【お知らせ】区画性事業に伴う花園荘の取り壊しについて [2015年02月23日(Mon)]
エコアパートを大切にしていただいている皆様へ
エコアパPT平田です。 このたび、エコアパートの立つ地域一体が、区画整理実施となり、それに合わせてエコアパート花園荘が取り壊されることになりました。 予定時期は、2016年の春頃ということで、先日、区画整理事務所が説明会を開催したところです。 区画整理につきましては、事前に連絡をいただいておりましたが、WEBでの発信は、説明会を待ってからということで、お知らせは遅くなりました。 東京ドーム14.7個分という超大規模な都市開発は、およそ20年前から始まり、当初10年で終わるといわれた事業は、不況のあおりなどで予算が1/10となり、100年かかるといわれるなど、翻弄されてきました。 新しい街をつくるということは、古い街を壊すことと同義で、火災や洪水などの災害に強い街をつくることは大切ですが、そこに人が住み、つながり、コミュニティを形成していることをどうとらえていけばいいのか、私自身もわかりませんでした。 そのようななか、2006年にこのプロジェクトをスタートさせ、住人の皆さんをはじめ、様々な方との交流を通じ、創造的なコミュニティを生み出す良質なストックとして、様々なドラマを生み出してきました。 たくさんの方や鳥や虫や植物が花園荘を訪れ、笑い、食べ、飲み、子どもが生まれたり、ピザ釜ができたり、日常生活に彩りを与えてくれました。 建物自体は、住人の皆さんが大切にしていただき、また少し前には外壁塗装をし直すなどのメンテナンスにも気を遣い、50年・100年でも経年美化していくような状態です。あと10年は区画整理が進まないだろう、なんなら進まなくてもいいんではないかと思っていただけに、とてもショックでした。 なにより、家族のように長い年月を共に過ごし、人生の価値を高めてくれた皆さんと離れてしまうことが、なによりもさみしく、心の喪失感を埋められずにいます。 残された時間が明らかになった今、このプロジェクトが果たした役割や価値を振り返ると同時に、お世話になった皆様との時間を大切に過ごしたいと思います。 また、社会状況変化を踏まえ、今後どのような展開がありうるのか、前向きな展開ができるようじっくりと考えたいと思います。 花園荘は、そのような状況にもかかわらず、来るべき春を迎え入れる準備をしています。これから芽を出し、ブラックベリーを実らせ、グリーンカーテンを茂らせ、たくさんの野菜や果実を実らす、いつもどおりの1年を向かえます。 そのような日常のなにげないできごとをこれからも大切にしたいと思います。ぜひまた遊びに来てください。 以上、お知らせでした。 |