2004年(平成16年)から10年以上、小中学校でのキャリア教育☆ドリームマップ授業の現場に立ち続けている
原絹代さん〜通称
シルキーさんは、
WAM・クリエイト代表・研修ファシリテーター・着物コンサルタントとして、幅広く活躍されています。
シルキーさんとドリームマップの出会いは2003年(平成15年)。
ドリームマップが誕生した2002年(平成14年)の翌年です。
秋田稲美(現ドリームマップ普及協会代表理事)が講師を務めていた名古屋商工会議所主催の女性起業家セミナーでした。
「着物の講師10年、週1回の自宅教室定着、3人の子どもは小・中・高と手も離れ少し余裕の時間が。他にも私のできることは何かないかな?と探したくて、ネット検索で参加したら、ドリームマップ・プログラムだった。
秋田さんに出会い、年下で女性でこんなに活躍している人がいるんだ!と感動。
そして、コーチングをベースにしたドリームマップは、子どもにこそ必要だな、とその時感じた。」
改めてICPコーチング講座(ドリマ先生養成講座の前身)を受講し、「子どもたちにドリームマップを!」の想いを強めたシルキーさんに突然チャンスが。
2004年〜2006年(平成16〜18年度)の3年間、経済産業省「起業家教育促進事業」の公募プログラムにドリームマップが採択されたのです。
「どんな経験もスキルアップにつながる。
私はチャンスを掴むためにいつも準備をしている気がする。だから秋田さんを始め、ドリマ先生たちと全国を回ることができた!」
この時、3年間で日本全国、約1万人の児童・生徒にドリームマップを届けたのです。
シルキーさん自身は実は、
ドリームマップを描くのが苦手でした。
「子ども時代から夢は描けなかった。
超現実主義!努力はする、できることを確実に、行ける所へ。堅実に就職して、堅実な人と結婚した。それも望んだ幸せ。
けれど夢を持つことで予期せぬ転換が起こり、隠された能力が発揮され、知らない世界を知り、
もっと社会で活かされる人生があったのかもしれない。
だから今は、全ての子どもたちには
無限の可能性を信じてチャレンジを続け、自分自身の力で、唯一無二の幸せな人生を歩んでほしいなぁ、と願うようになった。
そのための一つのツールがドリームマップだと思う。」
シルキーさんに、「ドリマ先生であること」の魅力をうかがいました。
「大人が経験を積むとこれからの社会の為に、未来を担う子どもたちに伝えたいことが生まれるはず。
知恵をその想いを、ドリームマップというツールがあるからこそ、教壇に立つことができ、会えなかったであろう子どもたちに出会い、託すことができる。それってなんと稀有なことか!」
シルキーさんの尽力で、
愛知県あま市では2012年(平成24年)から
全小学校でドリームマップの授業を行っています。
「今の地域に住んで15年たった頃、3人の子育ての中、PTAや町のお手伝いなど地域で広がった様々なご縁を通じ、ドリームマップを授業に取り入れたいと関心を持つ学校も出てきた。しかし予算はない。
同時期、旧甚目寺町の基本自治条例の土台をつくるため「ネットワーク形成事業」という国からの助成金申請協力の依頼もあった。
どういう町にしたいかを考えるワークショップやフォーラム、地域団体への聞き取りに加えて、実施希望の出ていた小学校でのドリームマップを取り入れる企画で助成金を獲得、ドリマ先生仲間とも連携して事業実施。子どもたちのマップはフォーラム会場に展示。実施校からもとても喜ばれた。」
この実績が、後の市内12校実施実現の鍵に・・・。
2010年(平成22年)に確定した市町村合併に伴い、シルキーさんは、三町合併委員会のメンバーに選ばれました。そこでもご縁はつながり、合併後、旧甚目寺町でドリームマップ授業を知る新市長のマニフェスト、「教育立志あま市」実現の一つの手段として、
ドリームマップに白羽の矢が立ったのです。
「ドリームマップを小学校の授業に導入するため、校長会でプレゼンすることになった。許された5分間で説明したところ、ネットワーク形成事業でドリームマップの授業を実施してくれた校長先生が、「他者理解にも良い!」と応援してくれ、2校実施、次年度、全校での実施となった。
地域で長年の関係性が育てられたからこそ、現在に至ったと思う。
そして、ドリマ先生仲間たちの協力も!」
とシルキーさん。
以降、あま市が掲げる「創意工夫を生かした特色ある教育活動を展開し、自ら学び、自ら考える力を養い、児童の学力の充実・向上を図るともに、個性・能力を伸ばす教育を推進する。」施策の一つとして、継続的に実施され、2015(平成27)年度も4年生(10校)と5年生(2校)がドリームマップを描きます。
あま市全12小学校でのドリームマップ授業継続は、次世代を担う子どもたちが未来へ向かっていきいきと成長する力を育むことはもちろん、
後輩のドリマ先生の育成の場にもなっています。
「あま市導入により学校現場ができて、後輩たちも学んだことを活かせる。
ドリームマップを普及していく中で、授業を確実に実践できる人がいなければ話にならない。
広げるなら育成!ドリマ先生が育つ機会が必要。」
そんな思いも、あま市での事業を維持する源泉になっています。
実施前の勉強会や現場の中で、ドリマ先生をプロとして育ててきたシルキーさん、
これからの展望は?夢は?
「全国各地でドリームマップがさらに広がるので、コーディネーターの役割は重要。
ドリマ先生を育成するコーディネーターであってほしい。
ドリームマップを伝える人の生き様から、投げかけられる言葉から、子どもたちは感じることがあり、ドリームマップからの学びは深まる。子どもたちに何を伝えたいか、この子たちにどうあってほしいか。
それをしっかり持ち、伝えられるドリマ先生で教壇に立ってほしい。コーディネータとしてはリーダーシップをもって学校ニーズも踏まえた実施統括をすべき。 」
「夢は・・・今も苦手、でも、
《
思うままに生きても誰かの社会のためになっている最幸フリーランス》かな!」
何万人もの子どもたちに大切なことを伝えてきたシルキーさんを待つ
全国のドリマ先生は多数います。
心を動かす、より本物の授業を子どもたちに!
その想いがシルキーさんをこれからも突き動かします。