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にせラブストーリー(第七話) [2008年07月16日(Wed)]
どうも、相談担当です。

また新規のお話を1つ。

彼女は20代半ば、いわゆるOLだということです。
はじめて会った彼女は、黒く長い髪で色が白く、大きな瞳と小さくて薄い唇、そして黒いゴスロリ調の服を着ていました。ほとんどお人形さんの世界ですが、ともかくとても綺麗な人でした。
高額な宝石アクセサリーの契約を3つもしていて、とても支払いが出来ないということでした。

「詳しく聞かせてください」
「初めは出会い系サイト、というか単にメル友探すようなところで知りあって、何度かやり取りしていたんですが、そのうちその人から『自分、宝石のデザインしているから見に来ない?』と誘われたんです」

・・何だかもうヤバイ感じがプンプンしてきます。

「担当者は男の人で、お店というか事務所のようなところでしたが、ダイヤのネックレスを4〜5本持ってきて、どれも自分がデザインした物だよって、どれが好き?って聞かれて・・」
「その中から1つ選んだら、すごく似合うから着けてあげる、って」

もう典型的なパターンです。悲しいですが、もう話の流れが大方予想がついてしまいます。

「そこで契約してしまったわけですか?」
「はい、70万円ぐらいでローンを組めばいいと説明されて」
「断らなかったのですか?」
「特に・・その担当者も、何だかいい人だったので」

持参しているというので、その宝石を見せてもらいました。ダイヤのネックレスでしたが、真ん中に小さなダイヤが1つ、その周りに波のようなにくねった飾りが1つ付いているだけの物でした。わたしはあくまで素人のため、これが『自分がデザインした』と胸を張っていえる代物なのか判断が出来ません。

「他に出されたネックレスも、大体これに似たようなデザインだったのですか」
「そうですね、単に立て爪のダイヤが1個だけのデザインもありました」

ああ、そう。でも宝飾ブランドでも無いのに、立て爪のダイヤが1個だけのデザインなんか、果たして市場で価値があるものなのでしょうか。

「他にも契約があるんですよね」
「はい、全て同じ担当者から契約しました」
「その担当者とはどのぐらいやり取りしていたのですか」
「半年ぐらい、普段はメールやり取りしたり、時々仕事帰りに待ち合わせして、食事にも行ったりしました」
「へえ、まるでデートですね、食事の時はどんな物を食べるのですか」
「餃子とか」

あ、話が脱線してしまいました。でも、こんなゴスロリ調の綺麗な彼女が餃子食べる姿がいまいち想像できない・・。
話を元に戻すと、既に3つの契約で全て信販会社のローン、しかも3つとも信販会社が違っています。総額200万円近くになっています。月収を聞くと、さぞかし負担となっているであろう返済額でした。

「もう支払いが出来ないんです、これ以上、もっと契約させられるかもしれないと思うと、それも恐いです」
「信販会社が3つとも違うのはどうしてかしら?」
「3回目の契約は、過去の2社では審査が通らなかったみたいです、審査が通った信販を使いました」

「それでは解約したいということでいいのですね」
「はい、でもわたしが解約したいって言ったら、担当の彼に分かりますよね」
「もちろんです」
「それは仕方ないことなんですよね・・」

彼女は、何だかすごく躊躇っていました。毎月のローンの支払いが厳しいから解約したい、でも彼と別れるのはつらい、といったところでしょうか。これは説教モードにスイッチ入れて、彼女に現実を見つめさせなければなりません。

「あのね、もう分かっていると思うけど、彼はあなたが目当てではないの、あくまであなたのお財布が目当てなの、だから契約が取れるだけ取って、それであなたがもうどこの信販会社からも相手にされなくなったら、もうそれで彼にとって見ればあなたの役目はおしまい、関係は終わるんですよ、食事行くこととか、これでもうみんなおしまい、いいですね」
「はい・・」
「大丈夫ね?でも、あなたもそのことを、ここに相談に来ようと思った時から、本当はもう分かっているはずですよね」
「はい・・」

彼女は大きな目から、ぼろぼろと涙をこぼしました。でも、ここではあえて非情に接します。

「解約を決めた以上、ここから先は、もう彼とは連絡を取ったりしないでくださいね」
「はい、大丈夫です」

彼女は泣きながら、わたしとそう約束したはずだったのに!

次週に続く。
Posted by 相談担当H at 15:59 | 相談担当H | この記事のURL | トラックバック(0)
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