の板。 今回床に使用する杉の無垢材です。すべすべー! 価格や品質などの制約のなかで、色々と検討したのですが、木材屋さんが茨城県で扱っている木材を探してきてくれました。 厚みは3センチ。板の後ろ側には3本の切れ目が入っていますが、これは板が反らないようにするためのものです。これだけ厚みがあれば断熱効果もばっちりです。 杉板は、柔らかく空気の入る隙間が多い材質です。ということは、傷もつきやすいのですが、冬に素足で歩いても冷たさがありません。 住まい手の方に大切にしてもらうことで、時間がたつごとに飴色の美しい色に変わっていきます。 3時のおやつの時間に、施工の際のポイントについて議論。 隙間ができることを前提にどれくらいの強さで間隔を詰めていけばいいのか、板がやせたときにビスが見えないようなサイズの検討など、職人さんたちの綿密に打ち合わせています。 自然素材を使うと言うことは、ベニヤを貼り合わせたフローリングなどとは、根本的に異なります。杉板は時間がたてばやせてきます(収縮)し、反ったりして、それが床鳴りの原因にもなります。多くの建築メーカーや施工業者が無垢材を使うのを嫌がるのは、そういった自然素材の性質がクレームにつながるからです。 素材の特徴を個性と捉えるのか、個性を認めず、床鳴りややせることのない素材を求めるのか、によって、こういった素材を使うべきかどうかを決めていく必要があります。 エコアパUでは、なんの躊躇もなく杉の無垢材を選択していますが、賃貸住宅ではほとんど見ることのない選択だと思います。 仕上がりが楽しみです。 |