叶えたい夢は・・・ [2006年11月16日(Thu)]
CANPANブログ大賞2006でのパネルディスカッションでのこと。
コーディネーターの久米さんから 「ブログを通じて叶えたい夢は?できるだけ大きい夢を教えてください」 という問いがありました。 チャイルドケモハウスさんが 「ブログで8億円集めたい。そのお金で小児がんの子どもたちとその家族が家のように過ごせる施設をつくりたい!」 ときっぱりと宣言し、会場はどよめくも、共感と賛同の嵐となりました。 続いて、佐多岬ウォータージュニアさんが 「教育改革をしたい!」 とこれまた痛快な夢を披露していただきました。 「それじゃあ、エコアパート平田さんは?」 と久米さんに聞かれ、 「公共交通が発達すれば自動車が少なくなるので、駐車場の代わりに畑付きが賃貸アパートの標準になるような新しい市場を作りたい」 と、みなさんに負けじと大きく出て、みなさんにあたたかい拍手をいただいたものの、「叶えたい夢」なんて実はあまり考えていませんでした。 昨晩、布団に入りながら 「ふたりともとっても輝いていて、かっこよかったなぁ」 と思い、励まされたと同時に、 「私もこの機会に思い切り宣言してみたい」 という衝動に駆られ、昨晩改めて考えましたので、ここで平田が勝手に発表します。 このブログを通じて実現したいことは、大きな順から3点。 1、2050年にすべての住宅がエコ建築となり、この物件がそのスタンダードモデルのとなること 専門家の予測では2050年に地球の気温が1〜3度上昇し、世界のGDPが2割減少、1億人以上が住居地移動を余儀なくされると言われています。私達先進国の環境負荷を現在の1/8程度に抑えないと、不況・貧困・災害といった負の連鎖が加速し、私たちの社会自体が持続できなくなると予測する人もいます。経済と環境のバランスを考えつつも、かなり斬新な取り組みを、経済・政治・教育の中で実現しなければならないし、例えばアパートビジネスでそれができることを証明したいと思っています。 現在提供しようとしているエコ住宅は、建築木材の地産地消・リユース可能な躯体設計・食料の地産地消・エネルギーの自給など、あらゆるプロセスで環境負荷軽減と循環の視点が盛り込まれており、これが「当たり前」の社会にできるよう情報開示をしていきたいです。 2、「賃貸でエコ物件」という新しい市場を作ること 「家を自分で建てる時期ではないが、エコな暮らしがしたい」 「化学物質などの危険から子供を守りたい」 というニーズは確実にありますが、とくに都市部では「自分で家を建てるか」「田舎暮らしをするか」といった極端な選択肢しかなく、ニーズを受け止める市場がありません。しかし畑付き賃貸という発想は、ニーズを汲み取る新しい市場として「コロンブスの卵」的な存在になるかもしれません。この市場はまた「住まい手」という立場から公益性について意思表明する市場でもあり、環境教育(ESD)やCSRなどとリンクして相乗効果を発揮する可能性を秘めていると思います。 3、「エコアパ本」を出版して「私もやってみよう」と言う人を増やすこと 今回のプロジェクトは、建物のことだけにとどまらず、環境の話、コミュニティガーデンの話、パーマカルチャーの話など、背景に膨大なストーリーを抱えています。リアルタイムで壁を乗り越えていくブログも良いですが、エコアパートが完成したら、プロジェクトと背景の因果関係について、じっくりと手にとって読んでいただきたいという思いがあります(そのためにはもっとみなさんに「愛されるようなブログ」にしていかないとなあ)。 以上3点がこのプロジェクトおよびブログを通じて実現したい夢です。 はー、なんかスッキリしますね、こういうのは! 夢に手が届くよう、これからもがんばります。 追伸: みなさんの叶えたい夢はなんですか? |