これからのネット取引を考える ＥＣネットワーク

オンラインゲームというものがあります。
ひたすら標的を撃ったり、スポーツや囲碁をしたり、
というのもありますが、仮想世界の中で、
自分の分身（アバターと言うらしい）が活躍する
ロールプレイ型、しかも同時にたくさんのユーザーが
お互いにコミュニケーションを取りながら遊べる、
MMORPG（Massively Multiplayer Online Role-Playing Game）
というタイプのものに人気が集まっているようです。

例えばファイナル・ファンタジー、と言えば、さすがに
聞いたことがありますね（私はやったことないけど）。
息子達の世代では、韓国から来たラグナロクオンラインや
リネージュもポピュラーです。

ECネットワークには、これらオンラインゲームにまつわる
相談も時折寄せられますが、それについては、
そのうち（気が向いたら）相談担当が書いてくれるでしょう。

何度かご紹介している「電子商取引等に関する準則」では、
何年か前から、オンラインゲームを新たな論点として
取り上げるかどうか、議論されてきました。

でもまあ、トラブルといっても、ゲーム・ユーザーだけの
閉じた世界で、現実社会（？）へのインパクトはまだそれほど
ないだろう、という認識の下、見送られてきた経緯があります。

が、今年度は、セカンドライフなども含め、ゲームだけではなく、
仮想空間一般での法的問題として取り上げてみようか、
ということになりました。

ゲーム内だけで使えるアイテムをゲーム外で売買する、
RMT（リアルマネートレード）の問題がよく言われていますが、
実は何がどう問題なのかよくわかっていませんでした。

いろいろお話を伺ううちに、背景にあるのは、
仮想空間でのキャラクターに対するユーザーの
「権利」とは何か、ということだとわかってきましたが、
国によって事情も異なるようですし、きれいに整理されるには
まだまだなのかな・・・と感じています。