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エコアパを振り返るその4-畑は機能したか? [2015年04月08日(Wed)]
今回は、エコアパートの畑について振り返ります。
このプロジェクトは、都会に濃的ライフを入れ込むと、暮らしはどう変わるのか、という視点から畑を中心に進めてきました。
台所に立てば大きな窓越しに畑が見え、玄関から4メートルのアプローチで、家を出入りするたびに畑の状況が見ることができるというように、生活動線の中心に畑を配置しています。
この圧倒的な開放感は、特に外からやってくるお客さんからは大絶賛でした。
一方で、プライバシーが保てない、ドリフのセットのような長屋の面も・・・、汗。
カーテンをするなど、それぞれ工夫して対応しました。

また、4世帯の畑は一列に並んでいて、畑を見ていると自然とご近所同士の畑トークが展開されるようにもなっています。
5月の連休前後になると、土づくりから夏野菜の苗植えが定番となりました。
また7月になると、竹のフェンス一面にブラックベリーがたわわに実り、ジャムにしたり、冷凍して保存したりするのも恒例となりました。
子どもたちは、ブラックベリーを指で触って、熟すころを見極めるという、昭和の子供みたいな技を身につけました。スーパーではやってはいけません。

畑の使い方はみなさんおおらかで個性的です。クローバーで地面を覆って乾燥を防いだり、数種類のトマトを育てたり、かわったハーブを育てたり。
2年ごとに抽選のある市民農園などでは、狭いスペースにびっしりと野菜を植えて、風とおしが悪くて虫が発生したりしていますが、そういうせわしなさがないのがエコアパの特徴です。
また、16uの小さな菜園ですが、仕事をしたり、子育てをしながら、1年間面倒をみるのはなかなか大変なようです。
ご両親や友人、ときには大家のパパさんテル子さんが、手伝う風景も時折見られました。
エコアパート周辺は決して緑が多き空間とは言えませんが、生活動線部分は畑がありますので、緑がたくさんある感覚に陥ります。
あらためて配置や動線を考えることは重要でした。

窓を開けたら90センチ先が畑!
このレイアウトは実は土地制約のある都市部では難しいのですが、この価値は絶大なものがあったようです。
四季の移り変わりや、雨が降ったり温かくなったり寒むなったり、陽の角度が変わったり、といった変化に、都会の暮らしは鈍感です。
そんなとき、畑の植物たちが、芽を出したり、虫が飛んだり、蚊が出たり、果実が熟したりと、様々なシグナルを送ってくれることで、四季とのつながりをつくってくれました。

企画当時、「場外乱闘する仕掛け」がメインのテーマでした。
家に閉じこもっていないで、外に出ていくライフスタイル。
畑は、住まい手の意識を外に向けてくれる重要な役割を果たしてくれました。
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