潰れないのはさおだけ屋だけじゃない
[2007年11月21日(Wed)]
どうも、相談担当です。
わが家にはもうすぐ1歳になる犬がいます。チワワのはずですが現在体重約5キロ。この間獣医に連れて行ったら、何も言わずカルテに「パピヨン♀」と書かれたので、「ああ、やはりチワワに見えないのですね・・」と凹んだのですが、でもかわいい奴です。
でもペットは生きている以上、いつかは死にますから、死んだときに長年連れ添ったペットを大事に天国に送ってあげたい、と思うのは飼い主として当然のことと思います。
最近、問題になっているのは、ペットの火葬業者とのトラブルです。インターネットなどの広告を見て申込むと、焼却炉を載せたトラックが来て、その場で火葬します。
だけど、「広告にある方法じゃあ、骨が残らない」とか何とか言って、次々オプションをつけさせ、作業を始めてから、広告にある値段とは明らかに異なる高額な請求をします。
揉めると「じゃあ骨を返さない」とか「生焼けで返す」とすごみ、仕方なく支払うというケースです。毎日JPの記事にも取り上げられています。
後から広告とは明らかに異なる料金や代金をとることで、トラブルになるケースは他にも多々あります。
例えば、下水が詰まったとか溢れかえったとかで、自分でどうしようもないからすぐに来てくれる業者を探して呼ぶと、料金を提示しないまま作業を始めて、後から想像していなかったような高額請求をされるとか、また引越や不用品の片付けを申込んで、作業が終わってから、ビックリ価格を請求されたり。
大体、不用品やごみの処分に関しては、仮に業者が古物商持っていたとしても、まだその不用品を消費者から無料で引き取ったり買い取ったりするのであればいいですが、そもそも清掃事業を管轄する各自治体に無断で、消費者から金とって処分するのはマズいのではないかと。
いずれも見積もりをきちんと出さず、作業を始めてから請求をするので、支払わざるを得ない状況を作り出します。リピートの必要が無い業種に多いかと思います。
広告は投げ込みチラシやインターネットのことが多く、また街頭の巡回トラックが拡声器で呼び込むケースもあります。
巡回トラックといえば、さおだけ屋なんかは最近話題ですね。「2本で1,000円」とか言って、実際は「竹ではなくステンレスがいい」とか言っておもむろに切り出して、果ては「物干し台もどうぞ」なんて言って、最終的に何万円も請求するわけです。
さて、こんなケースの場合は、トラックの呼びかけに応じて、自ら自宅に業者を招き入れていたとしても、訪問販売としてクーリングオフ可能なケースも多くあります。
なぜなら、「2本で1,000円」という広告で、本当に「2本で1,000円」の商品を買えば訪問販売に該当しませんが、実際は別の商品を強引に勧誘されるわけで、思い切り契約に不意打ち性があるからですね。
ちょっと前に流行った「格安ミシン1万円」というチラシ見て、電話で申込むと「ご自宅に説明に伺います」といって消費者の自宅を訊ね、「1万円のはすぐに壊れる」と言って、最終的に30万円ぐらいするミシンを売りつける商法があったのですが、これは一見、通信販売にも見えますが、立派に訪問販売に該当します。1万円のミシンなんて最初から売る気が無いんですから。
それにもかかわらず、さおだけ屋のケースは、被害に遭ってから相談にこられても実は非常に困る場合があります。大体、消費者は取引の際に領収書を含め、何も貰ってことが多いので、事業者の連絡先が一切分からないからです。
「同棲中の彼女が勝手にさおだけ屋で買ってしまった」といって相談してきた若いお兄さんの場合、連絡先は分からなかったのですが、彼女はトラックのナンバーを控えていました。じゃあ陸運局に行ってトラック所有者を調べてみたら、といいますが、「もう彼女には二度とこんなことはするな、ときつく叱りました」とのこと。
でもねえ、彼女だって彼氏のために洗濯して、その洗濯物を干すために買おうと思ったんじゃあないかな、女1人でさおだけなんて早々買って帰れないから、仕方なく、たまたまそこで買ってしまったんじゃあないかなあ、と余計なお世話でフォローしてしまいます。トラブルを超えて若い愛は育まれるんですからね。
なんて偉そうなことを言いつつ、実は、今の自宅で使用しているさおだけも、この手の巡回トラックのさおだけ屋で買ったものです。「2本で1,000円」といっていましたが、支払ったのは当時で6千円でしたね。もちろん業者の連絡先は知らされなかったです。たまたま一緒にいた母親がトラックを呼び止めたものでしたが、まあ、ステンレス製なので、7年経った今でも全く問題なく使用できていますので許すことにしますか。