にせラブストーリー(第壱話)
[2008年06月04日(Wed)]
どうも、相談担当です。
世に悪質商法的なものは本当に呆れるほどたくさんあるのですが、中でも男女間の恋愛感情を利用して契約を結ばせるような方法を、デート商法と呼んでいます。
デート商法は、電話やメールで呼び出しを受けて勧誘されるアポイントメントメント、街で声かけられるキャッチセールス、マルチ商法に多く見られる手口です。
何せ、相手との恋愛感情に浸っている時は喜んで契約しているものですから、クーリングオフ期間内にはなかなか目が覚めない、また、やっとその夢から覚めた時に解約や取消を申し出ても、「強引な勧誘はしていない」と言われる場合もあります。契約した本人の精神的ダメージも大きいです。
わたし個人の中では、世の悪質商法と呼ばれる中でも、このデート商法の被害を割合多く見てきていたように思います。そこではさまざまなドラマがありましたが、テレビの恋愛ドラマはフィクションで済んでも、わたしが相談の中で見ている恋愛ドラマは全てノンフィクションです。でも、ニセモノであることは同じかもしれませんね。
彼女は当時、30歳代前半で離婚歴有、幼稚園の子供がいて、夕方、子供を迎えに行くまで働ける大手企業の社員食堂で働いているということでした。
「職場に行き来する時に通るSデパートの前でアンケート取っていた男性のKさんに声かけられたんです、それで事務所のようなところについていったら、そこで、似合うからと結構強引に勧められて、ダイヤのネックレスを80万円で契約しました」
「販売目的であることはアンケートの時点は言われなかったんですね、事務所ではどんな勧誘をされたのですか」
「ともかくすごく良い商品だって勧められて、途中Tさんという女性も出てきて、その人が本当に強引でした」
「どんな風に強引だったんですか」
「トイレに行こうとしたら『逃げるんじゃないの』って言われて付いてくるし、わたし母子家庭でお金が無いから払えないといったら、『今の仕事じゃなくて水商売で働けばいいじゃん』と言われて離してくれないんです」
「それはちょっと酷いですね」
「だから解約したいんです、ローン組んでいるんですが、もう払えないし」
既に契約から数ヶ月経過していましたが、事業者には経緯を記した取り消し通知と、ローンを組んでいる信販会社には、支払いの停止の抗弁書と事業者に出した通知をそのままコピーして送りました。
信販会社とのクレジット契約には、信販会社と直接加盟店契約をしている別の事業者の記載があります。彼女が契約した先は、この加盟店契約している事業者の取次店です。なお、この取次店や枝番については、経済産業省のいわゆる515通達で禁止されています。
わたしは信販会社がいる場合、先ずは信販会社から先にお話をすることが多いです。
「抗弁書、届いていますか」
「はい、書面は読みました、はあ、『水商売で働け』ですか・・、すごいねこれ本当ですか?、ちょっとこちらでも検討します、あ、抗弁ですよね、そちらさんが今後間に入るんですよね、はい、請求は止めときます」
「こちらで事業者さんともお話しますので、今後とも宜しくお願いします」
信販会社の感触は良かったので、早速事業者にも連絡を取ります。社長というI氏が出てきました。電話の感じからみても多分20歳台でしょう。
「検討していただけましたか」
「あのねー、ウチはこんなことはしていませんよ、手紙見てとりあえずTに確認しましたがね、この人のいうようなことは一切言ってないと言ってます、ましてトイレについていったり水商売行けなんて、ウソです、こんなことを言われちゃあ、とても解約なんかできませんよ」
「絶対そんなことは無かったと言うんですね」
「ありません」
でも、彼女に確認してみると、
「本当です、確かに水商売に行けといわれました」
と言います。
早くも真っ向から主張が対立しています。さあ、どうしたものか。
その数日後、I氏がとんでもない剣幕でわたしのところに電話をしてきました。
次週に続く。(あら、まだラブストーリーになっていませんね)
世に悪質商法的なものは本当に呆れるほどたくさんあるのですが、中でも男女間の恋愛感情を利用して契約を結ばせるような方法を、デート商法と呼んでいます。
デート商法は、電話やメールで呼び出しを受けて勧誘されるアポイントメントメント、街で声かけられるキャッチセールス、マルチ商法に多く見られる手口です。
何せ、相手との恋愛感情に浸っている時は喜んで契約しているものですから、クーリングオフ期間内にはなかなか目が覚めない、また、やっとその夢から覚めた時に解約や取消を申し出ても、「強引な勧誘はしていない」と言われる場合もあります。契約した本人の精神的ダメージも大きいです。
わたし個人の中では、世の悪質商法と呼ばれる中でも、このデート商法の被害を割合多く見てきていたように思います。そこではさまざまなドラマがありましたが、テレビの恋愛ドラマはフィクションで済んでも、わたしが相談の中で見ている恋愛ドラマは全てノンフィクションです。でも、ニセモノであることは同じかもしれませんね。
彼女は当時、30歳代前半で離婚歴有、幼稚園の子供がいて、夕方、子供を迎えに行くまで働ける大手企業の社員食堂で働いているということでした。
「職場に行き来する時に通るSデパートの前でアンケート取っていた男性のKさんに声かけられたんです、それで事務所のようなところについていったら、そこで、似合うからと結構強引に勧められて、ダイヤのネックレスを80万円で契約しました」
「販売目的であることはアンケートの時点は言われなかったんですね、事務所ではどんな勧誘をされたのですか」
「ともかくすごく良い商品だって勧められて、途中Tさんという女性も出てきて、その人が本当に強引でした」
「どんな風に強引だったんですか」
「トイレに行こうとしたら『逃げるんじゃないの』って言われて付いてくるし、わたし母子家庭でお金が無いから払えないといったら、『今の仕事じゃなくて水商売で働けばいいじゃん』と言われて離してくれないんです」
「それはちょっと酷いですね」
「だから解約したいんです、ローン組んでいるんですが、もう払えないし」
既に契約から数ヶ月経過していましたが、事業者には経緯を記した取り消し通知と、ローンを組んでいる信販会社には、支払いの停止の抗弁書と事業者に出した通知をそのままコピーして送りました。
信販会社とのクレジット契約には、信販会社と直接加盟店契約をしている別の事業者の記載があります。彼女が契約した先は、この加盟店契約している事業者の取次店です。なお、この取次店や枝番については、経済産業省のいわゆる515通達で禁止されています。
わたしは信販会社がいる場合、先ずは信販会社から先にお話をすることが多いです。
「抗弁書、届いていますか」
「はい、書面は読みました、はあ、『水商売で働け』ですか・・、すごいねこれ本当ですか?、ちょっとこちらでも検討します、あ、抗弁ですよね、そちらさんが今後間に入るんですよね、はい、請求は止めときます」
「こちらで事業者さんともお話しますので、今後とも宜しくお願いします」
信販会社の感触は良かったので、早速事業者にも連絡を取ります。社長というI氏が出てきました。電話の感じからみても多分20歳台でしょう。
「検討していただけましたか」
「あのねー、ウチはこんなことはしていませんよ、手紙見てとりあえずTに確認しましたがね、この人のいうようなことは一切言ってないと言ってます、ましてトイレについていったり水商売行けなんて、ウソです、こんなことを言われちゃあ、とても解約なんかできませんよ」
「絶対そんなことは無かったと言うんですね」
「ありません」
でも、彼女に確認してみると、
「本当です、確かに水商売に行けといわれました」
と言います。
早くも真っ向から主張が対立しています。さあ、どうしたものか。
その数日後、I氏がとんでもない剣幕でわたしのところに電話をしてきました。
次週に続く。(あら、まだラブストーリーになっていませんね)
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