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NPO法人宮崎自殺防止センターを応援したい

NPO法人国際ビフレンダーズ 宮崎自殺防止
センターでボランティア活動を始めました。
いろいろと勉強中です。

なお、このブログは、自死等の相談に応じるものではありません。


NPO法人宮崎自殺防止センター
■ TEL 0985(77)9090
■ 毎週 日・水・金曜日
   午後8時から午後11時まで(3時間)


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対象外の難病患者 実態調査へ(NHKオンライン) [2010年04月30日(Fri)]
2010(平成22)年04月30日(金)
NHKオンライン
トップ>ニュース/報道>ニューストップ>科学・医療

対象外の難病患者 実態調査へ
http://www3.nhk.or.jp/news/

障害の認定を受けていないために、
障害者自立支援法の対象になっていない難病の患者などが、
どのような支援を必要としているのか、
厚生労働省は初めて実態を調査することになりました。



障害者自立支援法は、福祉サービスを利用した人に
原則1割の自己負担を求めるなど利用者の負担が大きいとして
3年後までに廃止されることになっています。

このため厚生労働省は障害者自立支援法にかわる
新しい制度を作るために検討会を設置して議論を進めています。

検討会では難病患者や発達障害がある人など
障害の認定を受けていない人たちは
自立支援法の対象にはならず、福祉サービスを受けられない
といった問題が指摘されていました。

これを受けて厚生労働省は、こうした人たちが
日常生活を送るうえでどのような支援が必要なのか、
初めて実態を調査することを決めました。

調査は今年度中に試験的に始めたうえで
来年度から本格的に実施することにしています。

これについて日本難病・疾病団体協議会の野原正平副代表は

「難病患者などは、これまで医療の支援は受けられるが、
 福祉とは切り離されていたため、
 生活に必要なサービスを受けることができなかった。

 こうした実態を把握したうえで
 新しい制度づくりを進めてほしい」

と話しています。

NHKオンライン 2010年04月30日(土)04時20分
交流スペース開設 NPO法人「ハートム」(宮崎日日新聞) [2010年04月30日(Fri)]
2010(平成22)年04月30日(金)
宮崎日日新聞
トップ>地域の話題>日南・串間

交流スペース開設 NPO法人「ハートム」
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=25681&catid=5

NPO法人・ハートム(宮崎市、初鹿野聡理事長)は25日、
日南市飫肥7丁目に住民の交流スペース「みんなの茶の間」
を開設した。



休憩所やイベントスペースとして活用される予定で、
初鹿野理事長は

「家の茶の間と同じ使い方をしてほしい。
 誰でも気軽に足を運べる場所にしたい」
と意気込んでいる。

(詳細は30日付朝刊、または携帯サイトで)

【写真】
プレオープンイベントで集まった近所の住民でにぎわう
「みんなの茶の間」

宮崎日日新聞 2010年04月30日(金)
【番宣】5/28(土)どう支える 孤立した“心”(仮) 〜深刻化する精神疾患 自殺対策のこれから〜(NHK秋田放送局) [2010年04月30日(Fri)]
2010(平成22)年04月30日(金)
NHK秋田放送局
トップ>番組情報>あきた・よる金

秋田県が抱える問題を掘り下げる「報道番組」や、
時の人にスポットを当てた「ドキュメンタリー」、
関心の高い「スポーツ」、
また芸能文化のすばらしさを伝える「エンターテインメント」
など、ジャンルを問わず幅広い番組をお送りします。



5月28日(金) 午後7時30分〜7時55分

どう支える 孤立した“心”(仮) 〜深刻化する精神疾患 自殺対策のこれから〜
http://www.nhk.or.jp/akita/program/003/index.html

去年、秋田県の自殺者数は438人。
3年ぶりに増加に転じました。

自殺の原因の中でもトップを占めるのが
「健康問題」=うつ病や統合失調症などの精神疾患です。

いま、そうした病を抱える患者を、患者同士でサポートする
「ピア・サポート」が注目を集めています。

番組の舞台は、NPO法人が運営する、
県内で唯一の精神疾患のピア・サポート施設です。

2008年6月の開設以来、
3,000を超える人が利用してきました。

ここに集う患者は、医師や家族にも言えない悩みやつらさを
打ち明け、じっくり時間をかけて、納得いくまで分かち合います。

一見すると、やっていることは
「好きなときに好きなだけ話をする」
ことだけ。

しかし、病気の悪化を防ぐには、こうした
「話をする」
「居場所がある」
ことが重要だと考えられています。

そのため、このピア・サポート施設は、精神科医などからも
「孤立を防ぎ、新たな自殺対策につながる可能性がある」
と、期待を集めているのです。

番組では、施設に通う患者たちに寄り添い、
「ピア・サポート」の最前線を取材。

その実績とともに、今後の課題を検証し、
自殺対策の新たなセーフティーネットの可能性を探ります。



【キャスター】
鈴木貴彦アナウンサー

NHK秋田放送局 2010(平成22)年04月30日(金)
幸福度 10点満点で6.5点(NHKオンライン) [2010年04月27日(Tue)]
2010(平成22)年04月27日(火)
NHKオンライン
トップ>ニュース/報道>ニューストップ>暮らし・文化

幸福度 10点満点で6.5点
http://www3.nhk.or.jp/news/

政府は、国民の「幸福度」を表す新たな指標づくりの
参考にするため、幸福という概念について、
国民の意識を探る初めての調査を行った結果、
幸福度の評価そのものは10点満点で平均6.5点でした。

政府は、国民の「幸福度」について、
これまでは経済規模の拡大などの視点に偏っていたとしており、
仙谷国家戦略担当大臣が、価値観の多様化など
今の社会情勢に対応できる新たな指標の検討を進めています。

その参考にするため、政府は、幸福という概念について、
幅広い角度から国民の意識を探りたいとして、
先月、全国の15歳以上80歳未満の男女4,000人を対象に
初めての調査を行い、70%余りのおよそ2,900人から
回答を得ました。

それによりますと、まず、ヨーロッパ各国で行われている
幸福度の評価調査と同じ質問として、
「とても幸せ」を10点、
「とても不幸」を0点とする10点満点で尋ねたところ、
平均は6.5点でした。

このうち、8点と答えた人が最も多く20%、
次いで5点と答えた人が19%で、
男女別では、男性の平均が6.2点、
女性が6.7点と女性の方が高くなりました。

2年前のヨーロッパの調査では、
幸福度の評価が最も高かったデンマークが8.4点、
次いでフィンランド、ノルウェーが8点などとなっており、
日本の幸福度に近い評価だったのは
ポルトガル、ラトビアの6.4点、
スロバキアの6.6点でした。

一方、幸福感を高めるために有効な手だてを
複数回答で尋ねたところ、

「家族との助け合い」が66%と最も多く、次いで
「自分自身の努力」が65%だったのに対し、
「職場からの支援」を選んだ人は5%

と最も少なくなりました。

さらに、国民全体の幸福感を高める観点から、
政府が重視すべき政策を尋ねたところ、

「年金制度」が69%と最も多く、次いで
「子育て支援」が65%、
「雇用や居住の安定」が48%でした。

今回の調査では、家庭・職場の人間関係、時間の過ごし方、
医療・介護、教育など、幅広い分野について
満足度を尋ねており、政府は調査結果を分析し、
新たな指標づくりにつなげることにしています。

NHKオンライン 2010年04月27日(火)18時27分
自殺者の7割が精神科受診 抗うつ剤副作用疑う声も(河北新報) [2010年04月27日(Tue)]
2010(平成22)年04月27日(火)
河北新報社
トップ>東北>宮城のニュース

自殺者の7割が精神科受診 抗うつ剤副作用疑う声も
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/04/20100427t13017.htm

自殺で亡くなった人の7割は精神科を受診し治療中だった
ことが、全国自死遺族連絡会(田中幸子世話人)の
遺族への聞き取り調査で分かった。

12年連続で自殺者が3万人を超える事態に、
政府はうつの早期受診キャンペーンに乗り出している。
予防効果を上げる治療の在り方などが問われそうだ。



連絡会は2008年、仙台市の藍(あい)の会など
自死遺族の集いを開く自助グループや、遺族らが発足させた。
現在は26グループ、約900人が参加している。

調査は06年7月、藍の会が独自に始め、
連絡会発足後は各グループも実施。
遺族から寄せられた電話や手紙、対面での相談をきっかけに、
自殺者が精神科を受診していた例が多いことに着目した。

今年3月までの調査では
対象となった1,016人の自殺者のうち、
精神科を受診、治療中だった人は701人で、
69.0%を占めた。

藍の会が単独で調査していた07年末までの
「受診率」は51.9%だったが、
連絡会発足後の08年1月以降は883人のうち632人と、
71.6%に上った。

連絡会によると、自殺者のうち飛び降り、飛び込みは197人。
自宅のあるマンションから飛び降り自殺を図った場合は、
全員が受診していた。

その多くは抗うつ剤などを1回5〜7錠、
1日3回(一部はほかに就寝時も)服用し、
女性の割合が高いことも特徴。

「もうろうとした状態での衝動的な行動だったのでは」
などと、副作用への疑いを口にする遺族も多いという。

調査とは別に、自殺への不安などで悩む人の藍の会への相談では
「うつの薬が効かないと受診先で種類を増やされ、
1日に40錠服用している」

との実例もあった。

藍の会代表も務める田中さんは

「受診は増えても、自殺は減っていないのが実情。
 自殺予防はうつ対策からとキャンペーンを展開する前に、
 国はしっかりと調査をやってほしい」

と訴えている。

河北新報社 2010年04月27日(火)
「発達障害でも自信持って」裁判長が被告激励 東京高裁(朝日新聞) [2010年04月27日(Tue)]
2010(平成22)年04月27日(火)
朝日新聞
asahi.com>ニュース>社会>裁判

「発達障害でも自信持って」裁判長が被告激励 東京高裁
http://www.asahi.com/national/update/0427/TKY201004260547.html

「発達障害でノーベル賞を取った人がいる。自信を持って」。

JR東京駅ホームで昨年3月、女性(当時60)を突き落とし、
負傷させたとして殺人未遂罪に問われ、
一審で懲役9年の判決を受けた
無職 太田周作被告(25)=大阪府富田林市=の
控訴審判決で、東京高裁の矢村宏裁判長は
26日、被告側の控訴を棄却した後、そう語りかけた。
被告は何度もうなずきながら聴き入った。

1、2審とも、被告の当時の責任能力が
広汎性発達障害の影響で低下していたかどうかが争点になった。

就職先が見つからない不満から自殺を考えたが遂げられず、
無差別殺人で死刑になるしかないと思ってもためらい、
最終的に実行してしまった経緯について、高裁判決は

「障害の影響が表れているようにも思われるが、
 記憶は保たれており程度は軽い」

と指摘。東京地裁の裁判員裁判の判決を支持した。

矢村裁判長は判決文を読み上げた後、
法壇から少し身を乗り出すようにして
「分かったかい」
と被告に声をかけた。

うなずく被告に、

「発達障害とうまく付き合えるよう、
 医師に聞いて勉強すればいい。
 発達障害というのはだめな人ではない。
 自信を持っていいんだ」

と諭した。

広汎性発達障害は脳の機能障害とされ、
対人関係を築くことなどが困難だとされる。

特定の分野で突出した能力を発揮することがあり、
ノーベル賞受賞者のアインシュタインにも
同様の特徴があったとの説がある。 (山本亮介)

朝日新聞 2010年04月27日(火)07時03分
司法:遺体発見日時など捜査資料一部を開示 失そう男性の遺族が請求 札幌地裁判決(毎日新聞/北海道) [2010年04月27日(Tue)]
2010(平成22)年04月27日(火)
毎日新聞
トップ>大盛り北海道

司法:遺体発見日時など捜査資料一部を開示 
失そう男性の遺族が請求 札幌地裁判決
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20100427hog00m040003000c.html

約30年前に失そうした後に身元不明遺体として発見され、
無縁墓地に埋葬された男性の妹が
「兄の最期を知りたい」

として捜査資料の開示を求め、
北海道警本部長に公文書非開示決定処分の取り消しを求めた
行政訴訟の判決が26日、札幌地裁であり、竹田光広裁判長は
「捜査資料の一部を開示すべきだ」
との判決を出した。

妹の鈴木泉さん(41)=名古屋市東区=は
「一部とはいえ大変うれしい。
 文書が開示されたら仏壇に供えて弔ってあげたい」

と喜んだ。

判決は、原告が開示を求めていた捜査資料のうち、
遺体の発見日時や場所、人相、体格などは

「公共安全情報にも個人情報にも当たらない」
として開示を求めた。

一方、着衣や所持金のほか死亡前の足取りなどを記した部分は
「捜査の着眼点や手法などが記載され、
 犯罪に悪用される恐れがある」

として非開示は妥当と判断した。

訴状などによると、鈴木さんの兄善行さん(当時15歳)は
79年4月、家庭の事情で入所していた北海道遠軽町の施設から
失そう。

89年11月に施設近くで見つかった白骨遺体が
善行さんとみて北海道警が調べたが確認できず、
2年後に町内の無縁墓地に埋葬された。

鈴木さんは01年に道警に再捜査を依頼。
05年に
「遺体は善行さんで自殺だった」
と結論付けられた。

鈴木さんは
「せめて供養がしたい」
と07年3月に道情報公開条例に基づいて
捜査資料の開示請求をしたが、道警は却下していた。

道警監察官室の渡部武夫室長は

「主張が一部認められず遺憾。
 判決文を精査して対応したい」

とのコメントを発表した。 【久野華代】

毎日新聞 2010年04月27日(火)00時19分
(最終更新 04月27日(火)00時44分)
チンパンジーに弔いの原形か(NHKオンライン) [2010年04月27日(Tue)]
2010(平成22)年04月27日(火)
NHKオンライン
トップ>ニュース/報道>ニューストップ>科学・医療

チンパンジーに弔いの原形か
http://www3.nhk.or.jp/news/

アフリカの野生のチンパンジーの群れで、
母親のチンパンジーが、死んだ幼い子の死がいを
ミイラの状態になるまで肌身離さず運び続ける様子が
確認されました。

京都大学などの研究グループは、
死を弔う行動の原形ではないかと指摘しています。



京都大学などの国際研究グループは、
西アフリカのギニアで野生のチンパンジーの数十頭の群れを
30年余りにわたって観察しています。

この群れでは、これまでに3頭の幼いチンパンジーが死んだこと
が確認されていますが、母親は2歳半の子の死がいを
ミイラの状態になるまで27日以上背負って運び続け、
ハエを追い払ったり、毛づくろいをしたりしていました。

同じ母親のチンパンジーは、1歳の子が死んだ際は死がいを
68日間肌身離さず運び続け、
同じ群れの別の母親も2歳半の子が死んだ際、
19日間、同じ行動をとっていました。

成長したチンパンジーが死んだときには
こうした行動は見られませんでした。

アフリカのほかの4か所でチンパンジーの群れを対象に行った
研究では、子どもの死がいを運び続けるこうした行動は
確認されていないということです。

京都大学霊長類研究所の松沢哲郎所長は

「この群れでは文化的な伝統として、
 幼い子どもが死んだときに固有の行動をしているとみられる。

 ヒトが死を悼み、弔うようになった起源が
 読み取れるのではないか」

と指摘しています。

NHKオンライン 2010年04月27日(火)05時51分
【対談】自殺を社会的排除の視点で考える 社会レベルの対策を (週刊医学界新聞) [2010年04月26日(Mon)]
2010(平成22)年04月26日(月)
週刊医学界新聞(医学書院)
ホーム>週刊医学界新聞>第2,877号 2010年04月26日(月)

【対談】
自殺を社会的排除の視点で考える
社会レベルの対策を

近藤 克則 氏(日本福祉大学健康社会研究センター長)
本橋 豊  氏(秋田大学大学院医学系研究科長・医学部長)

1990年代後半に起きた経済金融危機に始まる
社会秩序の激変以来,日本の自殺者数は増え続け,
1998年には3万人を超える非常事態に至った。

それ以来,自殺は社会的な問題として継続的に議論され,
対策が急がれている。

本紙では,自殺対策の第一人者である本橋 豊氏と,
『健康格差社会――何が心と健康を蝕むのか』(医学書院)
の著者である近藤克則氏の対談のもようをダイジェストで
お送りする。(雑誌『公衆衛生』(医学書院)Vol.74, No.5より抜粋)



本橋 報道でも伝えられているように,
現在,自殺者の増加は社会的な問題になっています。
近藤先生は,その原因をどのようにお考えですか。

近藤 社会学者のÉmile Durkheimは,著書『自殺論』(1897年)で
自殺と密接な関連を示す社会現象を3つ挙げています。

1つは宗教で,宗派によって自殺者の割合に偏りがあること。
2つ目は結婚で,配偶者がいない人に自殺の傾向が高いこと。
そして,もう1つの要因がアノミー,
すなわち社会秩序の変化による規範の喪失です。

日本における1998年以降の自殺の急増も,
その背景に結婚とアノミーという2つの要因が重なっていると
考えています。

結婚しない人,および離婚する人の増加に加え,
子世代が別居する傾向が強くなり,
家族が助け合う気風が弱くなってしまいました。

さらに,派遣労働者が増え,終身雇用システムも崩壊して,
かつての会社のような男性労働者の居場所がなくなりました。

家族の絆をなくし,社会秩序の急激な変化に見舞われ,
社会とのつながりを失った人,社会的に排除された人の増加が
自殺増加の背景にあると思います。

<社会的ネットワークとセーフティネット>

近藤 「社会的排除」の概念は,
貧困が生まれる「プロセス」に着目する中で登場しました。

ふつう私たちは,家族という居場所を持ち,教育を受け,
就職して職場に組み込まれ包摂されます。

そして,日本ではこの就職により,医療保険,年金などの
社会保障システムに守ってもらえるようになります。

一方,貧困に陥った人たちの場合,
家庭が壊れていることが多くみられます。

彼らは十分な教育が受けられず,その結果
安定した仕事にもつけず社会から排除されてしまうため,
本来あるはずの,家族や友人,同僚,そして社会からの支援を
受けることができません。
あらゆるセーフティネットからこぼれ落ちてしまうのです。


社会から排除された人に自殺者が多いことを踏まえると,
社会的排除の防止は急務です。

臨床医学と対比したときの公衆衛生学の特徴は,
集団や社会を相手にすることでしょう。

公衆衛生関係者は,今の日本社会の病状を社会的排除が
進んだ状態と診断し,ネットワークやコミュニティづくりなど,
社会に対する治療的介入をしていく必要があります。

本橋 私がかかわっている内閣府における自殺対策でも,
その認識で一致しています。

2006年に自殺対策基本法,2007年に自殺総合対策大綱
ができて,その中で3つの基本認識を政府が示しています。

その冒頭に
「自殺は追い詰められた末の死」
とあり,自殺は社会的な問題だと書かれているのです。

最近の動向として,内閣府の自殺対策緊急戦略チームは,
昨年11月に「自殺対策100日プラン」を立てました。

これは総合的な自殺対策ですから,
精神科医療の問題,メンタルヘルスの問題など,
公衆衛生や医療にかかわるものもありますが,
とりあえず年末から年度末にかけては
失業者や企業倒産に追い込まれた経営者の救済を目的に,
社会・経済的な対応を重視して緊急対策を立てています。

ハローワークに総合相談窓口「ワンストップ・サービス」を
設け,そこに保健師を配置して,社会的な悩みを抱えている
人たちを支援していることが特色です。

近藤 今後の課題の1つは,支援する側のネットワークも
強めることではないでしょうか。

保健師がワンストップ・サービスの相談窓口を担当していても,
健康相談以外の問題にはすぐには対応できないかもしれません。

その場合には,他分野の専門家ネットワークの協力が
必要なのです。

<ソーシャル・キャピタルが人々と社会をつなぐ>

近藤 人々を結びつけるネットワークと,
そこで培われた規範や信頼などをソーシャル・キャピタルと
呼びますが,それが人々のウェルビーイング(幸福・健康)を
高め,自殺および社会的排除の減少につながるのではないかと,
実証研究が蓄積されています。

その具体例の1つが,本橋先生の介入研究だと思います。

本橋 2000年ごろから,日本で自殺率が最も高かった
秋田県で「自殺対策の介入研究」を始めました。

住民に対しうつのスクリーニングをし,
保健師が個別にハイリスクアプローチを行うという
2次予防的なものです。

その結果,メンタルヘルスを中心に介入した地域の自殺率を
4年間で47%削減させる成果を得ました。

成果の要因を調査してみると,
意外にも,それはハイリスクの人以外への啓発活動でした。

啓発活動が自殺率を低下させた原因の1つに,
知識を持つことで行動が変容したことが考えられます。

コミュニティの中に存在する問題を住民が認知したことで,
住民の中に新しいつながりが出てきたのです。

ソーシャル・キャピタルの充実が
メンタルヘルスに及ぼす効果の一例と言えるでしょう。

近藤 私は介護予防を中心に研究を行うなかで,
ソーシャル・キャピタルの重要性を感じました。

ある町の健診で
「要介護状態になるリスクが高い特定高齢者」
だと言われた人がいました。

あるときその人にボランティアを頼んだら,
「みなさんのお役に立てるのなら」
と引き受けてくれました。

そして,ボランティア活動しているうちに元気になって,
特定高齢者ではなくなったのです。

ボランティア活動はソーシャル・キャピタルの一側面です。
ソーシャル・キャピタルの豊かな地域では,居場所や役割など
を得,元気を取り戻すきっかけを得やすいと感じました。

本橋 ソーシャル・キャピタルには

「ボンディング・ソーシャル・キャピタル」
(地縁,血縁,マフィア,学閥など)や

「ブリッジング・ソーシャル・キャピタル」
(橋渡し型)等,

さまざまな種類があります。

望まれるソーシャル・キャピタルとは,
どのようなものなのでしょうか。

現代社会においては,ボンディング・ソーシャル・キャピタル
はそぐわないですね。

田舎でみられる密接な人間関係がその一例ですが,
それは人々の行動にかえって悪影響を及ぼすことがあります。

つまり,地縁,血縁が強い社会の中では,
自分はうつになった,借金を抱えたとは言えず,
支援にアクセスできないのです。

近藤 ソーシャル・キャピタルをもう一度豊かにしよう
と言っても,昔の地縁,血縁のように
ガチガチの人間関係の中ではみんなが息苦しくて,
そこから逃げ出したくなりますね。

そう考えると,これからは,風通しがよく,自由度の高い,
いわば「水平型」のソーシャル・キャピタルを
豊かにすべきだと思います。

<公衆衛生のエビデンスづくりに向けて>

近藤 日本の公衆衛生関係者の課題として,
世間に対して公衆衛生の成果を納得してもらえる形で
どのように示していくかということがあります。

本橋 私たちは,地域で自殺対策を行っていくときに,
現在は自殺率にしか注目していません。

そこで今後の方策として,
ソーシャル・キャピタルやメンタルヘルス,
メンタルヘルス・リテラシーにかかわる指標を
国民生活基礎調査などに組み込み,
各地域における自殺対策の質の高さと指標の関連性を
経年的に比較することが挙げられます。

また,学者の立場から言えば,現場の保健師,
公衆衛生関係者の方たちが行っているいろいろな努力,
自殺対策にかかわる活動に対する評価をきちんと行って,
それをフィードバックして,
さらに次の活動につなげていくシステムを,
日本公衆衛生学会として提言していく方針ですので,
ぜひ注目していただきたいと思います。

<より良い社会をつくるために>

本橋 保健師などの公衆衛生関係者や医療職は,
大きな制度改革に直接かかわるわけではありません。

彼らは今後,どのような形で
自殺防止に貢献していくことができるのでしょうか。

近藤 私が期待することは3つあります。

1つは現場での取り組みの効果を検証することです。
これにより,グッド・プラクティスを明らかにし,
広げることが大事です。

2つ目は,ノンヘルスセクター(非保健医療専門職)
に対する働きかけです。

自分の現場や職務の中で頑張るだけではなくて,
他のセクターに対して公衆衛生・医療関係者としての考えを
伝えていってほしいと思います。

3つ目は,日本社会の将来像への要望を,
専門職としてではなく,
1人の国民として意思表示することです。

制度・政策はエビデンスだけでつくられるわけではありません。

社会を良くするために社会の病根と
「闘う保健師」
「闘う医療従事者」
が,今再び必要だと感じています。

本橋 自殺対策は難しい課題です。
社会的な問題に直面している人たちは心の悩みを抱えています。
対策立案においては,公衆衛生をはじめとする
医療関係者の役割がかなり重要になってくると考えられます。

現場での地道な活動こそが自殺対策に大いに役立ってくると
思いますので,行政や学会が発信する情報も取り入れた上で,
現場の日常的な活動でいっそう活躍していただきたいと
思います。

(抜粋部分おわり)



近藤 克則 氏



1983年千葉大卒。船橋二和病院リハビリテーション科長など
を経て,2009年から日本福祉大健康社会研究センター長。

『総合リハビリテーション』誌編集委員。
『検証「健康格差社会」
 ――介護予防に向けた社会疫学的大規模調査』(医学書院),
『「健康格差社会」を生き抜く』(朝日新書)
など,著書多数。



本橋 豊 氏



1980年医歯大卒。84年同大大学院修了。
同大助教授を経て,96年より秋田大教授(公衆衛生学)。
2007年より同大大学院医学系研究科長・医学部長。

現在,内閣府本府参与・内閣府自殺対策緊急戦略チーム構成員,
日本公衆衛生学会理事,日本産業衛生学会理事。
『自殺が減ったまち――秋田県の挑戦』(岩波書店)
など,著書多数。

週刊医学界新聞(医学書院) 2010年04月26日(月)
【番宣】こころの遺伝子(西原理恵子)(NHKオンライン、毎日新聞) [2010年04月26日(Mon)]
2010(平成22)年04月26日(月)
NHKオンライン
トップ>情報/ワイドショー>こころの遺伝子>
2010年04月26日(月)放送

トップ>Special−これまでの放送&more−



第5回 どん底でこそ笑え 西原理恵子
http://www.nhk.or.jp/idenshi/special/index.html



運命の人 鴨志田 穣(かもしだ ゆたか)さん

負の連鎖から逃れるため、東京へ

西原さんは実父をアルコール依存症で亡くし、
その後、母の再婚により義父となった人は
ギャンブル依存症で自ら命を絶つという壮絶な家庭環境で育つ。

この「負の連鎖」を断ち切るため、
西原さんの母は西原さんに現金100万円を手渡し、
「東京へ行きなさい」
と告げた。

母の意をくんで上京した西原さんは、
好きだった絵で食べていきたいと
アダルト雑誌などで小さいイラストを描き始める。



初めて舞い込んだ連載企画は、義父を追いつめた
ギャンブルの体験ルポ。
西原さんは仕事だと割り切って、
ギャンブルの世界に足を踏み入れた。

しかし、不安や弱い心を追い払うかのような強い刺激と高揚感に
心を奪われ、大金をつぎ込むようになっていく。
それは恐れていたギャンブル依存症の入口だった。

<かもちゃんとの出会い>

ギャンブル依存症を患った西原さんは
年に500万円以上も使うようになってしまう。
そんな彼女を変えたのは、タイの取材旅行で出会った
“かもちゃん”こと、鴨志田 穣さんだった。

戦場カメラマンである鴨志田さんは
西原さんをアジアの紛争地帯へと連れ出した。

西原さんは想像も出来ないような
どん底の貧困生活にあえぎながらも、「笑って」強く生き抜く
人々の姿を目にし、自身の甘えを痛感する。

「どん底でこそ笑え」、
それこそが鴨志田さんが西原さんに伝えたメッセージだった。

やがて西原さんは鴨志田さんと結婚。
ギャンブル依存症を克服し、漫画家としても
名作『ぼくんち』を生み出し順風満帆と思われたとき、
新たな負の波が西原さんと鴨志田さんに襲いかかる。

鴨志田さんが、戦場のフラッシュバックで
アルコール依存症となってしまったのだ。

幼いころの経験と重なった西原さんは
「どん底でこそ笑おう」
と、西原さんなりのエールで
あえて現状を「笑い」として描く方法を取る。

しかし、それは鴨志田さんを追いつめることになり、
2人は離婚という道を選択した。

<2人の約束>

離婚後、アルコール依存が深刻化していく中で、
鴨志田さんは戦場カメラマンとして師事した
橋田信介さんの死に衝撃を受ける。

それが転機となり、病気を克服し家族のもとへ戻りたい一心で
治療施設に入院。

鴨志田さんの懸命さを感じ始めていた西原さんも
再び鴨志田さんを家族として迎え入れる決意を固めた。

しかし、そんな矢先に鴨志田さんが
末期の腎臓がんであることが判明してしまう。

残された時間がわずかだと知った2人は
「どんなに辛くても最期まで笑って過ごそう」
と約束し、最期の半年間は家族水いらずで
笑顔があふれる毎日を送る。

そして、2007年3月。
鴨志田さんはたくさんの幸せな思い出と笑顔の記憶を遺し、
息を引き取った。

2人のこどもは、泣き崩れる西原さんを
必死に笑わせようとしたという。

それは鴨志田さんと西原さんの遺伝子が
確かに受け継がれている証拠だった。



西田敏行



鴨志田さんと西原さんが作り上げた熱い思いが
胸に迫ってきました。
本当に素敵な家庭を築かれていたんですね。
僕もどん底に行ったとしても、笑える自分でいたいです。

【参考】
NHKオンライン
トップ>福祉>ハートをつなごう>NHK福祉ポータル
ハートネット>ハートネットピープル>西原理恵子



NHKオンライン 2010年04月26日(月)

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

2010(平成22)年04月26日(月)
毎日新聞 東京朝刊
トップ>エンターテインメント>芸能

視聴室:こころの遺伝子
http://mainichi.jp/enta/geinou/news/20100426ddm018200193000c.html

◆こころの遺伝子(NHK=後10・0)

◇西原ワールドの根っこ

「毎日かあさん」など月に40本の連載を持つ人気漫画家、
西原理恵子の軌跡をVTRと西田敏行とのトークでつづる。

3歳で実父がアルコール依存で死亡し、
義父はギャンブルにおぼれて自殺という暗い少女時代。

自身もギャンブルにはまったが、
戦場カメラマンの夫、鴨志田穣と出会い、
「どん底でこそ笑おう」
を合言葉に、苦難を乗り越えていく。

歯にきぬ着せぬ作風ながら、ホロリとさせる
西原ワールドの根っこがここにある。 (岩)

毎日新聞 東京朝刊 2010年04月26日(月)
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