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「買ってくる」木材ではなく [2006年12月02日(Sat)]
ビオフォルム 山田です。

平田さんは大事なことに気づいてしまいましたね。
昨今の木の家ブームは、表面的にはそれ自体なかなか歓迎すべきことかもしれません。
しかしながら、ただ木を使って家をたてて、しかもいまはやりの国産材を使えばいいじゃないか、というわけにはなかなか簡単にはいかないのです。

木の素材生産の現場が今どうなっているのか、その詳しい内容は浜田さんの著書のなかにも詳しく書かれていると思いますので、ここでは詳細はのべませんが、とにかく日本全国のほとんど山の運営は存亡の危機にあるのは確かです。
それは外材による材価の低迷によって、持続的な経営ができない、ということもあるし、また林業を担う人材も高齢化がすすみ、跡継ぎがいない、という切迫した事情もあります。
そうした事情や、実際山でどんな木が切り倒され、それがどんな経路を経て、どんな状況で家造りの現場までとどいているかは一般の方々にはわからないのです。

だから「木の家」とはいっても結局「買ってくる家」にならざるを得ない。やはりできるだけ「安い」木の家を手に入れたい、という価格競争の中での議論になりがちなのです。

全国の木材生産の現場で「合理化」と称して大きな製材機を購入し、大量に製材できる施設を設備投資しているようです。そのことにより、安い材を早く市場に出すことが木材生産の生きる道、と考えているようです。
だけど、そうすることにより「競争相手」もまた同じような合理化をしています。合理化、ということでいえば海外の森林生産の場もそうしているのです。つまり世界市場を相手にグローバル経済のなかで「戦わなければ」ならないのです。これで果たして「勝てる」のでしょうか?

我々はもっと違う目線にたって、勝ち負けではない第3の道を模索しなければならないのではないでしょうか?
木の家が環境にいい、近くの山の木は地産地消でいい。それは頭では理解できても、自然素材としての山でどんな人がどんな事情でどのようにその素材を運び出しているのか、というところまでは「つながり感」をもてていません。
現代はコミュニティ再生の時代だと思います。
家造りもまた山と素材生産者と造り手と住まい手が「つながる」ことでお互いを理解しながらつくる仕組みが必要だと思います。

そんなことで先週も東京の西のほう、多摩の山々がはじまるところに浜中材木店さんをたずねました。浜中さんは「東京の木で家を造る会」にも参加されていて、会の仕事の木材生産を一手に引き受けています。

平田さんがすでにひとつレポートを書かれていますが、さて、どんな印象を持たれたのか。
浜中さんの材だったらなにがあっても使ってみたい、となりましたかどうか。
少なくとも、木材を「買ってくるもの」以上のものに見ることが出来たのではないかな、と思っています。
平田さんのご報告を待ちたいと思います。

追記:木材生産の場と我々との「つながり」については木の家ネットのHPの赤堀楠雄さんの「林材レポート」に詳しいです。併せてご覧下さい。
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