欧州電子商取引&トラストマーク
[2009年05月29日(Fri)]
こんにちは、国際担当Tです。
今日もEUの動向について。
先週書いた2008年度EU域内の電子商取引についての報告書が
こちらに詳しく載っています。
『COMMISSION STAFF WORKING DOCUMENT Report on cross-border e-commerce in the EU』
先週のブログと重なりますが、消費者、電子商取引の事業者とも、安価な配送方法や安心して利用できる決済手段、自国内それとも相手国内の法が適応されるのかなどが、EU域内での越境取引の成長を妨げている要因として挙げられていました。
なかには、事業者側から自国以外の発送を断られるケースもあるそうです。ECC-Netの統計によると、電子商取引に関する相談2523件のうち、販売を断られたという相談は、60件(約2.3%)あったそうです。
その他に、一部のECCから、EU内でよく知られているトラストマークや電子商取引のラベルの欠如が起因しているのでは、という指摘もあったそうです。2006年に欧州、北米、アジアを中心にオンライン・トラストマーク機関を調査しましたが、欧州ではトラストマークの普及が、調査以降あまり進んでいないようです。欧州のトラストマークについて検索して見ましたが、あまり変わっていないようですし、ヒットするのは、5-6年以上前のものが多かったです。
EUが立ち上げた「Online Consumer Education」というサイトでは、国ごとに、消費者保護法やトラブルに遭った時の苦情を申し立てる方法など、掲載されています。自分自身がどういったタイプの消費者か、判定するクイズもあります。
やってみましたら、『用心深い消費者』と出ました
ECネットワークで勉強させて頂いているお陰ですね〜。
EUではこういったサイトを設けるなど、消費者に対する情報をたくさん発信しています。越境取引の成長を促進するには、こうした取り組みの他に、やはりロジスティックなど実用面の改善が必須なのが、よく分かりました。
以前トラストマークの調査で参考にした欧州のトラストマークについての調査結果「E-Commerce Trustmarks in Europe -an overview and comparison of Trustmarks in the European Union, Iceland and Norway」の中では、欧州単一のトラストマーク構想を検討すべきではないか、ということも書いてありましたが、そういった動きはどうも出ていないようです。想像するに、2000年以降各国でオンライントラストマークが立ち上がり、その数年後にはどこの地域でもトラストマーク機関同士の連携の動きがあったよう・・・。でも、その連携が続いているのはATAだけのようです。
イギリスのトラストマーク機関TrustUKは閉鎖してしまいましたし、2年前からトラストマーク自体あまり浸透していないのか、成長している機関もあるのか、欧州の各トラストマーク機関の“その後”をまたちょっと調べてみたくなりました。
では、また。
今日もEUの動向について。
先週書いた2008年度EU域内の電子商取引についての報告書が
こちらに詳しく載っています。
『COMMISSION STAFF WORKING DOCUMENT Report on cross-border e-commerce in the EU』
先週のブログと重なりますが、消費者、電子商取引の事業者とも、安価な配送方法や安心して利用できる決済手段、自国内それとも相手国内の法が適応されるのかなどが、EU域内での越境取引の成長を妨げている要因として挙げられていました。
なかには、事業者側から自国以外の発送を断られるケースもあるそうです。ECC-Netの統計によると、電子商取引に関する相談2523件のうち、販売を断られたという相談は、60件(約2.3%)あったそうです。
その他に、一部のECCから、EU内でよく知られているトラストマークや電子商取引のラベルの欠如が起因しているのでは、という指摘もあったそうです。2006年に欧州、北米、アジアを中心にオンライン・トラストマーク機関を調査しましたが、欧州ではトラストマークの普及が、調査以降あまり進んでいないようです。欧州のトラストマークについて検索して見ましたが、あまり変わっていないようですし、ヒットするのは、5-6年以上前のものが多かったです。
EUが立ち上げた「Online Consumer Education」というサイトでは、国ごとに、消費者保護法やトラブルに遭った時の苦情を申し立てる方法など、掲載されています。自分自身がどういったタイプの消費者か、判定するクイズもあります。
やってみましたら、『用心深い消費者』と出ました
ECネットワークで勉強させて頂いているお陰ですね〜。
EUではこういったサイトを設けるなど、消費者に対する情報をたくさん発信しています。越境取引の成長を促進するには、こうした取り組みの他に、やはりロジスティックなど実用面の改善が必須なのが、よく分かりました。
以前トラストマークの調査で参考にした欧州のトラストマークについての調査結果「E-Commerce Trustmarks in Europe -an overview and comparison of Trustmarks in the European Union, Iceland and Norway」の中では、欧州単一のトラストマーク構想を検討すべきではないか、ということも書いてありましたが、そういった動きはどうも出ていないようです。想像するに、2000年以降各国でオンライントラストマークが立ち上がり、その数年後にはどこの地域でもトラストマーク機関同士の連携の動きがあったよう・・・。でも、その連携が続いているのはATAだけのようです。
イギリスのトラストマーク機関TrustUKは閉鎖してしまいましたし、2年前からトラストマーク自体あまり浸透していないのか、成長している機関もあるのか、欧州の各トラストマーク機関の“その後”をまたちょっと調べてみたくなりました。
では、また。