エコアパを振り返るその5-住環境 [2015年05月11日(Mon)]
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エコアパPT平田です。
エコアパートプロジェクトを振り返るその5をお伝えします。 エコアパの住環境はどうだったでしょうか? エコアパは、パッシブソーラーという考え方をもとに、なるべく自然の摂理をいかして快適な住環境をつくることをめざしました。 また、木材は、奥多摩の無垢材を活用したり、屋根にはそよ風を搭載したりと、コストとのバラスを試行錯誤しながら、いくつか特徴的な材料や技術を用いています。 効果としては冬が特にてきめんで、真冬でも14度以下に下がることはなく、晴れると暑くて窓を開けないといけないくらいとのこと。とくに真ん中の2世帯の熱効率は良いようです。 逆に夏の暑さ対策はイマイチで、真夏の1ヶ月はエアコンが必要です。 現在の住宅は驚くスピードで技術革新が進んでいて、例えば2007年当時に採用したサッシと現在のサッシではかなり性能が異なるようです。 それでもエコアパの住環境は見劣りしないレベルにあると思います。住まい手の皆さんの家族構成にもよりますが、冬1ヶ月の電気代が3000円かからないということもあり、驚きの省エネです。 また、湿度調整がかなり優秀なようで、建物にとっては良くないのかもしれませんが、無垢材や壁が調質作用をはたしていたようです。 無垢材を使っているので、いまでも木の香りがしていて気持ちがいいです。 その一方で懸念の杉の無垢床ですが、やはり傷は相当あります。色も飴色になっていて、だいぶなじんでいます。ただ、冬はあたたかく、夏はひんやりしているのは、杉材ならではで、杉床がよくなかった、という声は、少なくとも住人の皆さんからは聞かれませんでした。 入居者が入れ替わる際に、傷ついた床がどう評価されるのかが、ポイントのひとつでしたが、2回の入れ替わりでは、聞くことがありませんでした。事前に現場を見ていただき、説明もしますが、トータルで判断して「特に問題は感じない」という結果でした。年がたつごとに味わいが出るという「経年美化」を狙っていたのですが、それが本当に狙い通りだったのかどうかは、もう10年くらいたたないとわからないところです。 1階の土間スペースですが、温度調節の場としては機能したものの、部屋の面積が狭いこともあって、キッチンとフラットにしてしまい、全体空間とした方が良いのでは、という意見も聞かれました。 窓の配置による南北の風通しはとても有効でした。その一方で、天窓は開けっ放しにして雨が入ってしまうからと、あまり活用されていないようでした。 そよ風については、相当威力を発揮しているようですが、このサブシステムの恐ろしいところは、当たり前すぎて存在感がないところです。 太陽光発電の制度が整ってきたこともあり、一般住宅においては、そよ風設置の優位性は当時ほどではないようにも思いますが、賃貸住宅においては導入コストやメンテナンスの点で優位性はありそうです。難点は、6月頃にモーターが排気か、取り込みかで悩むこと、風が吹くとダンパーがバンバン音がすること、春の花粉が舞ってしまうなど、住まい手の皆さんのほうが使い慣れていて、細かいコメントをいただきました。 |



