エコアパを振り返るその3-コミュニティづくりのためにしたこと、しなかったこと [2015年04月01日(Wed)]
|
前回に続き、コミュニティについてです。
アパート経営の方法にコミュニティ形成の手法を取り込む。 これがエコアパのモデルです。 これによって、住民間に交流が生まれ、コミュニティ機能が付加価値となり、長くいることがメリットとなり、結果空室率が減り、安定的経営ができる。 そしてコミュニティ形成の入り口が畑であり、都会のエコライフだったというものです。 今後、日本では人口と住宅のアンバランスがさらに広がりますが、コミュニティ機能を備えらえることは、きわめて重要な差別化ポイントの一つになります。 住まい手の考え方は多様ですが、似たような価値観や考え方のひととつながりをもつというコミュニティに対するニーズは、現在爆発的に増えていて、それはバーチャルな環境だけでなく、住まいにとっても似たような傾向があると思われます。 エコアパートではコミュニティ形成のためにやったこと、やらなかったことがありました 【やったこと】 ・ブログでの情報発信(入居者募集含む) ・ちょっとしたおすそわけ(おかしなどご近所からのもらいもの) ・ちょっとしたおせっかい(掘ってきたタケノコを玄関にぶら下げる等) ・季節イベント(ブドウ袋掛け、マーマレードづくり、干し柿づくり、キウイ狩り) ・ピザ窯づくり ・年に3~4回のエコアパランチ・新年会等、 ・年に1回のハナゾノ・フェス 【やらなかったこと】 ・不動産屋さんへの入居者募集依頼 ・不動産管理会社への依頼 ・入居者の入替り時の床など補修(掃除とワックスのみ) このように、入居者の皆さんへのサポートに力点を置いているのに比較して、入居や管理等への力点は外部の力を借りていません。 それが可能だったのは、会社を退職したパパさんがいて、建物の管理人の範疇を超えたコーディネーターとして、かなりの時間と労力をかけたからです。 これは結果論ですが、入居者募集をブログに絞ったことは、 「畑付ライフに関心がある!」 というテーマを絞った層に情報が届くことになりました。そしてそれはコミュニティ形成の最初の入り口をとても作りやすいものにしてくれました。 また、ブログが持つアーカイブ機能は、新しくコミュニティに参画する入居者の情報収集機能を果たし、また、ステークホルダーとの接点としての役割を果たしました。 最近は、シェアハウスなどもテーマ型多く「難関大学受験シェアハウス」や「起業家シェアハウス」などもあると、先日打ち合わせで聞きました。 似たような関心を持つ隣人が集まると、コミュニティが生まれやすいということかもしれません。 ただ、コミュニティは生き物のように変化・成長しますので、それらを許容し、新しい展開を促していくことも求められます。 エコアパのコミュニティ形成でもう一つ重要だったのは「適度に開き、適度に閉じる」という調整弁の機能を持たせることです。 コミュニティのメンバーが固定化してしまうと活力が失われ、開かれすぎたり変わりすぎたりすると、疲れたり、オーナーシップが失われていきます。 エコアパでは大学の先生から、下町の大工さんまで、バラエティに富んだキャストがいましたので、飽きることはありませんでしたが、それ以外にメディア対応などが重なると疲れてしまうことが少しありました。 そういった際に、状況を見つつ、場を閉じぎみにしたり、開いてみたり、といった調整を、みなが感度を働かせつつ、住まい手以外のステークホルダーを、まさにディズニーランドのキャストのようにコミュニティとのメンバーとして受け入れている機能に、特徴がありました。 |



